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「紅の豚」の世界が広がるクロアチア・ドブロブニク

7月12日

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ついにやってきたドブロブニク

青きアドリア海に抱かれているかのような要塞都市は、ヨーロッパ有数の観光リゾート地でもある。

そして、あの紅の豚のモデルになったとかならなかったとか。

ジブリファンとして、そして飛べない豚日本代表として、行かずにはおれなかったドブロブニク。リゾート地は値が張るので避けたいところではあったが、せっかくヨーロッパに来ているのだし、せめてひとつくらいは・・・ということで並みいるライバルたちをねじ伏せたドブロブニクに舞い降りる。

 

バスターミナルに降りると、さっそく「ソベ」の勧誘が押し寄せる。

ソベとは民宿のようなもので、ドブロブニク在住の一般家庭が空いた部屋を旅行者に安く貸しているのだ。

現れたのはでっかいおばあちゃん。現地語と英語が絶妙に混ざり合った謎の新言語を操り、雄弁に部屋の良さを語る。さすがイタリアに近いだけある。

ここを訪れた日本人旅行者にホテルよりも安くて良いと聞いていたので、予約も取らずぶっつけできたのだが正解だった。

ダブル一部屋35€。ちょうど町のド真ん中の好立地。キッチンシャワー付きで、やたら北海道好きなおじいちゃんと全然なつかないネコがいるステキなお家だった。

一般家庭に泊まるというのは最初は少し気が引けたが、実際泊まってみると家庭でしか出せないその国の雰囲気が感じ取れてとても良かった。

 

 

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宿に荷物を置いたらアドリア海へ。

紅の豚の赤い飛行機をいっそう引き立てていたあの青。あの青い海が、アドリア海がすぐそこにあるのだ。

 

 

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透き通った青い海。

ため息の出るような美しさだ。観光客がたくさんいるにもかかわらず、水は澄んでいる。ああ、これがヨーロッパのリゾートかあ。

念願のアドリア海にプカプカ浮きながら、今ここにマンマユート団の飛行艇が突っ込んでこないかなとふと思う。

 

 

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そして地元っ子は飛び込む。

日本海生まれの僕もガキんちょの頃よく飛び込んだが、海のある町の夏の風物詩ともいえる。彼らは何故そんな危険なことをするのか?

それは負けられない戦いがそこにあるからだ。

飛び込みこそ海の男にとっての登竜門なのだ。高ければ高いほど、危険なら危険なほど、男が上がる。

内心は「・・・かあちゃん・・・死んだらどうしよう」と震えながらも、「おめぇビビってんじゃねえの?」と言われたら飛ばずにはおれないのだ。

3番目位に並んでいる子の目が笑ってない笑顔を見ると、男の悲しい性というものは全世界共通らしいことが伺える。

 

 

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どこまでも続く青い海。絵画のような景色だ。

 

 

 

ドブロブニクの城壁を歩く

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いよいよ城塞の中へ。

ものすごい観光客で大賑わいだ。

 

 

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城壁への入場料100クーナ(1800円)とかなりのお値段。

しかし小さい町とはいえ、町全体を城壁でぐるりと囲んでいるのでかなりの距離がある。

城壁から見下ろすオレンジ色の屋根の家々、そして遠い水平線まで続くアドリア海の青というドブロブニクならではの景色に浸ることができる。

 

  

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城壁は20mくらいの高さ。幅が狭いのと手すりがかなり低いので、けっこう怖い。

 

 

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こういう景色を見るとつい言ってしまう。

「人がゴミのようだ」 

はっ!今は紅の豚の気分だったのに!

僕はラスボスのくせにオープニングで非力な少女に殴られて気絶してしまうロムスカ・パロ・ウル・ラピュタさんの大ファンなのだ。

 

 

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ドブロブニクは堅固な要塞群で囲まれている。

かつては地中海に名を馳せた海洋国家だったというが、城壁から望む小さな町を見るとそんな風には思えない。

城塞を持たなかった日本人からすると、その景色は圧巻だ。波打ち際の浜辺をここまで人工的に変えてしまうにはどれだけの労力が必要だったのだろうか。

 

 

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ん?3時の方向に海賊船!

