テント泊登山装備の選び方とレビュー~初心者おすすめ装備解説付き~

世界一周旅行を終え3年が経ち、子供が産まれたりなんかで気づけば山から遠ざかっていた。だが、パタゴニアやヒマラヤの山を駆け巡った(ほぼトレッキング)僕の『登山熱』がさすがに我慢の限界を超えた!

ということで、友人と久しぶりにテントで2泊3日の登山に向かうことになった。

しかし久しぶり過ぎてテント泊装備を少々忘れているので、復習も兼ねてテント泊装備リストを作ってみた。初心者向けに選び方も加えておく。

装備は世界一周旅行前に買ったものばかりで少々古く、そして最近流行のウルトラライトと逆行するウルトラヘビーな装備だが、テント泊登山初心者向けになっていると思う。

 

 

 

 

バックパック・トレッキングポール

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バックパック「MACPAC Cascade 75L」

ウルトラライト時代に喧嘩を売る反骨のマックパックは、なんと3kgもある。

これは世界一周旅行用としても買ったのだが、とにかく頑丈で開発者曰く『20年以上使ってもへこたれない』とのこと。

 

これには理由があって、アズテックという素材で作られている。

アズテックは自然繊維のコットンなので、コーティングが剥がれるといった劣化がなく、しかも雨に濡れると繊維が膨張して内部へ水の侵入を防ぐという優れもの。

世界一周旅行で丸一年使い、しかもパイネ国立公園トレッキング でパタゴニアの強風に煽られ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼で780km歩き、アンナプルナBCトレッキングでヒマラヤを登っても、破れるどころか傷一つつかなかった。

値段と重さは張るが、一生モノの相棒と思えば愛着も湧いてくるまさに山道具といった感じだ。

 

75Lの大容量なので、僕のような大雑把なパッキング、かつ心配症の多荷物でも全然安心。

バックパック自体がかなり重いが、しっかりとベルトやハーネスを体に合わせて調整すれば、体幹でしっかり背負えるのでそこまで重さは感じない・・・と思うがこれは個人差があるか。

初心者にはおすすめしないが、ニュージーランドが生んだ男の山装備「マックパック」でした。

 

テント泊バックパックの選び方

テント泊用バックパックは、普通の装備なら40L以上は欲しいところ。パッキングが面倒だったり、カメラやコーヒーやお酒のようなものに凝るタイプなら60L以上は必要だと思う。

また荷物(水と食料含む)が10kg以下なら、GRANITEGEAR ヴァーガ2のような超軽量(540g)バックパックも視野に入る。もちろん軽い分、フレームがなかったりベルト類が頼りなかったりする。特にフレームがないタイプは、スリーピングマットを筒状に入れるなどして補強しないとパッキングも困難。

迷って仕方がないならば、とりあえずモンベル アルパインパック50買っておけば間違いない。

「とりあえずモンベル」は合言葉!

 

 

トレッキングポール 「Helinox LBB-120」

これは、レバーで長さを調整できるトレッキングポールで、「くるくる回したり」「ボタンでパチン」という動作が一切いらず、3秒で長さが変えられる。

ただそれだけだが、登山中は意外とポールの長さを調整することが多い。登りは短く、下りは長く、というのをストレスなく簡単にできる。

僕は細くて折れそうなトレッキングポールはあまり好きではないので、けっこうガッチリしたタイプにした。といっても一本234gだ。

 

Helinox(ヘリノックス) 登山ポール LBB-120 ブルー 1822302

Helinox(ヘリノックス) 登山ポール LBB-120 ブルー 1822302

 
トレッキングポールの選び方

重いテント泊装備は体への負担が強いので、足だけでなく手を使って重さを分散したい。できれば2本のトレッキングポールがあれば、急な下りでも安心だ。

トレッキングポールは持ち手の形状、重量、地面からの反発など、細かい違いがあるので自分に合ったものが良いと思う。

僕は個人的にカーボン製の細いトレッキングポールは、大丈夫だと言われてもなんか怖い感が拭えないので、たくましいタイプが好きです。安いし。

 

 

テント泊用登山靴

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登山靴「SIRIO PF662-GTX

登山靴は種類が豊富で、選ぶのがすごく困る。

デザインや足に合ったものを選ぶのも良いが、テント泊でしかも荷物が10kg以上になると、『重登山靴』が良い。

僕はSIRIO PF662-GTXというヌバックレザーの一足880gというこれまた重い装備にした。

 

荷物が重いと、その分脚への負担は強くなる。

そして特に辛いのが、「土踏まず」だ。土踏まずは体重を分散させる機能があるが、重い荷物を担いで長時間歩いたりすると、ピンポイントで負荷がかかる。スポーツ選手に多いが、それが原因で足底腱膜炎になったりしてしまう。

かくいう僕も、初めてのテント泊登山の時に、ハイカットの軽登山靴で臨んだところ、下山中足の裏が燃えてるんじゃないかと思うくらい痛くなった。

そこで山の先輩に相談したところ、重登山靴を勧められた。

重登山靴という値段も重量もあるので買うのに少々躊躇したが、結果として足への負担はかなり減少した。

 

 

テント泊登山靴の選び方

テント泊登山靴の選ぶポイントは、「重登山靴」「軽登山靴」「トレイルランニングシューズ」の違いを知らなければならない。

 

重登山靴というカテゴリーは最近あまり聞かなくなったが、ソールが分厚くて革製のものが多い。

ソールが分厚くて硬いと、疲労の原因にもなるが、足をしっかり守ってくれるし、ガレ場や岩稜地帯でもしっかりとホールドして歩くことができる。ハイカットなので、捻挫もしにくい。

デメリットは値段が高い、重い事だ。あと革やヌバックの場合、磨いたりクリームを塗るような手入れが必要。ちなみにこの手入れが好きな人は意外と多い。

 

軽登山靴(トレッキングシューズ)は、軽くて歩きやすいが、悪路での足への負担が多く、滑りやすい。荷物が重い時は要注意。

なので、日帰り登山やハイキングなどではもちろんこちらが良い。あと重登山靴はアスファルトを歩く時は、ただの筋トレになってしまうので舗装路が長い計画の時も軽登山靴が良い。重登山靴並みの堅牢さを持っているのに軽量なモデルも増えてきている。

 

最近は、トレイルランニングシューズも人気だが初心者には危険だ。ソールが固めのランニングシューズのような形状だが、耐久性に欠け、足への負担が強い。荷物がとてつもなく軽く、足腰を普段から鍛えている玄人向けだと思ったほうが良い。トレランの人って、ホント同じ人間だと思えないくらいの脚力!

 

まとめると、 

・荷物が10kg以上なら迷わず重登山靴

・荷物が10kg以下なら軽登山靴、さらに足腰に自信があり速くて軽い登山がしたいならトレイルランニングシューズ。

あと足の形状というのは人それぞれで、しかも日本人特有の扁平足は海外メーカーの靴だと窮屈なこともあるので、お店でのフィッティングは絶対行うことが大切だ。

 

あとテント泊でいえば、サンダルも必要。

テント設営後、トイレや水汲みなどでいちいち登山靴を履くのが面倒だからだ。できれば登山用のしっかりしたサンダルが良いのだろうが、僕は100均のサンダル。

 

 

 

 

テント・スリーピングマット

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テント「ARAITENT エアライズ2」

日本が誇る、「多機能=3シーズン対応」「軽量=1.5kg」「安価=46000円」と三拍子揃ったコスパ最強のテント。

エアライズ2の「2」とは、二人用という意味だが、設営時(間口130×奥行210×高さ105cm)でこのくらいの広さなので一人でも結構きつい。二人で寝る時はまさにすし詰め。写真の1歳児で大きさを確認して欲しい。

テントは確実に結露するので、夜間や早朝には内側でもシートが濡れてしまう。ペットボトルが置いてくと結露まみれになるのと同じ原理だ。シュラフなんかが濡れたらエライことになるので、居住性とNOストレスを求めるなら二人用がベスト(重さも300gしか違わない)

 

テントには自立式と非自立式があるが、エアライズは自立式なので設営が簡単。

二本のポールを交差させて立たせるだけ。フライシートをかぶせるのだが、こちらはバックルで止めるだけ。フライシートはテントの間に隙間を作ることで、結露を減らしたり、風雨に強くなると行った機能がある。※ダブルウォールという。

かなり不器用な僕でも、無風なら5分もかけずに設営できる。テントの設営は、風との戦い。強風の中のテント設営は、とても大変だ。エアライズなら、バックパックを中に入れて重しにすれば、南米パタゴニアの強風の中でもなんとか設営できた。

 

非自立式は、軽量で居住空間に制限がないので凝った作りのものが多い。だが設営がとにかく難しいので、上級者向けだ。

 

テントの選び方

初心者には、エアライズかmont-bellのステラリッジテントがおすすめ。というか、ほとんどの人がこのどちらかの印象がある。

 

テントは居住性と重量で考える。

居住性は、広ければ広いほど良いし、前室という靴などを置くスペースが有れば便利、シングルウォールよりもダブルウォールの方が暖かいし結露も少ない。だが快適さを求めるとその分重くなっていく。

テント装備で一番重いのがテントなので、テントを軽くすればかなり楽になる。だが軽くなると、快適な機能は省略されていき居住性が悪くなる。

この2点は両極端にあるので、どちらをどの程度取るか考えると、欲しいテントがわかる。

軽量モデルだと、mont-bell U.L.ドームシェルターは1人用で720gとエアライズの半分くらいだが、生地が極薄なので耐久性はさすがに低く、結露はもちろん多い。

