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tabing 世界一周

旅好きな夫婦が世界一周してきます。旅好きな人たちが集まるサイトです。

マドリードの3大美術館巡りは巡礼よりキツかった

㉕スペイン マドリード

7月3日

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巡礼を終えて2日ばかりゆっくりはしたが、貧乏暇なし。

すぐさまマドリードに向かう。

もちろん宿代節約夜行バス8時間の旅路。

巡礼という決められた道を安いアルベルゲ沿いに歩く気楽な旅をしていたものだから、久しぶりのバックパッカー旅への切り替えが難しい。

バックパッカーは自由だ。自由を求めて日本から飛び出したと言っても過言ではない。だが自由とは諸刃の剣。責任という重い奴がつきまとう。

とくに僕らのような貧乏旅行なら制約が多いため、自由な選択肢の中から安くて効率よいものを選ばなければならない。ということで、ヘタしたら日本で働いていた時以上に頭を使う羽目になるのだった。

巡礼が終わるとそこはもうスペインといえど西ヨーロッパ様。物価が高いのでネットで宿の予約やら飛行機の手配やら何やらしたあと、いそいそとバスターミナルへ向かう。

宿の人「サンティアゴ・デ・コンポステーラのバスターミナルは歩いたら30分以上かかるよ。バスで行けば?」

「30分?チンパンジーがウンコ投げるくらい簡単な話じゃないですか」

巡礼のお陰で30分くらい歩くのは屁でもなくなっている。

 

 

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バスだ。

何の変哲もないバス。

でも僕らにとっては40日ぶりの乗り物。

考えてみれば40日も乗り物に一切乗らないなんて、生まれてこの方一度もないのではないだろうか。

車酔いするかもとドキドキしていると、入口近くで手を振っている人がいる。

 

ん?

 

んんん?

 

まさかの巡礼者仲間のイタリア人夫婦。

しかもただの巡礼者仲間ではない。

初日のサンジャンピエドポーの最初のアルベルゲで隣のベッドだった夫婦だ。

道中何度も一緒になりゴールした日も同じだった奇跡的な相性の夫婦だった。

しかもしかも同じバス。

神様は最後に粋なことをしてくれる。

 

 

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8時間バスに揺られた。

何とか寝れた。

僕らが3週間以上かけて歩いた距離と同じ距離を、たった一夜で越えてしまった。

文明ってすげえなあとつくづく思う。

イタリア人夫婦と一緒に地下鉄に乗り中心街へ。

イタリア人夫婦は水の都ヴェネツィア近くに住んでいるので、地下鉄の乗り方がわからないらしい。ここは南米で地下鉄乗り倒した我々が先導する。旅も身にしみてきたようだ。

 

ソル駅につく。

僕らはネットでホテルを手配していたが、彼らはマヨール広場周辺で探すという。

別れ際に「絶対ヴェネツィア来てね!!」とメモに住所と連絡先と家までの地図を書いてくれた。

イタリア・・・行きてえ・・・

 

僕らが泊まったホテルは、ティジカルⅡというマヨール広場すぐそばの好立地。

なのにダブルで1日30€。むっちゃ安い。ネットで予約してよかったと思っていたら・・・

ここ普段はダブル85€。なぜ安いかというと、エアコンを使わせてもらえないからだった。

エアコンあるのにリモコンくれない。周りはビルだらけで7月のマドリード。暑くて寝られない。安さの秘訣はそこなのね。

 

 

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着いて早々プラド美術館へ。

マドリードといえば3大美術館。

なんせスペインはゴヤにエル・グレコにピカソにダリが活躍した国。

国宝どころか人類の宝のような作品がうじゃうじゃある。

 

意気揚々といったらオープンが10時だった。

きれいな教会前で、鳩にパンくずやりながら待つ。

 

 

プラド美術館

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オープン同時にすごい人だ。

チケットは3大美術館を全部見られる共通チケット25€。

スペインはチケット代が高い。でも内容もそれ以上なので仕方がない。ちなみに単館だとプラド美術館は11€。

 

 

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プラド美術館は写真撮影禁止だった。

中は超弩級の広さで、途中で心が折れそうになったくらいだ。

僕はここでゴヤの「黒い絵」がどうしても見たかった。

特に「我が子を食らうサトゥルヌス」は死ぬまでに生で見たかった絵画の一つだった。

 