 

 

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 と思ったら観光船だった。絵になるなあ。

 

 

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海賊船停泊。

庶民には縁の無さそうな巨大なクルーザーが並ぶ。

 

 

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見る角度によっても装いを変えるドブロブニク

 

 

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城壁で一番高いところへたどり着いた。

海の縁に現れた要塞都市ドブロブニク。その稀有な美しさは人々を魅了する。 

すぐそばに見えるロクルム島には次の日に向かうことに。 

 

 

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城壁から降りて町の中へ。

狭い路地が入り乱れ、そこにはレストランが並ぶ。

さすがリゾート地。すんごいお値段。ニオイだけいただいて帰る。

 

 

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帰りもまた海へ。

アドリア海の真珠と呼ばれるドブロブニク。世界中の人々を魅了する美しい町は、紅の豚の世界に迷いこんだような気分になれた。

でもジーナさんはいなかった。

 

 

 

アメリカ合衆国という嫌われ者

ソベのおじいちゃんと話したあと、ついにこのことについて書いてみようと思う。

アメリカは世界中から嫌われている。

今まで旅してきたあらゆるところでアメリカは嫌われている。

何故か?

ソベのおじいちゃんの会話がそのすべてを物語る。

おじいちゃんはなぜか北海道が大好きで(行ったことはない)日本についても詳しい人だった。

色々話していた時、テーブルの新聞に目をやっていった。

「日本人はこいつらが好きか?」

そこにはオバマ大統領の写真があった。

「日本人は原爆で沢山の人が殺されたんだろう?ユーゴスラビアも一緒さ。こいつらに爆弾を落とされてたくさん人が死んだ」

おじいちゃんはチトー主義者なのかもしれない。もしかしたらセルビア人だったのかもしれない。深くは聞けなかった。

 

南米を旅行していた時も、仲良くなったチリ人とアルゼンチン人にも聞かれた。

「日本人はアメリカについてどう思っているの?」

彼らはそろってアメリカは嫌いだといった。南米はアメリカに支配されているという。ゲバラの著作などを見てもわかるとおり、かつてアメリカは中南米の国々を露骨に内政干渉して支配していた。彼らはそれは今でも続いていると言った。

 

ヨーロッパでも同じことを聞いた。

「ヨーロッパはアメリカに経済的に支配されているんだ」

あのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼中にも、看板にアメリカ人に対する悪口の落書きに何度か出会った。

そしてヨーロッパの人々にも同じ質問をされた。

「日本人はアメリカについてどう思っているんだ?」

 

それは「原爆まで落とされたのに、なぜ今でもアメリカの言いなりなんだ?」という意味だった。

この質問になんて返せばよいのかがとても難しかった。

「経済的なつながりが強い」とか「日本は軍隊を持てないからアメリカに守ってもらってる」とか「政府がアメリカの言いなりなんだ」とか言ってはみたが、言った本人もアメリカとの関係を納得して説明できなかった。

 

アメリカは残念ながら嫌われている。しかも世界中にだ。

それは超大国としてのアメリカへの僻みがあるかもしれない。しかし、アメリカはあらゆるところで戦争をしている。それは目に見える武力に限ったことだけではない。

そしてどうやら日本はそのアメリカにへつらっているというイメージが強いようだ。だからいつも会話に原爆の話がついて回る。

日本とアメリカの関係。世界から見ると、特殊な関係なのだろう。

 

でも旅で出会ったアメリカ人は(クセは強いけど)面白い人達ばっかりだった。夜中までカードゲームさせられたり(悪気はない)、みんながもう寝ようって言っているのに乾杯を続けたり(悪気はない)、スラングだらけで何を言っているのかわからなかったり(悪気はない)するけども、楽しい人達だった。

 

アメリカ合衆国。トランジットで12時間いただけだったが、今度じっくり行ってみたいと思った。実際に見てみないとわからないことが多い。これがこの旅で一番痛感したことだ。

 

 

・・・円高なら・・・行けるんだけどなぁ