旅に出ていても止まらない物欲

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世界一周の旅も早10ヶ月。

遥か彼方に広がる大地、荘厳なる山々、過酷な大地に住む人々・・・

そんな地球の素晴らしい姿を見て、僕は果たして変わったのだろうか?

 

否、全く変わっておらん!!

 

あれが欲しいこれが欲しい!日夜ニュースアプリめがけて流れてくるありとあらゆる新製品情報。おのれ資本主義め!!

さらに 旅先で見たもの、出会った人が持っていたもの、旅先で新たに開花したこと・・・等々、僕の物欲は日本の少子化みたいに止まらない!

 

ということで、そんな虚しい物欲を今から浄化させるので良かったら協力してください。

 

 

 

カメラ

ライカ M モノクローム ボディ シルバー

ライカ M モノクローム ボディ シルバー

 

出た!ライカ!

近代カメラの祖であり、今や日本メーカーカメラによって市場を斡旋され、プロかマニアにしか買われないライカ様だ。

 

チェコでM3をぶら下げた紳士に出会ったその時、ビビビッときた。なんてシブチンなんだ!
そう!単純に見た目だ!もちろんライカといえば最高峰のカメラだということは言うまでもないが、完全に見た目に惚れた。

 

そしてこの「ライカM モノクローム90万もするくせにモノクロ写真しか撮れないのだ。

こんな贅沢というか時代を滝登りしているカメラがあるなんて。この攻めている感じがたまらん。

・・・欲しい

 

 

 

・・・と舌の根も乾かぬうちに良い物を見つけた。

フジフィルムX100-Tだ。なんだこのライカの丸パクリデザイン!しかもクラシックな出で立ちに似合わず超高性能な最新デジタルガジェット。そのくせ14万円

 

ハイブリットビューファインダーも良いが、クラシッククロームなるフィルムシュミレーションの画像がすごく渋い。

 

カメラなんて上を見たらキリがない。そしてカメラはフィーリングだ。単焦点しか使えないX100‐Tで旅のスナップ写真なんてのもオツだなあ。欲しい。

 

あ、今の相棒が壊れてるからこんなこと言っているというわけじゃございません。 けっして・・・

旅カメラ、8ヶ月使って・・・おぞましい姿に・・・ - tabing 世界一周旅カメラ、8ヶ月使って・・・おぞましい姿に・・・ - tabing 世界一周

僕の旅の相棒は「オリンパスOM-D EM-5」である。これにPanasonicの旧式14-150mm砲を備え付けたのが我が旅カメラというのは以前お話しした。世界...

 

 

 

 

Go Pro

そして「GoPro」

欧米人の旅行者はけっこう持っている。変な棒を掲げて歩くさまはかなり異様だが、その映像は素晴らしいの一言。

 

トレッキング中に風景をGoProで撮っている人がいて、いいなあと思った。一応、僕のカメラも動画機能はあるがやはり「ついで」に付いているというレベルなので、音質だったり扱いが難しかったりする。

 

トレッキングを細切れに撮影して、あとで編集したらすごく良いものができると思う。あとモロッコの客引きとかインドの列車の中などのカルチャーショックMOVIEを撮ったりするのが楽しそうだ。欲しい。

 

 

 

 

コーヒー

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世界で一番飲まれているものは水だが、次はコーヒーじゃないだろうか?

コカコーラが高級品な国でもアルコールが飲めない国でも、コーヒーだけはどこに行っても飲める。

 

貧しい国はネスカフェしかないが、南米や南アジアなんかではけっこう美味しいコーヒーが飲めた。

 

そして旅する中で一番コーヒーが美味しかったのはスペインだ。

サンチアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅では、毎日のように「カフェ・コン・レチェ」を飲んだものだ。

 

 

しかしスペインはコーヒー原産国でもないし、本場とは言いがたい。

日本でもスペイン=コーヒーと聞けば首を傾げる人も多いと思う。

 

だがスペインはバルなどを代表する食文化がある。スペイン人にとってコーヒーは生活と結びついた文化のひとつでもあるのだ。

 

スペイン人は朝カフェでカフェ・コン・レチェとクロワッサンを食べ、昼前にボカディージョ、ランチは家族でわいわい食べて、夜はバルでピンチョスを摘みながらビールやワインという生活を送っている。

日本人には考えられない、というかかなり羨ましい文化だ。

 

 

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スペインのコーヒーが美味しかったのは、巡礼の疲れの中でやっと見つけたカフェの暖かさ、そしてスペインの文化がそこに詰まっているからかもしれない。

 

どんな小さな村にも一軒はバルがあり、そこには常連の爺さんたちが昼間っからビールやワインで楽しんでいる。そんな歴史の染みこんだバルやカフェの中で飲むコーヒーは格別だった。

  

 

ヨーロッパでコーヒーとはエスプレッソのことをいう。どこの店にも馬鹿でかいエスプレッソマシンがあり、轟音を響かせながらコーヒーを作る。

 

僕はその味はもちろんだが、店の雰囲気がとくに気に入った。こんな家に住みたい。そしてそこにはあの巨大エスプレッソマシンが無くてはいけない。

 

僕「ねえ、あれ欲しい」

嫁「え?いくらするの?」

僕「50万くらいかな。でもあれが置いてあれば気分はスペイン。いつでもこの感じを・・・」

嫁「却下。そんなお金ないし、そもそも日本の台所にあんなの置けない」

僕「・・・ごもっとも」

 

ASCASO DREAM エスプレッソマシン love red

ASCASO DREAM エスプレッソマシン love red

 