 

あとウルトラライト登山でツェルトを利用するのもあるが、設営が難しく、結露多目で極狭なので居住性がすこぶる悪いといえるのでこちらも上級者向け。

finetrackのツエルトは、結露が少ないタイプなのでテントのように利用しやすい。超軽量の340gなので、上手く活用できたら荷物が大幅に軽くできる。

 

 

スリーピングマット「THERMAREST Zライト

写真1歳児の後ろに見える黄色いのが、スリーピングマット。

地味に見えるが、これはテント泊でとても大切な装備の一つだ。

 

テントで寝る時に、地面に敷いて使う布団のようなもの。

登山のテント場は、キャンプ場ではないので、地面は石があったり、ひどい時は斜めになっていたりするなど、とても寝心地が悪い。

そして地面から冷気が来るので、しっかりとしたスリーピングマットでないと、どんなに良い寝袋でも寒くて身体を休めることは出来ない。ついでに冬季はスリーピングマットがないと死にます。

僕は以前、ホームセンターで買った銀マットを使っていたが、これが全く役に立たない。パタゴニアのフィッツロイで、氷河のすぐ横のテント場で眠った時、地面から冷気が伝わり寒くて眠れなかった。

ということで、安心のTHERMARESTを買った。これはクッション性が高く、厚めのシートなので、寝心地もかなり良い。

 

THERMAREST(サーマレスト) Zライト ソル【オクトス専用スタッフサック付】 (レギュラー)

THERMAREST(サーマレスト) Zライト ソル【オクトス専用スタッフサック付】 (レギュラー)

 
スリーピングマットの選び方

スリーピングマットは、シート状タイプとエア注入タイプがある。

シート状は、丸めたり、Zライトのように折って持ち運ぶので、木に当たったりして邪魔ではあるが、断熱性とクッション性は高いし値段も安い。

エア注入式はポンプや息を吹き入れて膨らますので、とても軽い。バルブを開けると勝手に膨らむものまである。難点は破れたら使い物にならなくなることと、値段がシート状マットより数倍高い。

これは個人の好き嫌いがあると思う。僕はクッション性が高いシート状のものの方が好きだ。エア注入式のものを一度借りたことがあるが、寝る姿勢が落ち着かなかった。

最近は重さがそこまで変わらないので、初心者には値段の安いシート状のタイプがオススメ。

 

 

シュラフ

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シュラフ「mont-bell ダウンハガー800」

※写真は#2だが、今は絶版なので#3のリンクを貼っている。

 

シュラフはみんな大好きmont-bellのシュラフ

高級品であるシュラフだが、コスパ世界最強mont-bellなら高品質のダウンシュラフも2万円台から買える。

mont-bellのシュラフは伸縮性が高いので、寝返りや手足を動かしても引っ張り感がなく安眠できる。

海外旅行でも使えるし、真冬の寒過ぎる時は自宅でも使っている。

このシュラフに包まって、上から布団をかければ、真冬でも大汗をかくので風邪に注意。一人暮らしの時は光熱費削減目的でも使っていた

 

シュラフの選び方

シュラフはまずダウンか化繊で選ぶ。

ダウンは羽毛なのでとても軽い。モンベルだと最低使用温度を「#」で表している。

例えば#3だと最低使用温度は-2度となっている。

ダウンを利用したダウンハガー#3だと重さは575g。

化繊を利用したバロウバッグ#3だと重さが1085gと2倍になってしまう。

 

しかし、ダウンにはデメリットがある。

それは「値段が高い」ことと「濡れるとしばらく使い物にならなくなる」ことだ。

先程の同じモンベルの#3のシュラフも、ダウンだとAmazon価格で29700円。化繊だと14200円とこちらも2倍。

ダウンは羽毛の膨らみで熱を貯めるので、濡れてしまうとかさが増えず、役に立たなくなる。しかも簡単に乾かないし、洗濯も自宅では困難だ。

化繊の場合は、重く嵩張るが濡れてもある程度なら乾くし、とにかく安い。

 

他にも伸縮性や携帯性などを考えたいが、モンベルのシュラフなら特に問題はないと思う。

最低使用温度は目安なので個人差はある。僕はかなり寒がり、冷え性なので、0度近いだけで#2(-6度)でも寒く感じる。

3000m級の山ならば、初心者だと山開きから9月末くらいがシーズンのはずだ。それ以外は危険かつそれなりの技術や装備が必要。標高3000mだと、夏でも0度近い気温になることもあるので要注意。

なので登山を行う標高と季節を考えて、最低使用温度を決めると良い。

もちろん最低使用温度の高いものは軽くて値段も安くなる。

 

余裕があれば、スリーピングバッグカバー(写真上)も持っていた方が良い。シュラフを結露の水滴などから守ってくれる。真夏だとカバーだけで寝る人もいる。

さらにコンプレッションキャップ(写真下)があればパッキングが楽だ。シュラフはかなり嵩むので、コンプレッションキャップに詰め込んでから、ベルトを縛れば圧縮できる。そもそもシュラフ付属の袋は入れるだけでも大変だ。

 

最近は、化繊でもダウン並みに軽くて暖かいモデルが出ている。

finetrack ポリゴンネスト4×3は440g。シート状のファイントラックポリゴンを利用している。水に強く乾くのも早い。

シュラフの天敵は結露だけでなく、人間が中に入って寝るだけでも湿気で湿ってしまう。弾丸登山だと乾かす時間もなかなか取れないので、軽量化繊シュラフはありがたい存在だ。

 

 

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以上をパッキングすると、左からコンプレッションキャップ入りのシュラフ(ベルトは締めてません)、テントのフライシート、ツェルト(後述)、テント、手前がテントのポール。

写真一番右のエアライズ2が収納時で30×15φcmという大きさ。これらだけでバックパックの室内と、装備の重量の大部分を占める。

重さは、テントが1550g、シュラフが765gとこの2つだけでもけっこうある。

ここを如何に軽くするか、如何に上手くパッキングするかが、テント装備の難しいところだ。軽くすれば、疲労無く歩けるが、快適性は減るしお金もかかる。重くすれば、安く済むし快適に過ごせるが、辛い登山になるかもしれない。

 

 

ツェルト「ARAITENT ビバークツェルト」

写真右から二番目の黄色いのがツェルト。

ツェルトは風雨や寒さを防げるので、怪我をして動けなくなったり、道に迷って遭難したり、突然嵐にあったりした場合に使う緊急テントのようなもの。

低体温症など登山中の危険な事故の防止になり、テント泊でなくても絶対に持っていた方が良い装備だ。「ツェルトさえあれば助かった」という山岳事故も多い。

アライテントのツェルトはわずか240gで、缶ビールくらいの大きさなので、邪魔にならない。

ファイントラックのツエルトは結露しにくく、先程述べたようにテント代わりに使用する人が多い。

 

 

 

 

クッカー・ストーブ

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クッカー「PRIMUS ライテックトレックケトル&パン

正直、自宅の台所ですら料理をしない男なので、山の上なんかでできるわけがありません。

ということで基本的に山の上では、「お湯を沸かしてインスタント」のみ。

インスタントラーメンに缶詰をそのまま流し込みそのまま胃に流し込むというウルトラライト(質素)な食生活。

クッカーはストーブとメーカーを合わせると、スタッキングといってガスカートリッジを中に入れられるので、パッキングしやすい。

・・・が、クッカーの横に鎮座する巨大ストーブだとそんなこと帳消ししてしまう(後述)

 

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このクッカーは、底にすべり止めがあるので、せっかく沸かしたお湯をひっくり返すことはなくなるだろう。一度ラーメンでやってしまい、豪快なジャリジャリ食感を泣く泣く味わった僕にはうってつけだ。

ついでに箸は割り箸、スプーンはプラスチックの軽いやつを持っていく。

 

PRIMUS(プリムス) ライテックトレックケトル&パン 【日本正規品】P731722-QJ

PRIMUS(プリムス) ライテックトレックケトル&パン 【日本正規品】P731722-QJ

 

クッカーの選び方

料理はしないできない構わない男なので、僕は正直なんでも良い。

が、先程言ったとおりたいていのメーカーだとクッカーの中にガスカートリッジが収納できるのと、チタンだと軽い(値段は高い)というポイントはある。

お湯を沸かすだけならば、JETBOILという超熱効率の良い超かっこいいものがあるので、そちらがオススメだがなんせ高いのが難点。

ちなみにライテックトレックケトルのフタ部分は、フライパンのようにも使える。

 

 

ストーブ「PRIMUS 2243 

紹介写真のとおり、重厚な出で立ち、あだ名は「登山ストーブ界の大和」だ。

X字ゴトクで風に強く、3,600kcal/hというパワー、圧電点火装置付きという豪快さ。

数十年使ってもビクともしないといわれるほど頑丈で、僕も昨日5年ぶりに使ってみたところ、5年という年月を一切感じさせない素振りに惚れ惚れした。

だが50gほどのストーブが出ている昨今、本体重量253gという大艦巨砲ぶり。

※圧電点火装置を外せば多少軽くなる

でもとにかく風に強く、安定感抜群なので、長く付き合える相棒という言葉に弱い山男たちに愛される名品なのである。

 

