僕の旅の情報収集のやり方
一昨年、会社を休職してアジア旅行に出かけた。アジア休職バックパッカー放浪記
休職してまで行くんだから(本当は今回の旅の最終演習であったが)とりあえずとことん楽しんでやろうと行く前にかなり勉強した。
なんせビビリな性格かつ雀の涙ほどの軍資金しかなく、さらに絶望的な英語能力かつ人見知りという四面楚歌状態なので、せめて予習だけでもやっとおいたのだった。
予習というのは情報収集だ。今の世の中知っていると知らないでは大違いであり、それは学校では教えてくれないことばかりだ。
仙人のように霞を喰らうような清貧生活からひり出した虎の子の軍資金を「知らなかった」や「損した」でムダにするのは万死に値する。
なのでインターネットや図書館を駆使して、普段の生活から趣味に至るまでのすべての優良な情報をかき集めて「最安&安全」に生きるというデフレの寵児になっていた。
そんな不況の戦犯がどうやって情報収集してるかというのをよく聞かれるので、(目下収集中でしんどくなってきたので気晴らしに)書いてみます。
※あくまでも貧乏旅行で行きたいところを絞らなければならない用
1、そもそもどこに行きたいか?
長期バックパッカースタイルでの旅行だと、どこに何があるのか、どう行ったらいいかよくわからん!という場合が多い。
一から決めるのではなく、ここだけは行きたいというところを軸に経路を決めていったほうが楽だ。
例えば、僕のアジア旅行の場合で言うと
絶対行きたいところ&見たいもの
・エベレスト
・ガンジス川の沐浴が見たい
・ゴアでヒッピーの生き残りを捜索したい
・メコン川で泳ぎたい
・ベトナムを縦断したい
という感じだった。
よってこやつらを線で結び、経路を調べる。
ここで大切なのはシーズン。
日本が真夏ならアルゼンチンは真冬、6月のインドは死人が出るくらい熱い、エベレストトレッキングのベストシーズンは4月から、といった感じでまずはベストシーズンや避けなければならない季節を調べる。
ここでエベレストが一番の目的であり休職が3月からだったので、中国から反時計回りに周るようにした。
そうなるとインドやタイにつく頃が暑季になり、オフシーズンになるのだが逆に言うと観光客が少なくお値段の方も2,3割安くなる。どうせ暑いんだし安くなって人も少ないほうがいいじゃん!と思った。
ということで経路は3月から中国~ネパール~インド~タイ~ラオス~ベトナム~カンボジア~タイ~6月帰国とした。(暑季をナメていたのは言うまでもない・・・)
2、経路に何があるか?
経路が決まったらそこにどんな見どころがあるかを調べる。
お金や時間があるのなら現地で聞いてみたり調べるのが良いと思うが、短い期間にぎゅっと圧縮した貧乏旅行だったので経路はある程度決めておいた。
まず何があるか知らないと話しにならない。
調べるには世界中の観光地がずらっと並んでいるサイトや本が良い。ここでいい感じのものをチェックしておいてあとで詳しく調べる。
ということで参考にしたサイトやブログを勝手にリンクさせてもらいます・・・
サイト
旅ペディア - 癒やしの絶景画像から観光スポットを探せる旅サイト
写真をクリックすれば詳細情報と最安航空券を教えてくれるありがたいサイト。
とかく写真が美しいので月曜日とかに見ると鬱になります・・・
きれいな写真が多いので眺めているだけでも楽しい。
食べ物や雑貨などの特集もある。
口コミやランキングが豊富。気に入ったらそのまま予約できる。
おもしろい記事が多い。ちょっと変わった旅がしたい人におすすめ。
世界中を自転車で巡ったすごい旅。サイトや写真がすごく綺麗で無料で見るのが悪いような気がしてくる。
この記事も参照あれ。
本
ざあ~っと世界の有名所を知ることができる。南米やアフリカなど殆ど知らない地域を知るきっかけになる。
最近人気の本。写真が綺麗すぎる。ここ行きたい!って場所が絶対見つかる。
テレビや雑誌なんかでも見たこと無いディープな地球のどこかが載っている。
ちょっと無理してでも行きたくなる場所がいっぱい。
70億人もいればお茶目な人も多いらしく、おそろしいものを建てたり作ったりしてしまう。そんな怪しいモノを見に行くのも楽しそう。