ということで、僕の「おうちをスペイン・カフェ化計画」は大蔵省によって却下された。

せめてと思って探してみたら、スペインメーカーのASCASOから小さいけど雰囲気が同じなマシンが出ていた。小さいけど気分はスペインだ。お値段9万円!買えねえ!でも欲しい。

 

 

 

 

ジブリ映画

紅の豚 [Blu-ray]

紅の豚 [Blu-ray]

 

僕が生まれた年に公開されたのが「天空の城ラピュタ

そう、僕はスタジオジブリと同年代なのだ。

物心ついた時からトトロは隣にいたわけだ。夢だけど夢じゃなかったのだ。

 

そんな僕なので、ジブリ映画ファンであることは言うまでもない。僕のジブリ愛は滅びぬ、何度でも蘇るさ!なのである。

だからジブリ映画は何本かDVDを持っていたし、金曜ロードショーで飽きもせず姫様がマスクを取った時は慌てるのであった。

 

しかし、この旅で生まれて初めての禁ジブリ生活が始まった。いつもとなりにいた、いつもそなたは美しいと言ってくれたジブリ映画がないのだ。まるで名前を失ったかのような気分だった。40秒で支度したせいで持ってくるのを忘れてしまったのだ。

 

 

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そして僕らは「紅の豚」の舞台となったアドリア海に向かった。

ソドムとゴモラを滅ぼすような物価のドブロブニクに行ったのは、「紅の豚」に浸るためだった。ジーナさんはいなかったけど、まさに映画のような景色だった。

 

ということで、物欲というか今すぐ欲しいものだけれどもジブリ映画のブルーレイが欲しい。 

 

 

 

 

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite

 

読書こそ我が最大の癒やし。

というか常に何かしていないと、何か生産的なことをしていないと気が狂いそうになってしまうケチな僕にとって、本はなくてはならないものだ。

 

ちなみに僕は電子書籍否定派だ。

やっぱり本は好きな文章に線を引いたり、ページの端を折ったり、本棚にいい感じで並べてみたりしたい。それに紙じゃなきゃ頭に入りにくい。

 

ただいま世界一周している間は、Nexus7で本を読んでいる。荷物を最小限に抑えたいので、紙の本のような重くてかさばる物は泣く泣く置いてきた。

 

Nexus7で青空文庫Amazonで買った電子書籍を読んでいるが、少し難点がある。画像は申し分ないのだが、やはり紙には劣るし、持っていると手が疲れる。

 

そして最大の泣き所が電池がすぐ無くなるというところ。WIFIをOFFにしていれば6時間くらいはもつが、南米の長いバス旅では全く足りない。電池を気にしながら本を読むのはあまり落ち着けない。

 

そんな時、あるイギリス人が持っていたのが「KindlePaperwhite」

見せてもらったけど、軽く、紙みたいに読みやすく、そして電池が数週間も持つらしい。これならちょっとした旅行とか登山の時にも使えそうだ。

 

それに引っ越しの時に本が400冊くらいあって、嫁に呆れられ、送り先の実家でゴミ扱いされて散々だったので、これを気に断捨離できる・・・と言いつつブックオフに通ってしまいそうだ。

でも実物を見ると思っていた以上に紙に近かったので、こいつは欲しい!

 

 

 

れりごー

「れりごー」って何なのですか?

一時期ネットのニュース見ても「れりごー」ばっかりの時がありました。

 

興行収入ランキング独走するほど人気の映画だということはわかるのですが、なぜ松たか子とかMay.Jって人が取り上げられるんでしょう?てかMay.Jって誰ですか?

 

しかし映画はすごいらしいので、ぜひ見てみたい。

れりごー欲しい! 

 

 

 

 


ただいま半年待ちが当たり前らしいスズキのハスラー

アウトドアを謳っているだけあって、山好きの僕からしたらたまらない仕様だ。

 

僕が登山に行くときは基本的に車。

新穂高温泉へ片道6時間かけてよく行ったものだ。

登山アタックカーとして大切な条件が3つある。

 

・仮眠できるスペース

一般のサラリーマンなら夜中に登山口に到着して、早朝アタックというケースが多い。

そのため車内の仮眠は大切だが、178cmある僕はこれがなかなか難しい。

ハスラーは後部座席をフラットにできるので、これは助かる。

 

・馬力があるか

登山口はだいたいすごい山の中。

なのでかなり急勾配な細い道を走ることになる。

剣岳登山のため馬場島まで走ったことがあるが、落石がゴロゴロ、かなりの急カーブ、挙句の果てにカモシカを轢きそうになるなどなかなかハードだった。

ハスラーは軽の割には馬力があり、走りやすいというレビューが多い。

 

・経済的

まあ何だかんだ言ってこれに尽きる。

やはり軽自動車は維持費が安い(外国人に日本の自動車税を教えるとだいたいドン引きされる)

登山はお金のかかる趣味。燃費も上々のハスラーは財布にやさしい。

 

まさにハスラーは生粋のアウトドアカーといえそうだ。

テント繋げたりできるらしいし、子供の頃憧れた感じの車に近い。

ああ、欲しい。

 

 

 

さいごに

嗚呼、止まらない物欲。

理想では「旅というコンパクトな生活により、バックパックに入りきるものだけで生活するライフハッカーとかで取り上げられそうな意識高い系になる」予定だったのに・・・

 

しかし世界を見て回ったせいで逆に変な知識をいろいろ得てしまい、あれもこれもと憧れてしまう。

世界にはいろんな生活スタイルがあり、いろんなモノであふれている。

日本は未だに不景気らしいし、皆が僕くらい物欲があれば良いのだけれども。

そして何より一番欲しいモノは『お金』だというのっぴきならない現実問題がある。

 

ああ~帰ったら何しよう・・・