ストーブの選び方

ストーブは、ガスカートリッジ、ガソリン、アルコール、固形燃料などの種類がある。

やはりPRIMUS2243と同じ、ガスカートリッジタイプのストーブが人気だ。

すぐに着火できるし、軽いわりにパワーがある。

難点は、カートリッジが嵩張るのと、ガス量の調整ができないことだ。

ガスの残りが確認できないので、残量が微妙だと新しいのを買うしかない。またカートリッジをどれだけ持っていくかの判断が難しくもある。裏技を使えば、ガスの詰替えが可能らしいが、僕は怖くてできない。

SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスターのように、67gと超軽量のカートリッジタイプのストーブが最近流行っている。

 

ガソリンは火力最高でランニングコストが安いが、点火前にポンピング作業が必要なのとどうしても重くなる。

アルコールや固形燃料は、とにかく軽くてEsbit チタニュームストーブのようにわずか13gのものまである。だが火力は弱く、お湯を沸かすのにも結構時間がかかるのが難点。

どれも一長一短あるが、初心者にはガスカートリッジタイプが無難だろう。

重さ、火力、扱いやすさのバランスで見ると、一番使いやすい。

 

 

服装(レインウェア、フリース、行動着など)

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登山道具で一番迷うのは、おそらくこの服装(ウェア)であろう。

各メーカーがひしめき合い、選ぶのが嫌になるほど多くの商品が出ている。

ウェア類はちょっと面倒なので、初めに選び方を説明する。

※初夏~初秋までのシーズン

 

テント泊服装(ウェア)の選び方

登山を行う上で、服装というのは命にかかわる

まずなぜ服装にこだわらないといけないかというと、登山というスポーツは「変化しやすい天候と気温」の中で「過酷の運動」を行うからだ。

サッカーや野球も過酷な運動ではあるが、雨が降れば中止になるし、もし熱中症になったり体がずぶ濡れになっても、すぐに屋内の安全なところで休むことができる。

だからサッカーや野球のユニフォームは、速乾性や軽さを主体に考えて作られている。

 

だが登山はというと、変わりやすい山の天気のほとんど全てに対応しなくてはならない。特に日本の山は世界でもトップクラスの環境変化が起こる場所だ。

真夏は蒸し暑く強烈な日差しの中歩き、稜線に出れば強い風に吹かれ、一日の中で急な天候変化が頻発する。

それに加え、登山は過酷なスポーツでもある。登山中は冬でも大汗をかく。だがテント場や山小屋についたり稜線上で休憩すると、気温の低さや風のせいで汗が急冷され、体温はすぐに奪われていく。登山の死亡事故では、この冷えによって起こる低体温症がかなり多い。

なので登山の服装は、環境の変化に対応し、運動中の熱や汗を外に逃がし、風や雨から身を守り、そして身体が冷えないようにできなければならない

 

 

ここでそんな困難な問題を解決するために考え出されたのが、レイヤリングだ。

レイヤリングは、最適なウェアを重ね着することで、雨や汗や体温の低下などの問題に対処することだ。

レイヤリングについては、目で見たほうがわかりやすいと思うので、「レイヤリングといえば」なメーカーであるファイントラックの5レイヤリングがわかりやすい。

 

www.finetrack.com

簡単にいうと、適材適所で機能的な服を使うという考えだ。

ベースレイヤー

汗をかく肌着の部分は、汗を撥水させ、できるだけ濡れないようにする。肌着が濡れていると、冷えた時に体温を奪ってしまうからだ。

 

ミドルレイヤー

肌着の上に着る服は、肌着から受け取った汗を発散させ、なおかつ熱は適度に留めておく。これで不快で冷えの原因になる汗を外に排出できて、なおかつそこから熱が奪われすぎないように調節する。

 

アウターレイヤー

最後に一番外に着る服は、雨や風から身を守りながら汗や蒸れを排出する。一般の雨合羽だと、雨や風から身を守るだけなので、運動すると汗でベチャベチャになりとても寒くなる。ゴアテックスのような特殊な生地を使い、外からの雨や風は通さず、内からの蒸れは外に追い出す機能が備わっている。

 

ということでウェア選びに困ってしまう原因は、各メーカーがレイヤリングごとに商品を出しているため、似たようなものが溢れているように見えるためだといえる。

ここからは僕のレイヤリングを参照しながら選び方を見てみる。

ウェアについては体感気温など個人差がかなり大きいので、あくまでも目安として見ていただきたい。

 

ベースレイヤー(肌着)

(モンベル)mont-bell ジオラインL.W.Tシャツ Men's 1107484 BK ブラック M

(モンベル)mont-bell ジオラインL.W.Tシャツ Men's 1107484 BK ブラック M

 

ベースレイヤー(肌着)は、定番中の定番であるモンベルのジオラインL.W.Tシャツ

ポリエステル素材でできているため、速乾性に優れているため、汗でビチャビチャに濡れるようなことがない。

コスパ王モンベルさんなので2600円から買えるためか、ほとんどの登山愛好家が一枚は持っているんじゃないかと思う。

これを着ていると、休憩中や雨宿りしている時などに、汗冷えを感じることはあまり無くなった。

肌着はなんでも良いと思いがちだが、登山の服装の中でもかなり大切な一枚だ。いくら高価なレインウェアを着ていても、汗を吸って濡れている肌着を着ていてはあまり意味がない。

 

(ミレー)Millet DRYNAMIC MESH NS CREW MIV01248 0247 BLACK - NOIR S/M (EUサイズ)

最近のベースレイヤーで注目されているのは、この若干着るのを躊躇しそうなアミアミタイプ。この写真のMILLETのは、特に強烈!

僕はアミアミタイプをまだ使ったことはないが、とにかく撥水性がすごいらしく、ほとんど濡れないんだとか。

先程のファイントラックのスキンメッシュもクチコミ評判が良いので、今度買ってみようかなと思案中。しかしMILLETのは勇気いるね。

 

 

(モンベル)mont-bell スーパーメリノウールM.W.ラウンドネックシャツ Men's ブラック(BK) L 1107235

(モンベル)mont-bell スーパーメリノウールM.W.ラウンドネックシャツ Men's ブラック(BK) L 1107235

 

寒い時期は、メリノウールがおすすめだ。

高品質な羊の毛で作られたメリノウールは、特に寒い季節に最適。

メリノウールは他のウール製品と違いチクチクしないので着心地が良い。天然の素材ならではの、抗菌防臭効果、汗や湿気の排出、しっかりと保温する効果がある。

 

 

ミドルレイヤー(中間着)

「レイヤリング写真」の緑色のロングスリーブは、モンベルのウィックロンZeoだ。

ミドルレイヤーは、登山のレイヤリングで一番悩むところ。

高所の登山計画でも、はじめの登山口からは樹林帯を抜けることになる。登山口からすぐは、だいたいが急登になるので、重い荷物を担いで風の通りにくい樹林帯を歩くのはかなり高負荷な運動で大汗をかくくらい暑くなる。夏場なら尚更だ。

そうなれば、ジオラインなどの肌着から放出された熱や湿気を上手く排出しなければならない。

そこで夏場のような暑い時期は、ウィックロンのような速乾性のある素材が良い。またUVカット機能や、伸縮性のある素材が使われているので、運動しやすいよう出来ている。

そのため夏場や汗をかいて暑い時は、ミッドレイヤーではなく、行動着として一番外に着ることもできる。ウィックロンZEOとジオラインだけなら、激しい運動をしてもしっかり汗や熱を排出できるため、熱からくる無駄な体力消耗やレイヤーの濡れを防ぐことができる。

もちろん雨が降ってきてアウターレイヤーであるレインジャケットを上に来ても汗や熱を排出できるので、ミドルレイヤーとしての役割もバッチリだ。

 

 

(モンベル)mont-bell クリマエア® ジャケット Men's 1106527 BK ブラック L

(モンベル)mont-bell クリマエア® ジャケット Men's 1106527 BK ブラック L

 

寒い時や停滞期のミドルレイヤー(兼行動着)はフリース素材のクリマエア® ジャケットを使っている。

停滞期とは、休憩やテント設営後の運動をしていない時だ。

稜線に出れば風も強く気温は下がる。また激しい運動直後は、いくら撥水性の高いウェアを着ていても、汗で多少は濡れているので、身体が冷やされ体温が低下しやすい。

フリースは、毛足が長いので保温性が高く、体内の蒸れなどは外に排出できる。

もちろん冬季の行動中のミドルレイヤーとしても活用できる。

 

寒い時期のミドルレイヤー・テント設営後の行動着としては、フリースかダウンジャケットが主流だ。

この違いは、先程のシュラフの項の化繊とダウンの機能の違いと同じ。

化繊であるフリースは、濡れに強いが嵩張りやすい。

ダウンジャケットは、軽くてもかなり暖かいが、濡れるとその効果は著しく低下してしまう。

ダウンジャケットの方が軽くて保温性も高いが、濡れないよう何かと気を使うのと値段も高いので僕はフリース派だ。

 

ファイントラック ポリゴン2UL ジャケット メンズ EW FIM0213 L

ファイントラック ポリゴン2UL ジャケット メンズ EW FIM0213 L

 

