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旅カメラ、8ヶ月使って・・・おぞましい姿に・・・

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 レンズキット ブラック 1605万画素 防塵 防滴 OM-D E-M5 LKIT BLK

僕の旅の相棒はオリンパスOM-D EM-5」である。
これにPanasonicの旧式14-150mm砲を備え付けたのが我が旅カメラというのは以前お話しした。

 

世界一周『旅』カメラ論 - tabing 世界一周世界一周『旅』カメラ論 - tabing 世界一周

最近の旅の3種の神器といえば、スマートフォンタブレット型端末)、ノートパソコン、カメラではないでしょうか。旅の中で出会う人達もスマートフォンやノートパソコンは...


レンズがでかすぎて見た目のバランスがWWⅡ末期のドイツ軍新兵器のような壮観な出で立ちである。
この相棒はカメラのキタムラで2013年の4月に購入し、今年1月からの世界一周旅行へ携行していた。


小さなセンサーながらもそんなことを感じさせない優れた描写力、レンズのせいでちと不格好だが旅先でも使いやすいスマートさ、そして5軸手ブレ補正に防滴防塵機能、まさに旅カメラとして生まれたようなカメラであると上記の記事でも述べた。

 

相棒は過酷な旅の中でもいつも一緒だった。目まぐるしく環境が変わる南米縦断、モロッコの砂漠、スペイン巡礼780kmの照りつける太陽、アドリア海の潮風、雑然としたカイロの町中・・・

そんな日本ではありえない境遇の中でも文句も言わず付いて来てくれた相棒、泥棒対策に新品にもかかわらずガムテープでぐるぐる巻きにされた相棒、そしていつも最高のタイミングで活躍してくれた相棒。

 

 

 

そんな相棒の今の姿がこれである!!!!!!

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・・・シャッターボタンが安全ピン?

 

過酷な環境なのはわかる、しかし防滴防塵な相棒は撮影に関してはビクともしない高性能を保ち続けている。

それなのに、なぜだろうか!
肝心要のシャッターボタンがすっぽり取れてしまったのだ。

 

始めてシャッターボタンが取れたのは、まさかのモロッコの砂漠のド真ん中。
砂丘を走るジープを撮ろうとした瞬間、僕の右人差し指に走る強烈な違和感!

 

『シャッターボタンがありゃせん!!!』

 

奇跡的にバックの上の部分に落っこちていたシャッターボタン。その時は、砂漠に落ちなかっただけでもありがたく思えた。

その後はガムテープで補強しながら何とか使っていた。あのスペイン巡礼中もだ。
ガムテープで補強と簡単に言っても、シャッターボタンなのだからそこには絶妙かつ繊細な技術を要する。なぜならシャッターボタンは「半押し」できないとピントを合わすことができないからだ。ベタッと貼ってしまえば楽なのだが、そういうわけにもいかず、ふんわりとした状態をキープしなければならないのだ。
もはやガムテープを貼る時は、道場六三郎とかの境地だ。

 

その後も悲劇は続く。今度はダイヤルのカバーが外れていくのだ(AUTOやSモードとかが書いてあるキャップに相当するものと回しやすいようにギザギザがついたダイヤル)
それも伝染病のように2つあるダイヤルのカバーが次々に取れていった。幸いダイヤル自体は取れはしなかった。


しかし影響はあった。撮影ダイヤルがおかしくなった。僕はいつもAモード(絞り優先モード)を使っているのだが、それがPモード(半自動モード)に勝手に変わってしまうのだ。しかもA,P,A,Pとコロコロ変わる。そのせいで撮影中にピントやWBが変わってしまったり、再生中にすぐキャンセルされてしまうのだ。Aモードに合わせて上から強く押しこめば、数分の間はなんとかなるのだが。これはいい加減、マニュアルモードを使えという神の御達しなのだろうか?

 

急にワガママ娘と化した相棒だが、ついにインドでシャッターボタンを紛失した。
疲れもあったのだろう。インドでは常に緊張状態でなければならない。全身全霊で体調と周囲に気を配っておかなければならんのだ。
マハーバリプラムの町でシャッターボタンが消えた。いつもはちゃんとガムテープを貼り直したりとメンテナンスをしていたのだが、インドに入って疎かになっていた。
もちろん探しまわった。でもそこには牛の糞しかない。インドの町中で下ばっか見ながら歩いている日本人は、人々に気味悪がられた。

そしてついに写真のような姿になってしまった。
さしずめ「OM-D EM-5 Mk-Ⅱ」といった感じか。

 

今やシャッターボタンは「安全ピン」だ。

シャッターボタン亡き後、あの細い穴にすっぽりと収まり、尚且つ「半押し」という繊細な感覚を体現するには手持ち装備の中からでは安全ピンしかなかった。
安全ピンを開き針をシャッターボタン跡の穴に差し込む、そしてフック?の部分をガムテープで固定する。こうすることで針先はシャッターボタン跡の中で少しだけ浮いた状態となる。あとは安全ピンのくの字の部分の頂点を少し押せば、半押しが可能になるのだ。ポイントは押しこむのではなく、少し傾けさせるように指をかける感じ・・・ってこんな情報誰の役にもたたんわ!

 

 

ということで、何とかカメラとしての尊厳を守ることには成功したが、ひどく不格好な姿になってしまった。初めは泥棒対策に懐古主義的デザインのOM-D EM-5にさらにガムテープをひっつけまくることで盗む気が起きないように仕向けていたが、今現在ではインド人にも笑われるようになってしまった。

「おい日本人がずいぶん洒落たカメラ持ってるぞ!」とインドの若者に囲まれ、「ずいぶん古いフィルムカメラだねぇ。形見かなんか?」とライカ持ちの白人紳士に問われ、道行く日本人に二度見される世界に一つだけのカメラとなった我が相棒。

 

おかげで盗まれる確率はだいぶ減っただろうが、毎回の絶妙な押し加減で人差し指が腱鞘炎になりそうだ。それにもう僕以外の人には扱えないシロモノなので、「すいませ~ん、写真撮ってもらっていいですかぁ?」ができなくなった。というか差し出すのが恥ずかしいわ!


旅はあと三ヶ月。最後まで何とかこいつと頑張ってみよう!