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美の都パタンで映画撮影

10月6日

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カトマンズで沈没してばかりではいられないので、少し遠方に足を伸ばすことに。
ネパールの中心地は、カトマンズを中心とした大きな盆地である。ここはカトマンズ盆地と呼ばれ、一帯が世界遺産なのだ。

 

ネパールの歴史はこの小さな盆地の中にほとんど収まってしまう。日本は七割が山地であるといわれるが、ネパールはさらに平地が乏しい。この小さな盆地にたくさんの王国があったというから、驚きを禁じ得ない。

 

今日はカトマンズから車で20分ほどのパタンという町に行くことに。
パタンはカトマンズの王と熾烈な争いを繰り広げ滅び去ったパタン王朝の首都であり、ネパールの芸術都市とも呼ばれている。

 

 

カトマンズの大気汚染

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車で20分と聞いていたが、僕達を乗せたオンボロバスはにっちもさっちも動かない。
カトマンズ名物大渋滞にハマってしまった。馴染みの喫茶店でゆっくり遅めのモーニングなんか洒落こんでいたせいだ。

 

カトマンズは先程も述べたが小さな盆地でしかない。世界の頂きヒマラヤ山脈に囲まれたこの盆地は、ネパールの首都であり、行政と経済の中心であり、500万人という人口を抱える地でもある(全人口3000万人)

 

特に中心部は古い町並みや寺院が軒を連ねる風情ある景色が広がるが、それは自動車やバイクが発明されるずっと前から変わらない姿でもある。狭い隘路にオンボロ自動車が走り、その隙間をバイクが走り抜ける。

 

なので、カトマンズは非常に空気が悪い。巨大なヒマラヤ山脈に囲まれた盆地には黒いスモッグが蓋をするように覆っている。空路でネパールにたどり着くと、雲の下にもう一つ黒い雲があるのが見えたりするから、けっこうな大気汚染だ。白きヒマラヤ山脈が見えるカトマンズは、世界でも有数の大気汚染都市でもある。

 

 

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その大気汚染の発生源のド真ん中で、窓開けっ放しのバスに揺られること1時間。やっとパタンに降ろされる。
パタンはカトマンズよりさらに狭い道が入り組む迷路のような町だ。ここは芸術都市と呼ばれるとおり、町全体が美術館のようになっている。古い寺院の細かな細工などはもちろんだが、観光客が多いダルバール広場に近づいていくと、絵や金細工などの店が並び、美しい精緻な品々が露天を彩る。

 

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細かい彫刻が入ったパタンの古い家並み。さすが芸術都市。

 

 

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寺院の柱

 

 

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日本の彫刻にも似ている

 

 

 

パタンの寺院

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パタンは寺院だらけ。
地図を見ても寺院が筍のように見える。

 

 

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どの寺院も文化遺産モノの歴史ある建物なのだが、別に囲いなどをするわけでもなく、地元の人がお参りしたり掃除している。
入り組んだ小さな町にはたくさんの観光客が押し寄せるが、パタンの人々の暮らしはゆったりしている。

 

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池の真ん中にも寺院

 

 

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五重の塔みたいな寺院

 

 

f:id:tetsujin96:20141012154958j:plainセクシーな狛犬がいる寺院

 

 


ダルバール広場

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かつてのパタン王朝の王宮があったところだ。
広場といっても30分もあればぐるっと周ることができる。でもこれだけの広場ですら、ネパールに長いこといればだだっ広く感じる。これは、カトマンズのタメル地区というゴチャゴチャすぎる安宿街でのんびりしているせいかもしれない。

 

 

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ネパール映画で銀幕デビュー?

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そしてこのダルバール広場のド真ん中で映画の撮影をしていた。
周りは大勢のネパール人で囲まれている。でもさすがネパール人、みんな黙って撮影風景を覗いている。エジプトのカイロで、有名な俳優が来たからと暴動かと思うくらい人が押し寄せて大渋滞をまき起こしていたが、ここでは静寂そのものだった。

 

 

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スターっぽいオーラをまき散らす、たぶん主役の人。
でも椅子は質素。

 

 

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アクションシーン!
ただのジャンプキックだが、本編ではすごいことになっているのだろう。

 

 

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撮影風景を覗いていると、監督っぽい人が僕を指さして「こっち来い!」と言っている。


「さては僕を見て急にひらめいて、サムライかニンジャかカンフーマスター役で使おうなんて魂胆では・・・」と思ったのではなかろうか!まさかのネパール映画で銀幕デビューか!!