こちらもシュラフと全く同じ、化繊なのにダウン並みに暖かくて軽い新製品が続々と出ている。

何とも言えないデザインでシャカシャカした感じがする。特に通気性の良さは評判がよく、ダウンジャケットでは難しかった運動時のミドルレイヤーや行動着として利用されているようだ。

patagonia Nano-Air Jktも同じようなコンセプトの製品だ。こちらはシャカシャカよりは布団っぽい感じ。どちらも通気性がよく、今までにない中間着(最近はインサレーションともいう)だ。

 

 

アウターレイヤー(レインジャケットなど)

(マムート)MAMMUT メンズ ジャケット SOFtech LIGHTSPEED Jacket Men 1010-25460 0001 black S

(マムート)MAMMUT メンズ ジャケット SOFtech LIGHTSPEED Jacket Men 1010-25460 0001 black S

 

我がアウターレイヤーはMAMMUT。好日山荘のアウトレットセールで衝動買いしてしまった一品。

山の環境は過酷である。そんな環境から身を守れるよう、高機能でしかも軽く作られているアウターレイヤーは、命を守る大切な装備でもある。

高機能かつ軽さを求められるため、アウターレイヤーは種類や機能が多く、しかも値段も高いのでかなり悩みやすい。

選ぶポイントを挙げてみよう。

 

防水性

雨で身体が濡れてしまうと、体温が奪われてしまいやすくなる。

山の天気は変わりやすく、地上よりも雨脚が強いので、防水性は特に大事な機能だ。

 

防風性

山はそもそも風の通り道であるが、稜線に出ると特に風が強い。

風速1メートルで体感温度が一度下がるといわれている(厳密には違うが)ほど、風による体温低下は激しい。

 

透湿性

たいていのアウターレイヤーには、ゴアテックスなどの透湿性の高い生地を利用している。雨の侵入を防ぎながら、運動中の熱や蒸れを外に出してくれる。

雨合羽を着て運動するとわかるが、透湿性の低いレインジャケットでは、湿気や汗が篭り、とても不快であるし冷えの原因になってしまう。

透湿性が高ければ高いほど、運動中も快適に過ごすことができる。

 

だいたいこの3つをもとに考えるとアウターレイヤーを選びやすい。

では、この3つの機能を踏まえて、アウターレイヤーの種類を説明しよう。

 

レインジャケット

(モンベル)mont-bell ストームクルーザージャケット Men's 1128531 GN グリーン XL

(モンベル)mont-bell ストームクルーザージャケット Men's 1128531 GN グリーン XL

 

読んで字のごとく、雨に強いアウターレイヤー。

モンベルのストームクルーザーは、個人的に世界最強コスパの登山装備だと思う。

ストームクルーザーのような厚手のレインジャケットは、防水性・防風性はかなり高い。普通の雨風なら、完全に対応できる高機能レインジャケットだ。

生地も強靭なので、保温性もあり、岩場などでも安心して利用できる。

デメリットは、重いこととストレッチ性が低いためやや運動しにくいこと。

透湿性も十分高いが、防水性・防風性を高めた分、以下に紹介するアウターレイヤーよりは熱が篭りやすい。そのため、雨が降ったり止んだりするような天気の時は、脱ぎ着が面倒になる。

パタゴニアの豪雨で登山仲間みんな肌着まで染み込むくらい濡れてしまったが、ストームクルーザーを着ていた嫁さんは全く濡れていなかった。

※重いと書いたが最近のストームクルーザーはかなり軽くて強靭。

 

ウインドシェル・ソフトシェル

patagonia(パタゴニア) M's Houdini Jkt US-S TRUT

patagonia(パタゴニア) M's Houdini Jkt US-S TRUT

 

防風性に特化したアウターレイヤーがウインドシェル。

防水性や保温性は低いが、とても軽くて動きやすいので暑い時や稜線上のアウターレイヤーとして使う。

透湿性も高いため、天候が良い時や春秋シーズンの行動着としては最適。

でもあくまでも防風性に特化したものなので、小雨程度の雨しか防げないためレインジャケットは必携。

トレイルランニングで流行っている超軽量レインジャケットmont-bell バーサライトジャケット(136g)なども、こちらのウインドシェル寄りの機能を持っている。

 

僕もいまいち利用価値(と基準)がわからないのが、ソフトシェル。

撥水性とストレッチ性があるので行動着に良いとされているが、ウインドシェルで良いような気がする。ウインドシェルは軽いし、行動着にも使える。

天気が良い時は、ウィックロンのようなミドルレイヤーをアウターとして利用するし、雨が降ればレインウェアを羽織るので。

トレイルランニングやウルトラライトな登山をする人には良いかと思う。

 

ハードシェル

厳冬期登山やアイスクライミングなどのハードな環境で使うアウターレイヤー

初心者は門前払いの過酷な山で使うため、超高機能にして目玉が飛び出るお値段。

ハーネスやヘルメットを使う前提で作られているため、あまり見ない機構になっている。

いつかハードシェル着て厳冬期の山々を駆け巡りたい・・・

 

 

アウターレイヤーはざっとこんな感じだ。

最近はレインジャケットやソフトシェルといった明確な区別がしにくい製品が続出しているので、これはあくまでも大まかな目安だと思ってもらいたい。

防水性・防風性・透湿性のバランスと、そこに重さやストレッチ性や着脱のしやすさなどを踏まえて選んでもらいたい。

例えば僕が買ったMAMMUTのジャケットは、軽量モデルのため運動しやすく、防風性・透湿性は高いが、防水性と保温性は弱い。基本的に天候の良い時期に登山に行くことと、もし豪雨になればツェルトを利用して凌ぐ予定だからだ。あとお金がない。

 

これ買っとけば間違い無し!というのは、先程も述べたmont-bell ストームクルーザージャケット、安くて良いものだとmont-bell サンダーパス ジャケットがオススメだ。

僕もレインパンツはストームクルーザーを持っている。

ちなみにmont-bellの唯一の弱点は、山に行けば半分くらいの人がmont-bellだということだけだ(笑)

 

着替え

テント泊のウェアはけっこう重量がある。

特に困るのが、「どれだけ持っていってよいか?」ということだろう。

ウェアは命にも関わる装備だとさきほど述べたが、だからこそ選別が難しい。

とりあえずどんな季節でも、レインウェアは上下1セットは絶対必要だ。防寒着は季節によるがフリースかダウンジャケットのどちらか一枚は最低限必要。

問題は下着や行動着。荷物を減らしたいなら、一枚あればよいが、何日もの山行になれば臭いや汚れが気になる。またズブ濡れになったときなどは、濡れない避難場所(テント・小屋・ツェルト)で、まず一番最初に濡れた下着と靴下を変えなければならない。これは低体温症を防ぐ基本だ。

 

僕はmont-bellのジオラインを2枚、パンツ2枚、靴下2本を持っていく。これを交互に着る。汚れた場合は、洗えたらテント内や行動中にバックパックに干しておく。

あともうひとつ、僕はテントの中やシュラフに入る時、汚れたままの格好だとどうしても気になってしまう。特にシュラフはそう簡単に洗濯できるものではないので。

そのためシュラフに入る時は、フリース(行動中はあまり着ないため)、股引(ヒートテック)、そしてシュラフ用の靴下(普段使っているやつ)を持っていく。少々、荷物になるが、快適に眠ることができる。

 

ウェアについては、山や季節や経路によって必要なものが変化するので、これが答えというセットはない。

寒がりな人や天候の崩れやすい時期は着替えや防寒着は多くいるだろうし、荷物の軽量化のために減らしても良いと思う人もいる。

ウェアの選別は経験が必要で、僕も試行錯誤している。

 

 

 

 

ウェア小物

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小物で大雑把にまとめるが、これらも非常に大切な装備。

 

ヘッドライト「Black Diamond  ストーム※最新モデル」

まずは、ヘッドライト。

特にこだわりはないので、ヘッドライトといえば「Black Diamond」ということで選んだ。

あまり夜間に行動することはないので、主に使うのは夜間のテント内か早朝くらい。

かれこれ5年ばかり、世界一周旅行にも持っていったが、全く壊れることがない。自宅でも非常用として玄関においている。

 

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ストーム BD81089 ブラック

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ストーム BD81089 ブラック

 
ヘッドライトの選び方

ヘッドライトは絶対に必要だ。日帰り登山でも、もちろん持っていくこと。

道に迷ってあたりが暗くなってしまった場合、ヘッドライトがないと歩くことも出来ない。山の夜は本当に真っ暗だ。

そしてもちろん登山用ヘッドライトを選ぶようにする。防水で多少の衝撃にも強い。

ヘッドライトタイプなら、両手が使えるので狭いテントの中でも不自由しない。

こちらも各メーカーからたくさん種類が出ているが、選ぶポイントは光の強さや照射パターンの違いなどある。

夜間登山や雪山だと、高スペックなものを求められるが、そうでない場合は軽くて扱いやすいタイプで良いと思う。

安いモデルはアルカリ乾電池仕様が多いが、これだとガスカートリッジと同じで残量がわからず、無駄に予備電池を持っていく羽目になる。

最近はUSBで充電できる「Black Diamond リボルト」のようなタイプが出ている。ストーブも電気になれば良いんだけど。

 

 

腕時計「CASIO PROTREK PRG-240※最新モデル」

こちらもかれこれ5年ばかし、日本の山々だけでなく世界を共にした相棒。

タフソーラーなので、日光や蛍光灯などで充電できる。もちろんG-SHOCKのCASIO製だから、とにかく堅牢。ひどい使い方をしてきたが、小さな傷しか付いておらず未だ現役の最強コスパ腕時計。

防水仕様で、高度計・温度計・気圧計・方位計測機能がある。高度計は計測結果を記録できるので、保存はできないが簡単な山行ログにもなる。

あとけっこう助かるのが、アラーム機能。テント泊だとあまり大きな音の目覚ましアラームは迷惑になるので、丁度よい音で起こしてくれる。

 

登山用腕時計の選び方 

腕時計は登山用の高機能なものでなくてもよいが、防水機能がないと話にならないし、便利な機能が小さくて確認しやすい部分に集められているので使い勝手が良い。

登山中は、道に迷った時や現在進捗状況の確認などで高度計や方位計測としてよく使う。

 

登山用腕時計はCASIOかSUUNTOが二強。

CASIOはTHE JAPANといった感じで、高機能をこれでもかと詰め込んでなおかつ安い。SUUNTOは機能もさる事ながら、北欧らしくデザインが洒落ている。

 

 

最近はなんだかものすごく進化してきており、なんとスマートウォッチの登山用まで出てきている。

このPROTREK最新機種は、GPS搭載でしかも登山地図をダウンロードして位置確認しながら登山できるという。他にも仲間の現在位置を確認したりメッセージを送れたり、アプリも使えちゃうというまさに未来のアイテム。

すごく欲しいのだけれども、電池の持ちはどうなんだろうか?