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こんな気色悪い絵はない。

しかもゴヤは晩年自らの別荘「聾者の家」に14枚ある黒い絵を飾り、この「我が子を食らうサトゥルヌス」をなんと食堂の壁画にしたという。

この黒い絵たちは、ゴヤが耳が聴こえなくなり、さらにスペインがナポレオン戦争に巻き込まれていた暗い時代に描かれたものらしい。

黒い絵の寒気まで感じる恐ろしさは何なのだろう。

実物を見ると尚更だった。深い闇のような真っ黒な色の中に、突如我が子を犬のようにむさぼるサトゥルヌスが現れる。

怖いような、でもじっくり見たいような、人間の心底をさらったような絵だった。

 

他にもベラスケスやエル・グレコ、ルーベンスなどの世界的に有名な絵画を満腹になるまで見ることができた。

やっぱり自然と絵は実物を見なくては、本質を感じ取ることができない。

 

 

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・・・とはいっても足が棒なんですけど。

おそらく巡礼が終わったという安心感からか、体の節々にたまった疲労が痛みとなって襲いかかってきた今日このごろ。だだっ広い美術館の中を歩きに歩くのはかなりきつい。

でも急がなくてはならない。マドリードは予算の都合上、2日しかおれんのだ。

共通券も買ったので、3大美術館を一気に駆け抜ける。

 

 

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その前に休憩。

サンティアゴ・デ・コンポステーラでもあった安いバルのチェーン店。1,5€でジョッキビール、1€でちっこいサンドイッチが食べられる。

 

 

ティッセン=ボルネミッサ美術館

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3大美術館はどれもかなり広いのだが、建物自体は狭い範囲に収まってくれているのでありがたい。

ティッセン=ボルネミッサ美術館に向かう。

 

 

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現代美術が多めだが、ピカソなどの大作もあった。

 

 

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ダリの絵は頭が狂っていると片付けるしか無さそうだ。

 

 

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POPなアートの企画展をやっていたが、共通券では入れず。

 

 

 

ソフィア王妃芸術センター

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そして次の日も美術館を攻める。

最早、大作を見すぎて凡人の頭は完全グロッキー。

そしてこのソフィア王妃芸術センターは巨大な迷路でもあった。

 

 

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現代美術はやっぱりわからない。

でも写真はよかった。キャパの作品展示もあった。

 

 

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ダリは変幻自在。

いろんな種類の絵を描いており、同じ作者と言われても多分わからない。

で、どれも完璧。

 

 

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ここにはピカソゲルニカがある。

ゲルニカとはナチスドイツに無差別爆撃されたスペインの都市の名だ。

ゲルニカは世界でもトップ10に入るくらい有名な絵なのでよく知ってはいたが、やはり実物はすごかった。

まずデカイ。日本で住んでいた僕のアパートより広い巨大な絵だ。

そしてデカさ以上の威圧感。戦争反対というより、ゲルニカの人の悲しみを封じ込めたような絵だった。

 

 

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4階まである。

とにかく広い。

で、自分がどこにいるのかわからなくなる。

 

 

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最後はふらふらしながらも、何とか見終えた。

3大美術館、そして世界的な名作を見まくってわかったことは・・・

 

美術館はゆっくり見よう!!

 

 

 

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ソル駅まで戻る。

すごい人混みだ。巡礼で忘れていた都会の匂いがした。

 

 

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ちょっと有名なレストランで、スペイン最後の外食。

長かったスペイン滞在も明日で終わりだ。

とにかく美味いものと美味い酒をじゃんじゃん飲み食いさせてくれた。

 

 

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ガスパチョ。冷たいスープは馴染みがないけども、疲れた身体にはちょうどよかった。

 

 

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このどでかいメインともお別れかあ・・・うめぇ

 

 

 

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TIGERがあった。

日本では激混みだったらしいけど、マドリードはまあまあ。

 

 

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この親父を買おうか死ぬほど迷った。

でもかさばるので無念のお別れ。

長旅だと欲しいものが買えないのが辛い。

 

 

 

マドリードは治安が悪いイメージしか無かったけど、思ったより綺麗でしかも警察も多くて安心だった。

が、夜に出歩いていないのと超メジャーな道しか歩かなかったからだと思う。

巡礼が安全すぎて頭にパンジーが咲くくらいだったので、ここからはちゃんと気を引き締めていこう。

明日はひっさしぶりの飛行機。

行き先は・・・