 

 

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と思ったが、実際は「どけ!」と言っているようだ。
周りのネパール人の野次馬はがっつりカメラに写っているのに、僕だけがダメみたいだ。
たしかに如何にも観光客な東洋人が写っていると、設定に合わないのだろうか。
ということで、ネパール銀幕デビューは夢と消えた。

 

 

 

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そんなパタン。
入り組んだ迷路のようだと述べたが、そう、やっぱり僕らは迷った。
なぜなんだ!地図通り歩いていたつもりなのに。


僕はかなりの方向音痴である。そのくせ趣味が登山ときたもんだから、そりゃばあちゃんも心配するわ。

 

とくにこういう入り組んだ町では100%迷う。モロッコなんか迷いすぎてスークにはいかなくなった。

 

看板なんて無いし、目印は寺院くらいなのだがありすぎて最早意味をなさず。人に聞いても違うことばっかり言われて途方に暮れ、神頼みしようと大きな寺院に入ると犬が死んでいたり・・・

 

海外で道に迷うというのは本当に心細い。特に治安の悪いところだとうっかりデンジャーゾーンでお散歩してたりすることがあるので、なんとも恐ろしいことなのだ。アルゼンチンのブエノスアイレスは、大通りから1ブロック先がデンジャーゾーンというマインスイーパーみたいな町だった。

 

 

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なんとかパタンから脱出。
こんな時は開放感より徒労感に襲われる。
早く脳内にグーグルマップGPSを埋め込める時代にならないものか?

 

 

ネパールできらめくチャイナパワー

ネパール滞在1ヶ月近く。
美しいヒマラヤ山脈、どこまでも広がる棚田、素朴なネパール人、そして・・・大量の中国人。


世界を周ってきてとにかく驚いたのが、中国人・韓国人の観光客の多さ。しかしここネパールの中国人の数といったらネパール人より多いんじゃないかと思うくらいいるのだ(大袈裟)

 

2年前、ネパールを訪れた時なんて、白人と日本人しかいなかった。エベレストトレッキングもしたが、その時出会った東洋人は9割日本人だったのに。

 

カトマンズもポカラも中国人だらけ。2年前にはほとんどなかった中国人向けホテルや中華料理屋が怒涛の如く並び立つ。

 

町を歩けば「ニーハオ!」の嵐。タクシーも土産物屋もレストランも「ニーハオ!」としか言ってこない。

「わしゃ日本人じゃ!」というと4つ葉のクローバーを見つけたようなリアクションだ。

 

アンナプルナBCトレッキングでも中国人だらけ。
そこで中国人の団体御一行様のガイドをしているちょっと日本語ができるネパール人に聞いてみた。


「僕が二年前ネパール来た時は中国人はほとんど見なかったのに、今や中国人だらけですね」
「ああ、そうだよ。最近は何でもかんでもチャイナ、チャイナ、チャイナ!僕が着ている服もチャイナ!」
周りのガイドたちが笑う。流行っているのか?


「日本人は最近少ないんですか?」
「日本人はクリスマス終わってから1月後半までにどっと来るよ。君ら仕事ばっかりなんだろ?みんな休みが無いって言ってたよ」

 

他のガイドが割って入ってきた。

「日本人はヨボヨボの老人ばっかりだ。この前ほとんどが70歳超えた団体だったよ」
「若い日本人は忙しいからね。それにトレッキングしてもガイド雇わない人が多いんじゃないかな。」
「まあ、とにかく今は中国人だよ。ガイドも中国語勉強し始めているしね」
トレッキング中も中国の団体だらけで、宿やレストランも中国語の看板やメニューが置いてある。
日本でも去年秋葉原の電気屋に行ったらどこもかしこも中国人だらけで、看板も中国語、店員も中国人とどこの国にいるのかわからなくなるほどだった。

 

バブルだなんだと言われているが、実際に目の当たりにしたチャイナマネーの威力は凄まじいものだった。

 

「ニーハオ!」
「おいオヤジ!オレは日本人だ」
「ソーリー!コンニチワ~ニホンジン」
「そう、それそれ」
「ハッパいる?」
ダメだこりゃ。