 

tabing.hatenablog.com

【追記】GPSウォッチについてまとめました。 

 

 

サングラス「SWANS DFパスウェイ 偏光レンズモデル

スクエア型の一見、ただのオシャレメガネに見える。

が、これはれっきとしたスポーツサングラスでSWANSの製品だ。

これを選んだのには、悲しい理由がある

本当はランニングなどで使うような眼の周辺を覆うタイプが使いやすい。簡単に落ちないし、眼をしっかり紫外線から守ってくれる。

だがあの手のタイプ、僕のような超モンゴロイド顔の場合、すんごい曇るのだ。眼周辺・鼻に凹凸が無さ過ぎて、寒いときなんかはすぐに曇る。そして蒸れる。

ということで、スクエア型のしかも登山で使えるタイプのものを選んだ。他のSWANS製の眼鏡と同じく、軽くてずり落ちづらい偏光レンズのサングラスだ。

車の運転や普段使いもできるので、一石三鳥かと思ったけど嫁さんからは似合わないと不評。

 

登山用サングラスの選び方

登山でサングラスというのは、これまた必携アイテムだが、ただ眩しいから付けるという意味ではない。

まず眼の日焼けを防ぐためだ。

雪目が起こりやすい冬季登山などでは特に大事だが、紫外線により眼に炎症が起こり、強い痛みや視力低下の症状が起こる。

さらに眼を紫外線から守れば、肌の日焼けも防ぐことができる。

これは角膜が紫外線を吸収すると、脳に「メラニン色素を作れ!」という指令を出すからだという。なので日焼け止めを塗りまくっても、眼を一緒に守らなければ効果が少なくなってしまう。

 

登山用サングラスは、できればスポーツタイプのものがオススメだが、僕のような症状がある場合はスクエア型のタイプも良い。できれば偏光レンズのものがオススメ。

付け心地は人によって違う場合があるので、お店でフィッティングしてみたほうが良い。特に海外製は日本人の骨格に合わないものもあるので注意。

日焼け対策としては、帽子も持っていくようにしている。

 

 

余談:アウトドアコーヒーセット

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これは完全に趣味の領域なので、本来不要な道具である。

でも軽ければよいというわけではなく、山の上での楽しみを苦労して運ぶのもまた登山なのである。

 

こちらで詳細をまとめています。山コーヒー愛好家のみなさん、他におすすめがあったら教えてください。

 

カメラ

写真趣味が高じて登山を初めたという人も多いのではないだろうか。

かくいう僕もその一人。登山とカメラの相性は、ご飯に味噌汁くらいよく、その先には母の愛より深い沼が待ち構えている・・・

カメラは必携アイテムとはいえないが、もし持っていくなら非常に選択が難しいものだ。なんせカメラは高い、重い、付属品がいっぱいいるなんて代物だからだ。

もちろん、iPhoneだけで良いという人はそれで良い。だがいずれ確実に欲しくなるって、一眼レフ。これはもう呪いとかの一種なんで甘んじて受けよ!

 

登山カメラの選び方は、旅カメラに似ている。

この2つの共通点は、「多様な環境で使用する」「荷物になるのは困る」「だけど高画質な写真がほしい」という大いなる矛盾を抱えていることだ。

雨などの自然環境は精密機械であるカメラには大敵で、過酷な運動である登山中の荷物は軽ければ軽いほど良いのはわかっているが、とにかく良い写真が撮りたい!と誰もが思うだろう。

おそらく誰もが、スマホやコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)から初め、ニコンかキャノンの入門機に手を出し、ミラーレスに浮気をして、気づけば一眼レフカメラのフルサイズ機を買っているだろう!

そう、これは僕のことだ!

※フルサイズ機とはセンサーサイズが大きな所謂プロも使うカメラでとにかくフルサイズ機を持っていれば良い写真が撮れるんじゃないかという幻想を抱かせてくれるカメラのことです。

 

ということで、僕の愛機はニコンのフルサイズ機D750ではあるが、フルサイズ機にしてはだいぶ軽くなったとはいえやっぱり重く、そして高い買い物なので持っていくのに若干の不安がある。そろそろ山デビューする予定だが。

 

 

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

 

登山で「できるだけ高画質な写真が撮りたい!」という初心者にオススメなのは、ミラーレス一眼カメラだ。

ミラーレスとは、光学式ファインダーを廃したモデルでコンパクトに作れる。なので、一眼レフカメラより少し安価で、とにかく軽量化されている。

僕も世界一周旅行でオリンパスのEM5を使っていたが、最近のオリンパスやパナソニックのミラーレスカメラの画質は一眼入門機よりは良いと思う。

それに防滴防塵仕様で頑丈なモデルが多い(僕のEM5は壊れてしまったが)、レンズが安い(絶対広角とか欲しくなるから)ことが利点としてあげられる。

何故、初心者にオススメかというと、結局はフルサイズ機に行きたくなるかもしれないが、莫大な費用がかかるので登山装備と併用して揃えることは並みの給料では出来ないからだ。

テント泊装備を揃えるだけでも、かなりの費用がかかるが、フルサイズ機ともなれば本体20万前後~、レンズも良いのは10万~とブルジョア階級でないと手にすることは出来ない。最近はSONYのα7シリーズのように、フルサイズのミラーレスカメラなども出ているが、それでもやっぱり金はかかる。

ある程度経験してみて、それでもフルサイズ機が欲しいとなれば、意を決して清水の舞台から空を駆けるべし!

もちろん、フルサイズ機でなければ良い写真が撮れないなんていうのは全くの幻想だ。これは車とかバイクとかオーディオとかいう趣味につきものの、『沼』というやつなので趣味にしてみないとわからない感覚であるからして説明できない。

なので、登山カメラについては精神論的な話しかできない。おそらく同じ沼の住人も同じことをいうであろう。

「来たけりゃ来い、だがその先は保証できない」

 

 

 

食糧

クッカーの項で述べたが、僕はさっぱり料理ができないし、食に対しては質より量よりコスパを求める。

なので、基本的に登山中の食糧は「手軽で安くて軽いもの」が中心だ。

 

マルタイラーメン 164g×10袋

マルタイラーメン 164g×10袋

 

となれば、マルタイ棒ラーメンしかない。

湯を沸かして投げ入れれば完成。ひと束130円位で、手軽で軽くて腹にずっしりとくる。これにイワシの缶詰とかレトルトをぶち込む。

味?そんなもん山の景色でも見てたら関係ないのだ。

アルファ米などが使われている登山用のフリーズドライ食品は、手軽で味もまあまあ良いが値段が張る。腹はそんなに張らない。

 

登山での食事でいえば、行動食は欠かせない。

行動食とは、読んで字のごとく行動中に食べるもの。下界のように三食決まった時間に食べようとすれば、途端に足が上がらなくなるだろう。シャリバテというやつだ。

登山中の食事と水については、こまめな摂取が基本だ。腹が減った、喉が渇いたと感じるちょっと前くらいでちびちび摂取するのが良い。

僕は行動食はダイソーなどの100均で柿ピーやチョコビスケットなどを買う。エネルギー消費の激しい登山の場合、糖質と脂質が非常に大切だ。

もちろんオススメはカロリーメイト、スニッカーズ、ウィダーインゼリー、最近だとエナジージェルのような栄養補助食品系だがこれも値段が高い。

 

行動食は、糖質と脂質をメインに色々な種類のものを買ったほうが良い

僕は一度、パチモノのカロリーメイト(100円)を味違いで何種類か持っていったが、味は違っても食感が全く同じなので4日目になると見るのも嫌になった。

なので柿ピーやビスケットを中心に、梅干しやドライフルーツなどビタミン摂取も踏まえて味覚や食感の違うものを混ぜて持っていくようにしている。

あと夏場は特に必要だが、塩分補給も大切なので塩飴のような行動食も持っていくように。大汗をかいて、塩分が大量に失われると、いくら水を飲んでも喉の渇きがいえず、熱中症のようになってしまう。これも体験済み。

 

 

アミノバイタル プロ 30本入箱

アミノバイタル プロ 30本入箱

 

