巡礼31,32日 Vega de Valcarca~Hospital de la Condesa~Triacastela
6月21日
Vega de Valcarca~Hospital de la Condesa 20km 6時間
歩き始めて1ヶ月。
いよいよ最後の難所といわれるセブレイロ峠。
700mを一気に駆け上がる。
最後だ。そう思って登るしかない。
この黒猫。人懐っこくてすごく可愛かった。
メスなので「ジジ子」という名前までつけたので、日本に連れて帰りたかったけど泣く泣くおさらば・・・
いよいよ峠だ。
完全なる登山。
かなりの登り。ここまで600km以上歩いてきたので脚力に自信がついてきたのに見事にへし折られる。しんどい!
6,5kmでやっと村。
汗だらだらですでに疲労困憊。
少し行くと鬱陶しい森林帯を抜け、涼しい風が舞う稜線歩きになる。
景色も良いし、勾配もゆるやかに。
のどかな風景。
1200mで飲むビールは格別。
コップは巡礼者仕様。
ついにガリシア州に。
もうゴールまで150kmだ。
O Cebreiroに到着。
なんとか最後の難関を登り切った。
12kmに4時間近くかかった。
ガリシア州を眺める。
まだ体力も残っていたので少し先に行くことに。
そしてそんな時に限って雨。
雨が晴れると巡礼者像が見えた。
あともう少しだ。サンティアゴ・デ・コンポステーラよ!
7km歩いてHospital de la Condesaに到着。
地図ではマーケットがあるように書いてあったのに、この町バルが一件しか無かった。
ということで今日は外食。
素朴な家庭料理。ペルーで見たプレートそっくりだ。値段は3倍だけど。
最後の難関を終えたご褒美ということで。
6月22日
Hospital de la Condesa~Triacastela 14km 4時間
今日は少し登ったあと700m下る。
ずっと山道だが、景色が素晴らしい道だ。
ガリシア州を行く。
マーケットも何もないので、初めての朝から外食。
これで3€かぁ・・・
ガリシア州は雨が多いという。
バスク州を過ぎてからほとんど雨に降られなかったので、雨の鬱陶しさを忘れかけていた。昨日も夕立が何度もあり、久しぶりの洗濯物が乾かないという自体に。なのでこちらも久しぶりのパンツと靴下をバックパックに干しながらの一日となる。
この辺りは牧場だらけ。
牛と一緒に歩くこともしばしば。
町もウンチだらけ・・・
素朴な町が多い。
牛の鈴のカランコロンという音が鳴り響く。
樹齢3000年という巨木。
こういうのに触りたくなるのは万国共通らしい。
Triacastelaの町に着く。
山間部はマーケットがない町が続いたのが、ここにはちゃんとしたスーパーマーケットがあった。
峠を終え、足も疲れたので今日は短めにして休憩日にする。
さすがは毎日どこかしらで祭りがあるという『お祭り大国スペイン』
今日も民族衣装を着た人たちの踊りが見られるお祭りがあった。この町で休憩しておいてよかった。
踊りも音楽もケルト民謡っぽい感じがした。
人々の踊りや音楽は、ヨーロッパの先住民であるケルトの名残を今に伝えている。そんな気がした。
子供が乱入するのも万国共通
帰り道、バルでワイン。
今日はガリシアの雰囲気を堪能できた。
いよいよサンティアゴ・デ・コンポステーラが近づいてきた証拠でもある。