3、詳しく調べる
ざっと行きたいところと経路が見つかれば、あとはそれが実現できるのか?ということ。
やっぱりここは地球の歩き方
行きたい国が決まったら片っ端からその国の地球の歩き方を図書館で借りまくる。
食事や宿や移動でどれくらいお金がかかるのか?ビザはいるのか?他に面白そうなところはあるか?治安は大丈夫か?移動手段はどうか?入出国ルートはどうなっているか?etc
図書館で借りたものをコピーやスキャンして持っていく人も多い。僕はごちゃごちゃしているところや自信がない国や地域のは買っていく。
何カ国も持っていくのは重いし金はかかるしで良いことはないので、現地で日本人旅行者と交換したり、古本屋でその都度買うのが良い。けっこうアジアの古本屋で地球の歩き方を見た。古いけど。
物価や移動など詳しくわかれば、予算と十分に相談できる。
予算と見比べて、経路を足したり減らしたりと計画しやすくなる。
4、生の情報を得る
地球の歩き方だけでは分かり得ないことは旅行中腐るほどあった。インドやネパールの山道を走るオンボロバスのつらさとか、ベトナムの宿屋のおやじのウザさとか、中国で道端でウンコする赤ちゃんとか。
特に情報が少ない地域・国境越え・トレッキングなどは生の情報が助かった。
生の情報とは、
・旅行者に聞く
これが一番良かった。(現地でだけど。)
今まさに行こうとしていた道が雪崩で塞がっているなんて情報も転がっている。旅行者同士だと不安な気持ちはみんな同じなのでたいてい優しい。英語ができたらもっと詳しく聞けたんだけどなあ~という場面が多かった。
・ブログを見る
なんだかんだいってブログが助けてくれる。
中国で虎跳峡トレッキングに行ったのだが、地球の歩き方にはちょびっとしか情報が乗っていなかった。ネットで探すと日本の大学生のブログがあって大いに助かった。
Googleで「虎跳峡 トレッキング」などで検索する。
何個かブログを散策すれば何となくわかってきた。ものすごい秘境でなければ必ず何かしらの情報はあると思うので、片っ端から集めて頭の中で組み立てて現地の人やインフォメーションに聞いてみるのが良い。
また口コミサイトなども活用すると良い。よく使ったのは、
Lonely Planet Travel Guides and Travel Information
天下のロンプラ。国や地域を検索すれば観光情報や口コミが見られる。英語だけどGoogle Chromeなどで翻訳して見る。かなりの情報量なので大変便利。
英語サイト。自分の旅の経路や泊まった宿など、とても詳しく説明している。
同じようなルートをたどっている人のはとても参考になる。
意外に役に立った知恵袋。思いのほかマニアックな旅行情報が多い。
・SNSを使う
検索すれば行きたい場所に行ったことがある人が出てくるので、質問してみるのも良いと思う。そんなに迷惑がる人はいないはず。僕もけっこうな人からメッセージが届いた。
また旅先で出会って仲良くなったならばSNSのアドレスを交換しておくのが良い。
僕は自分と逆経路の日本人旅行者と仲良くなったのでいろいろ聞いていた。
一緒に撮った写真とかあげられるのでとても便利。
5、まとめてみる
ここまでくれば、あとは計画をまとめる段階。
大学ノートに予算や行きたいところなど、とにかく書きまくっていく。
そのあと情報を予算やシーズンと照らし合わせながら計画に組み込んでいく。
ブログやサイトなどはブックマークやEvernoteに詰め込んでいく。
6、完成
やっとこさ完成!
となるがおそらく『計画通りに行くことはまず無い』
ネパールではストライキでバスが5時間止まって国境の町に夜中で降ろされたり、ラオスとベトナムとの国境付近で倒木で道が塞がれてハノイに夜中について半泣きになったり・・・
でもある程度、ぼや~っとした計画ぐらいは立てておいたほうが楽しくスマートな旅ができると思う。
最低でもビザやイエローカードがいるかどうか、テロや内戦が起きてないか、その国の宗教的禁忌事項やマナー等は知っておいたほうが良い。
と、書きながらもまだまだ計画が隙間だらけなので煮詰めていかんといけんバイ。
出発は1月17日になりました。 楽しみだな~