数日間に及ぶ縦走を計画しているなら、このアミノ酸系サプリメントを持っていくと疲労度がぜんぜん違う。

これは白峰三山1泊2日の弾丸登山で死にかけた僕が、登山中の疲労回復力を高めるために良いものがないか探しまわった時に出会ったものだ。

アミノ酸(分岐鎖アミノ酸(BCAA))は筋肉の回復力を高める効果があり、プロのアスリートはもちろんトレイルランニングなどでも使われている。もちろん薬品ではない、味の素製である。

顆粒タイプで味は薄いグレープフルーツ味、あまり美味くはないが、翌日の疲労感がぜんぜん違う。

 

 

Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ボトル プラティ 容量2L 25601 【日本正規品】

Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ボトル プラティ 容量2L 25601 【日本正規品】

 

飲料水は定番のプラティパス。

すぐ破れそうな印象を受けるが、分厚いビニールっぽいのを想像してもらえば良く、どっちかというとペットボトルに近い。とても軽く、使わない時は折りたためる。 

バックパックによっては、ハイドレーションといって背中にこのプラティパスを入れてストローですぐに飲めるタイプもあるが、ザクっぽくなる。

登山計画を立てる際、飲料水の確保場所はきちんとチェックしておきたい。水場に合わせて調整しながら飲むと良い。

僕はプラティパスと、登山前に500mlのポカリスエットを買って持っていく。ポカリスエットは一番きつい最初の急登の時に飲む。緊急用にポカリスエットの粉も持っていく。夏場は特に大事だ。

冬季はTHERMOSなどの水筒は必携。夏場でも水筒を利用している人は多い。

 

 

その他の装備

サブバック

メッセンジャーバッグを腹側に置いてしっかり固定している。

サブバックはカメラや地図、行動食などすぐ使うものを入れている。

一眼レフカメラを持っていく場合は、ぶつけたりするのが嫌だし、バックパックからいちいち出すのが億劫なのでサブバックを利用している。カメラ専用バックもあるが、けっこうなお値段がする。

メッセンジャーバッグタイプだと、肩と腰でしっかり固定できるので少々重いものを入れても揺れが少ないので疲れにくい。ウエストポーチや小型バックパックを使う人もいる。

メッセンジャーバッグのような大掛かりなものはいらないという人は、サコッシュがオススメだ。サコッシュなどを利用して、地図だけはすぐ取り出せるようにしておいたほうが良い。地図が見やすくないと、道に迷う原因になってしまう。

 

【国内正規品】Lowepro トップローティング トップローダープロ 70AW 2 4.8L ブラック 367731
 

カメラ用バックは、やはり使い勝手は良い。

緩衝材が入っており、衝撃にも強く、レインカバーを付ければ防水仕様にもできる。

特に一眼レフカメラを利用する場合は、取り出しがし易いというメリットが有る。バックパックのハーネスなどに取り付けることも可能。 

 

 

防水スタッフバック

こんな感じのパッキング用のバック、防水仕様もある。

これがあれば、バックパックの中で荷物がゴチャゴチャにならないし、防水仕様であれば濡れる心配もない。

・・・が、意外に高いので厚手のビニール袋やゴミ袋で代用している。家にいくらでもあるし、濡れてほしくないものには何重も重ねて使えば良い。

デメリットはカシャカシャうるさいこと。早朝や夜間に静まり返ったテント場でカシャカシャうるさいのはちょっと恥ずかしい。

 

 

スポーツタオル

スポーツタオルは、小さくても吸水力が強く、速乾性があるので使い勝手が良い。

特にテント泊の場合、どうしても結露が発生するためシート内側が濡れてしまう。そんな時もササッと拭けるので楽だ。

 

 

多機能ナイフ
VICTORINOX(ビクトリノックス) クラシックSD BK 保証書付 0.6223.3 【日本正規品】

VICTORINOX(ビクトリノックス) クラシックSD BK 保証書付 0.6223.3 【日本正規品】

 

貰い物。料理もしないので、そんなに使わない。

山の上だと、オピネルのナイフだけでも良い気がする。

 

 

文庫本

大して読む暇がないが、何故か持っていく。

おすすめは山に関係のない小説。

ドMな登山家には「凍 (新潮文庫)」や「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 (ヤマケイ文庫)」なんか山で読むと感慨深い。

 

 

エマージェンシー、衛生用品など

テーピング:怪我や装備の破損時に使う。100均。

ガムテーム・細引き:装備の破損時に使う。適量丸めて持っていく。

軍手:寒い時期でない場合。

救急セット:怪我をした時のために。絆創膏、消毒液、包帯。

トイレットペーパー:芯は抜いておく。いろいろ使う。いろいろね。

ウェットティッシュ:体を拭いたり、汚れ落としに使う。間違ってトイレ掃除用を持っていったことがある。

歯ブラシ:ウルトラライトな人は柄を切っていくとか。

ライター:ストーブ利用時に使う。

メモ帳・ボールペン:山行記録など何かと使う。アナログなので電池切れもないため、家族などの電話番号やバスの時刻なんかを記載しておくと便利。

財布:テント泊代やトイレ利用時にもお金はかかる。山小屋グッズも欲しい。

熊鈴:くまさんに出会わないために。

健康保険証:くまさんに出会ったときのために。

 

他にも、ツェルトがない場合はエマージェンシーブランケット、胃薬、虫刺され薬、予備の電池を持っていく場合もある。

 

登山計画書

一番大事!登山口だけでなく、家に残したり家族にも渡しておこう!

 

 

 

まとめ

世界一周旅行装備もよろしく!こちらはさらに凄いことになる。

 

テント泊装備は常に何か足りない不安に陥る。

そしてもう少し軽くできるんじゃないかとも思う。

テント泊装備に正解はない。一人ひとりの登山で求めるものがぜんぜん違うからだ。

最近はウルトラライトな装備やパッキングばかりが雑誌に踊っているが、ウルトラライト装備は本来何が必要で何が必要ではないかもわからない初心者には向いていない。

山にウクレレを持っていく人、ウイスキーを持っていく人、鉄板とバーベキューセットを持っていく人、ドローンを持っていく人、市販に良いのが無いからと行動食用のライ麦パンを自宅で作っている人、ハチの子入り特製ドリンクを持ってくる人、ジャージとサンダルで富士山登る人・・・なんて人たちと出会った。

なので、今からテント泊登山を始める人は、まずは定番のコスパ良い装備で安全性を確保することから行ったほうが良い。

そして何度か山に行くことで、自分にとって必要なものと不必要なものがわかってくる。

人は失敗しながら成長するものだ。

 

僕なんか最初はバックパックの背負い方間違えたまま、安心安全の18kg装備で鎖場登っていた。今となっては良い思い出ですけども、当時は真剣にバックパックを捨てようかと思った。あと肩が砕けたかとも思った。

トレイルランニングの人のブログのコースタイムを信じて剣岳馬場島コース(日本三大急登)に行って幻覚を見たり、真夏の超快晴白峰三山縦走中に半袖だったもんで腕に大やけどしたり、子熊にばったり出会って一番タブーである全力ダッシュで逃げたり、登山口近くでカモシカを車で轢きそうになったり・・・と失敗の連続だが、最後に言いたいのは『登山は最高に楽しい』ということです。

 

おすすめリンク

tabing.hatenablog.com

 

tabing.hatenablog.com

登山で最高のコーヒーを飲むためのオススメ『アウトドアコーヒー道具セット』

登山とコーヒーはこれ以上ない組み合わせ。

少々荷物が増えても、絶景を眺めながら山の上で飲む淹れたてコーヒーの味は格別!

ということで、近所の山から北アルプスは劔に槍に水晶岳、白峰三山やトムラウシ山、気づけばエベレスト(の手前)やパタゴニアまで堪能した登山歴8年の僕が厳選するアウトドアコーヒー道具。

 

 

 

 

アウトドアコーヒーセット

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目指すのは、淹れたてのドリップコーヒー

コーヒーはとにかく淹れたてが格別だ。

山の上という環境で、自宅やカフェで飲むコーヒーに近づけるならば、コーヒーミル、ケトル、ドリッパーが必要だ。

 

コーヒーミル

美味しいコーヒーのいちばん重要な条件は、「新鮮な豆を淹れる直前に挽くこと」だ。

いくら良質な豆でも自宅で挽いてから持ち込むと、肝心の香りや味の成分が劣化してしまう。

そもそもなぜコーヒーミルを使うかというと、コーヒー豆を挽いて粉状にすることで表面積を増やし成分を抽出しやすくするためである。

表面積が増える分、いくら密閉しても空気に触れてしまい、一気に劣化してしまう。

だからカフェはもちろん、セブンイレブンのコーヒーさえも、飲む直前に豆を挽くのだ。

ということで、コーヒーミルはとても大切な道具となる。

 

 

僕が買ったコーヒーミルは、E-PRANCE手挽きコーヒーミル(1587円)

登山で持ち運びする場合、基本的に手挽きのセラミック刃のコーヒーミルになる。その他のタイプは重すぎて候補にならない。

このE-PRANCE手挽きコーヒーミルは重さが304gとなっている。市販のコーヒーミルでは、とても軽い部類に入る。

セラミック刃は、劣化しづらく、また摩擦などの熱が発生しないので、豆を挽く際に雑味がつかないので特にオススメだ。

 

