巡礼3,4日目 Larrasoana~Pamplona~Cizul menol
5月24日
巡礼3日目 Larrasoana〜Pamplona 16.5km 5時間
6時半、朝食を済まし歩き出す。
今日は、はじめての晴天の中の巡礼。雨ないだけでこれほど嬉しいことはない。
本日は短めの16.5km。目指すパンプローナはあの牛追い祭りで有名な街で、この辺では一番の都市になる。
観光もしたかったので昨日頑張って長めに歩いたワケだ。
清々しい緑の道を進む。距離が短いと思っただけで足取りが軽い。
お日様に感謝。
途中のバル。こういったところで優雅に食事や休憩する人が多い。
道路沿い。土曜日なので自転車ツーリング中の人たちや釣り人が多い。ヨーロッパの休日の過ごし方は憧れる。
ちなみにこの辺は鱒釣りで有名。ヘミングウェイも足を運んだとか。
アスファルトと山道を行ったり来たり
ちょっと寄り道して、聖ステファノ教会へ。
おばあちゃんが巡礼スタンプを押してくれる。日本語の説明プリントもある。
中は美しい彫刻があり、この辺では由緒正しき教会だという。
鐘をつかせてもらった。ナバラ州で一番古い鐘らしい。
黙々と歩く。
街に差し掛かる。巡礼始まってずっと山の中だったのでちゃんとした都市が懐かしく感じる。
一気に近代的な街に。都市は道が綺麗だが、アスファルトなので足に負担がくる。足裏の豆が痛む。
パンプローナの城塞が見えた。
五稜郭みたいな城塞内は、美しい建物が並ぶおとぎ話的世界。
アルベルケは街の中心にある。
100人収容、キッチンやシャワーもしっかりしている。WIFIも早い!
パンプローナ情景
自転車レースをしていたり、お祭りしていたり、そこら中のバルで昼間っから飲みまくっていたり、さすがスペイン。
3日間頑張ったのでバルで乾杯。
バルは意外に高いのでそんなに飲み食いできない。
日本のような定食屋があまりなく、レストランがバルとセットになっていたりしてわかりづらい。セットメニューがとにかくお高いのが悩みの種(10~15€)
洗濯やら買い出しやらで意外に忙しい巡礼の日々。
夜も早いし、なんせ疲れているので観光もそこそこ。
仲良くなった日本人の青年と食事&ビールをシェア。
自炊派が思ったより少ない。キッチンは日本人と韓国人ばかり。韓国人の料理のコリ用は半端ない。
今日は、久しぶりに三人で飲みまくる。
3日目にして身体がズタボロ。足も豆だらけ。なかなかハードな日々だ。
でも始めの1周間さえクリアすれば、体も慣れてくるとか。ほんとかな?
5月25日
巡礼4日目 Pamplona~Cizur Menor 4,8km
朝食を食べているといろんな人からおすそ分けをもらえる。
4日目にして、皆荷物の削減に頭を悩まし始め、不要な食料の処分が始まる。
自転車巡礼のスペイン人と食事をシェアして、楽しく朝のひとときを過ごしていると、周りの人からチョコなんかももらえて幸せな朝だった。そんなに物欲しげな顔をしているのか?
日曜の朝のパンプローナは静寂に包まれる。
今日は思い切って休息日にした。
天気予報では一日雨。さらに山越えがある。
地図によるとパンプローナから4.8kmのアルベルゲを過ぎると、山を越えた20km以上先まで行かなければならない。
身体もかなりガタがきているし、山中で雨にやられるほど辛いことはないので、昨日の日本人3人組で次の街のアルベルゲに向かうことに。
アルベルゲは規則上、よっぽどのことがない限り連泊はできない。さらに同じ町のアルベルゲにも泊まれないそうだ。
とにかく病気やケガ以外なら進み続けるしかない。
しかし、一日何十キロも歩き続けるわけだから、人間やはり休息日が必要。なので大抵の人は同じ町のホテルに行く。
しかし、当然そんなお金はないのでアルベルゲという選択肢しか僕らには残されていない。
ということで、わずか4.8km先の街まで行くことに。
ミサが開かれていた。
街の中を進む。スペインは公園が多い。
ナバラ大学
都市部は道がわかりづらいが、ちゃんと案内があるので助かる。
パンプローナを離れると、集合住宅地や畑が広がる。
雨は嫌だなあ・・・
すぐに次の街Cizul Menolに到着
アルベルゲは12時から受付なので、近くのカフェに向かう。
日曜朝のスペインのカフェは、ご近所のおっさんたちが朝っぱらから呑んだくれる。日本人から見ると居酒屋のような風景だ。ワインやビールで知り合い同士、わいわいがやがや。
地域のコミュニティはお酒で円滑なようだ。
「Familia roncal」は、とても広くてきれい。今までのアルベルゲで最高の施設だった。
ベッドも清潔。洗濯機も3€で使える。宿のスタッフも親切。
パンプローナは所得水準が高いという。
スーパーに向かう途中の住宅地は広くて洒落た家が多かった。
せっかくの休息日。
体中の疲労を抜けさせるために昼からワインと洒落こみ、あとは洗濯などに勤しむ。
ここで思い切った荷物の断捨離。
世界一周中なので、僕らのでかいバックパックは明らかに浮いている。
当たり前だがほとんどの人が巡礼のためだけに来ているので、荷物は小さい。
身体への負担が半端無いので、荷物削減が必須だ。
迷ったものはとりあえず捨てる。ガイドブックも必要なところ以外は破り捨てる等々、少しでも軽量化を図る。
この日は近所のレストランで奮発してお食事。
10€(1450円)で、パエリア、ブタのスペアリブ、チーズケーキ、そして驚くほど美味しいワインを一本開けた。これで一人10€とは意外に安いかもしれない。
ということで、何日に一回かはこんな贅沢しちゃいそうだ。
完全休憩日は瞬く間にすぎ、また明日から巡礼が始まる。