E-PRANCE手挽きコーヒーミルは、好みの粒の大きさを調整でき、エスプレッソ用の極細挽きも可能なので味の調節ができる。

挽き具合はなかなか硬いがそこまで強い力はいらない。一人分(15g)なら1~2分で挽くことができる。

Amazon売上一位で、評判も上々、値段が1500円代と格安なので、最初の手挽きコーヒーミルとしてはかなりおすすめできる。

他にもセラミック刃の手挽きコーヒーミルはたくさんの商品が出ている。

 

ポーレックス コーヒーミル セラミック ミニ

ポーレックス コーヒーミル セラミック ミニ

 

手挽きコーヒーミル界で一番評判が断トツで良いのは、メイド・イン・ジャパンのポーレックスセラミックコーヒーミル。

こちらは250gとコーヒーミル最軽量クラスで、しかも挽き具合は手挽きコーヒーミルで最高といわれている。

だが、 値段が6264円と高価過ぎる。E-PRANCE製より4倍も高い。

 

 

ケトル

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コーヒー豆を挽いたら、次はケトルの出番だ。

左の謎アイテムは後述・・・

 

trangia(トランギア) ケトル 0.9L TR324

trangia(トランギア) ケトル 0.9L TR324

 

ケトルは、trangia(トランギア) ケトル 0.9L

正直なところ、登山用のクッカーでも代用できなくはないが、注ぎやすさと雰囲気はケトルには勝てないだろう。

コーヒーを淹れることは、儀式であるため、雰囲気も大変重要な要素である!と断言しておこう。

山の上でケトルを使うという行為こそ、アウトドアコーヒーの醍醐味なのは使ってみないとわからない。

 

 

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(ちょっとずれているが)ケトルはストーブで直接かけることができる。

底が広く安定しているため、登山用ストーブとは相性が良い。

だが、ケトルを散々崇めておいてなんだが、ケトルの注ぎ口は湯切りが悪い。

ちょっと揺れるだけで、ドボドボっと湯が飛び出やすい。

コーヒー好きならわかるだろうが、ドリッパーに湯を注ぐ時は「細く糸のようにゆっくり」が基本中の基本。

ケトルは注ぐ際の微調整がしにくいのが、唯一の弱点であった。

ここで先程の写真にあった謎アイテムの登場だ。

 

 

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ちょっと写真を撮りながらなので勢い良く湯が出ているが、注ぎ口先端に御注目。

これはきゅうすスキッターといわれる救世主。

注ぎ口に挟み込むだけで、コーヒードリップに理想的な「細く糸のようにゆっくり」と湯を注ぐことができる。

100円ショップでも類似品があるので、とても安くカスタマイズできる。

 

 

 

ドリッパー&カップ

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(左)ドリッパーに(右)コーヒーミルから、挽いた豆を投入。

この見慣れないドリッパーは、アウトドアコーヒー界に突如現れた新星だ。

 

 

MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip 02S 09210002000002

MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip 02S 09210002000002

 

クラウドファンディングで誕生したMUNIEQ Tetra Drip

何がすごいかというと、まずはその軽さ。1人用ならたった25gだ。

3枚のステンレス板を組み合わせるだけで、円錐型ペーパー用のドリッパーに早変わりする。

 

 

ちょっと言葉で説明するのが難しいので、オリジナルサイトの動画で使用方法を確認。

難しそうに見える組み立ても至って簡単。

ステンレス製なので、頑丈かつ衛生的に利用できる。

 

 

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大きさはこのくらい。ついでに左は先程のコーヒーミル。

ボールペンと同じくらいで、厚さは数ミリなので、超軽量で持ち運びしやすい

 

 

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実際に使ってみた。

HARIO (ハリオ) V60用 ペーパーフィルター がぴったしと収まる。

3点でしっかりカップに固定できるので、薄い割りに安定感がある

カメラ片手なので湯が勢い良く出すぎているけど、これだけ注いでもビクともしないし、ペーパーの隙間から湯が漏れることもない。

 

 

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蒸らし作業も可能。

円錐型ペーパーフィルターなので、湯が落ちるスピートは速い。

15秒程度の蒸らし作業の後、真ん中の方に少しずつゆっくりと注いでいくのが基本だ。

 

 

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少し見づらいが、ポタポタと抽出中。

ペーパーフィルターの側面から、湯が滲み出たりはしない。

 

 

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完成!

山コーヒーの定番カップであるスノーピークのチタンシングルマグでいただく。

ハリオ式のように、すっきりとした味わい。

酸味や香りが際立つタイプなので、グァテマラコーヒーなどが合うと思う。

 


MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Dripでアウトドアコーヒー

写真だと伝わりにくいこともあるので、実際にキャンプで使ってみたところを動画にしてみました。

 

その他のコーヒー道具

nalgene(ナルゲン) コーヒービーンズキャニスター 150ml
 

コーヒー豆は生鮮食品と言ったが、保存や持ち運びもしっかりと対策しておこう。

ナルゲンボトルのような、しっかりと密閉できて、バックパックなどに入れても潰れないタイプがおすすめ。

 

 

寒い山の上では、せっかく入れたコーヒーもすぐ冷めてしまう。

気になる場合は、保温性の高いボトルを用意。

荷物になる場合は、保温性の高いダブルウォール構造などのカップが良い。

 

 

「荷物が多くなるのは困る」「山の上でコーヒー淹れるの面倒くさい」けど、美味しいコーヒーが飲みたい時もある。

僕もさすがに裏銀座縦走コースの時は、コーヒーセットは持っていかなかった。

・・・が、お湯だけあれば最高級のスペシャリティーコーヒーが飲めるアイテムが有る。

ちょびっとだけ友人のをいただいたが、とても3分くらい湯を入れるだけで想像できる味ではなかった。

かなり高いのが難点。

 

 

コーヒー豆

tabing.hatenablog.com

忘れてはいけないのがコーヒー豆。

美味しいコーヒーの基本は、良質なコーヒー豆を使うことである。

美味しさを左右する目安として。コーヒー豆8:淹れ方2といわれている。

なので、どんなバリスタが淹れても、安物のコーヒー豆だと意味が無いのである。

最近は良質でコスパの良いコーヒー豆がネットで気軽に購入できるようになったので、ぜひともオススメだ。

オススメのネットコーヒーショップをまとめたので、リンクを貼っておきます。

 

 

 

 

まとめ

tabing.hatenablog.com

山コーヒーは究極の贅沢である。

素晴らしい景色の中で飲むコーヒーは、苦労して登ってきた達成感とともに味わえる至福の時間だ。

昨今のウルトラライトブームで軽量化ばかり騒がれているが、ただコーヒーを淹れるためだけに無駄な荷物をガチャガチャいわせながら一歩一歩登っていくのも、そんな至福の時間を作り出す儀式の一つでもある。

パーコレーターや他のペーパー式ドリッパーも試してみたが、今回の組み合わせが今のところベストな気がする。

 

もちろんこのコーヒーセットは、世界一周旅行などでも使える旅仕様でもある。

海外ではネスカフェのインスタントコーヒーだらけで、都会じゃないとあまり良質なコーヒー豆とは出会えない。

スターバックスは世界中で展開しているので、豆を調達しながら自分で入れたほうがコーヒー中毒者にはオススメだ。

 

追記

tabing.hatenablog.com

ついに『エアロプレス コーヒーメーカー』を導入!

詳細な抽出方法やアウトドアで使えるかの考察を書いています。

 


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世界一周旅行に必要な英語レベルとは?

 

久しぶりに旅ハック的な記事を書いてみよう。

「世界一周旅行しました」というと、3番目くらいに聞かれるのが、「会話はどうするの?」でした。

たしかにコミュニケーション無くしては旅行はできません。

今回は世界一周旅行と言葉について、必要なレベルから勉強方法について書いてみます。

 

 

 

 

「旅行英語」と「コミュニケーション英語」の違い

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結論からいうと、世界一周旅行で必要な英語レベルとは、『中1レベル』の基本的なものだけでも十分です。

もう「単語」だけでも通じます。

道に迷ったときや、レストランの注文でも、単語を連呼すればとにかく通じます。

かなりの田舎や発展途上国だと、現地語しか通じないことは多々あります。ですが、現地の外国人がよく利用する場所(ホテル、土産屋、レストラン)に行けば、最低限のコミュニケーションは取れます。

ちなみに僕の英語レベルは、「中1レベル」そのものでした。

 

例えば道を聞く場合でも、「STATION!STATION!」と連呼していたし、レストランの注文(現地語で書かれているとわからない、特にアラビア文字)もチキン!とかライス!とか材料名を連呼してました。

これで困ったことはほぼありません。ホテルの受付や、レストランの注文など、これだけで大丈夫です。

 

なぜかというと、これは『旅行英語』だからです。

旅行英語は、ホテルやレストランなど、必要最低限の会話で使います。

単語だけでもコミュニケーション可能な理由は、お互い目的がはっきりしているからです。英語に不慣れな日本人が来ても、外国人がよく利用するホテル(ゲストハウス)であれば、非常にスムーズにチェックインできます。

聞かれることといえば、「何日泊まりますか?」「部屋のタイプは?」「エアコンはいりますか?」程度なので、首を振るだけでも良い意思の疎通は可能です。

お互いの立場が明確であればあるほど、コミュニケーションに利用する情報量は少なくて済みます。

なので「旅行英語」であれば、簡単な単語さえ知っていれば、世界一周旅行は十分可能です。それに今は「Google翻訳」などのアプリがあれば、オフラインでも使えるので、ますます便利になりました。

※ちなみにこれは観光地で外国人向けのゲストハウス等を利用する場合に限ります。非観光地だと、ホテルでも英語が通じない時があります。

 

 

これが「コミュニケーションのための英語」になると、かなり違ってきます

コミュニケーション英語は、旅行英語と違い、お互いの立場が明確でない状態での会話に使います。

例えば、旅行先で仲良くなった外国人や現地の一般の人々です。

先程の僕のレベルであると、自己紹介くらいはできますが、そこから先になるとお互い円滑にコミュニケーションが図れず、結局曖昧な理解のままで「友達」にはなりにくいです。

「どこから来たの?」のような質問には答えられますが、「この国に来てどう思う?」とか「なぜ世界一周旅行をしようと思ったの?」なんて聞かれたときには、少ない単語のパズルだけではうまくこちらの意図を伝えることが出来ません。

 

旅先で仲良くなる外国人は、同じ旅行中の人たちが多く、そのほとんどが西洋人です。西洋人は、非英語圏の国の人でも日常会話レベルの英語は使えます。それに西洋人のコミュニケーションは、日本的な本音と建前がないので、けっこうストレートな会話になります。

もちろん現地の人々とも仲良くなりたければ、コミュニケーション英語は必要です。

なので「旅先で友人を作りたい、現地の人と仲良くなりたい、現地で学びたいことがある」というテーマのある旅行の場合は、かなりの英語レベルが必要です。

 

 

友達を作るコミュニケーションに必要な英語レベルとは?

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写真は、イタリア人、フランス人、オーストリア人と食事した風景。

日本的に考えると、英語レベルを測るのは「英検」や「TOEIC」だと思います。

が、コミュニケーション英語の場合、僕が絶対的に必要だと思うのは『慣れ』です。

日本にいると、外国人と話す機会はほとんどありません。日本人同士でも話が通じない人はたくさんいますが、言語が通じないという経験はなかなかありません。

なので、どうしても外国人と話す場合、緊張してしまいます。英語に自身がない場合は尚更です。

 

正直、日本の英語教育は「試験用」でしかないと思います。ネイティブの人と話しても、日本の教科書みたいに話す人なんていませんでした。

リスニングも大事ですが、これが世界一周旅行ともなると、なかなか難しい問題があります。

とにかく「クセがすごい」です。

例えば、インド人はけっこう英語が通じますが、彼らの英語は「シングリッシュ」と呼ばれるくらい、巻き舌発音で有名です。

英語圏の国も同じです。イギリス人とアメリカ人も、同じ英語には聞こえないくらい違いますし、ニュージーランド人に至ってはかなり時間が立つまで英語を喋っているか気付きませんでした(^O^)

ちなみに東洋人の英語はなぜか聞き取りやすいです。

 

単語や文法やリスニングも大事ですが、とにかく日本人が想像する英語ではないことがほとんどなので、面食らってしまいます。

なので、基本的な勉強も大事ですが、まず外国人との会話自体に慣れることが重要だと思います。

 

その「慣れ」でいうと、旅の初めは「中1レベルの英語」を駆使して何とか立ち回っていた僕ですが、次第に外国人との英語会話自体に慣れてくると、意外に会話できてきました。

やはり経験値によるものか、学校の勉強ではいくら書いても覚えられなかった単語がすぐわかったり、相手の会話の中から集中しなくてもわかる単語が拾えるようになりました。

中1レベルの単語力でも、拾える数少ない単語を組み合わせて、「まあこういうことが言いたいんだろうな」という理解度だけで会話を進められるようになりました。けっこう会話というものは、40%位の理解度でも十分なようです。

 

ですが「中1レベル」だと、英語圏の人との会話とより深い話はさすがに困難でした。英語圏の人は流暢かつ早口なので単語が拾えず苦笑いばかりに。より深い話、例えば好きな映画や日本の文化を聞かれたときなどは単語の絶対量が少なすぎて言いたいことがいえないポイズン状態になります。

 

なので友達を作るコミュニケーションに必要な英語レベルとは、「慣れ」と「最低限の日常会話に使う動詞や単語の暗記」だと思います。

最低限の日常会話レベルの単語や動詞は、高校レベル程度であれば十分かと思います。これなら真面目に学業に専念していたなら、何とか思い出しやすいはずです。

ですが、ただ知っていることを実際使うとなると、そこは「慣れ」が必要です。普段、日本語に囲まれて生活している日本人なら尚更です。

 

 

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世界一周旅行に必要な英語レベルの学習方法

英語ができなかった僕が言うのも何なので、「こんな勉強をしておけばよかった」という後悔の念から、適切最短距離の英語学習方法を考えてみました。

 

フィリピン英語留学

まず、現在世界一周旅行している日本人(特に大学生)に人気な「フィリピン英語留学」。

物価の格安なフィリピン(英語が公用語)で英語を学んでから、世界一周旅行をします。

同じ世界一周旅行中の日本人でも、けっこうな割合でフィリピンへ英語合宿している人がいました。その中のほとんどの人がフィリピンで英語の勉強をしてから、世界一周旅行をスタートしていました。

このメリットは、外国人との会話に慣れることと、英語の学習が同時にできること。

そしてもう一つのメリットが、外国に慣れることでもあります。

 

海外旅行はそんなに多く経験することではないと思いますし、やはり外国の地は不安です。留学だとフィリピンで長く滞在できるので、海外慣れもでき、世界一周旅行のスタートとしては最良であると思います。

あと留学生同士で仲良くなって、一緒に世界一周旅行している人もいました。

やはり旅も会話も、経験による自信というのは大切です。

最近、日本人に人気な数社を比較すると、

 

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS

日本人経営のNILSで1週間(一日4時間+寮宿泊)7万3000円から。

 

AHGS ガチ留学

こちらは一週間で39999円の格安コースや日本語講師プランなどもあります。

0円留学なんていう裏技もあります。1日数時間、グループ会社のコールセンターで働けば、0円で留学できるプランも。

 

格安といっても、やはり一週間で7~10万円と大きなお金であるため、できるだけ費用を節約したい人にはおすすめできません。

ですが、先程も述べたように「旅先で友人を作りたい、現地の人と仲良くなりたい、現地で学びたいことがある」というテーマのある旅行の場合は多少無理をしても行っておいたほうが後悔のない世界一周旅行になると思います。

旅の思い出と友人は一生モノだからです。僕も旅先で出会った友人たちとは3年経った今でも交流が続いています。

※費用を抑えたいなら、オンライン英語なども良いと思います。

 

 

お金をかけたくない人=とにかくリスニング

貴重な資金は全部旅行に使いたい!あまり時間がない!という人は、とにかくリスニングだと思います。

いくら英単語を暗記しても、聞き取れなければ意味がありません。僕も旅行前に、付け焼き刃的な単語暗記を行いましたが、案の定あまり効果がなかったです。

リスニングは、英語に慣れることが目的なので、通勤時間やスキマ時間に勉強するだけでも効果はあると思います。それに、スマートフォンがあれば無料で出来ます。

 

おすすめは、YouTubeでTEDを見ることです。


シーナアイエンガー 選択しやすくするには

TEDとは、学術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう非営利団体の講演会です。

内容は、そこらの本を読むよりずっと深かったり、新たな発見があったりと、講演自体がかなり勉強になります。

そんなTEDですが、YouTubeで世界中に無料公開されており、中には日本語字幕付きのものまであります。

リンクでは、日本でも出版された「選択の科学」の著者であるシーナ・アイエンガーの講演が日本語字幕付きで見られます。

講演と言っても、ジョークなどを交えたフランクな会話が多く、日本の英語教科書のような「お硬い」英語ではないのがわかると思います。

TEDで英語勉強すれば、講義内容もかなり面白いので、一石二鳥の勉強方法だと思います。

 

digitalcast.jp

デジタルキャストでは、日本語字幕と英語字幕が表示されるので、リスニングにはもってこいです。

 

 

まとめ

こんな記事を書いたのも、旅行中にあまり外国の人と上手くコミュニケーションが取れなかったという後悔があるからです。

英語力不足でも旅行自体で困ることは皆無でしたが、せっかく出会った人と曖昧な意思疎通のためにあまり仲良くなれず、そのまま別れたことはけっこうありました。

世界一周旅行ともなれば、どこかで仲良くなった人の国に後々訪問した際に泊めてもらえたりします。今ではSNSのおかげで、帰国しても友人関係が続けやすいです。

海外の友人なんて滅多にできることではないですし、旅をより深く楽しくするにはやはり英語は必須だと思います。

もちろん、南米に行けば英語がぜんぜん通じずに慣れないスペイン語で四苦八苦したりするので、英語が万全とは言えません。ですが、実際仲良くなるのは上述した通り、同じ旅人が多いです。旅先で会う人々との会話は、ほぼ英語でした。イタリア人とかは、そんなこと無視してイタリア語でまくし立てたりしますけど(^O^)

 

ということで、世界一周旅行をとことん楽しみたいならば、英語は勉強しておきましょうという話でした。

もちろん僕のようなレベルでも何とかなりますので、意外と通じるジェスチャーだけで世界一周旅行というのも楽しいかもしれません。ちなみにどんな秘境のド田舎に行っても通じたジェスチャーは、「腹減った」でした。これは万国共通です!