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tabing 世界一周

旅好きな夫婦が世界一周してきます。旅好きな人たちが集まるサイトです。

ベトナムバリバリ伝説!中部ベトナムの古都フエ

㉟ベトナム

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鏡を見るとそこにはカーロス・リベラ並みの廃人が映っている。
ああ、これ僕だ。
ラオスビエンチャンから19時間かけてベトナムのフエまでやってきた。
とても長く険しくしんどい道のりだった。

 

スリーピングバスだったのだが、なぜか最後部に外国人を押し込められ、接客の概念が全くない目付きがやたら鋭いおっさんたちに怒鳴られまくる。
そう、彼らはかのベトナムだ。

 

温厚なタイやラオスの人たちと触れ合ってばかりだったこの1ヶ月。
そこに現れたのは万年戦闘民族ベトナムだ。


ベトナムの歴史はまさに戦いの歴史である。しかもそのほとんどが自分たちより遥か格上の大帝国が相手だった。千年以上もお隣の中国の王朝とガチンコで殴り合い、やっと開放されたかと思うと、今度は遥か西の彼方からフランスがやって来る。そのあとDQN時代の日本が現れたかと思うとまたフランスが帰ってくる。フランス人をディエン・ビエン・フーでフルボッコにして祝杯をあげようとしたその時、裏ボスがやってきた。そう、ダース・ベイダーも真っ青なイケイケ時代のUSAである。

 

 

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まさにドラクエの勇者も途中で実家に帰るレベル。信長の野望なら一回も新年を迎えられずに終わっちゃうレベル。スペランカーの主人公で格ゲーやらされるレベル。そう、無理ゲーというやつだ。


しかし、ベトナムは勝ち残った。
そして今や世界でも一番活気がある国の一つに数えられている。
日本の8割ほどの国土に8000万人の国民。だいたい日本に似ているように見えるが、ベトナムは日本と違って若い世代が断然多い。今ベトナムには、グローバル経済という化け物の波が一気に押し寄せている。

 

 

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ベトナムのバスのスタッフはいつ乗っても怖い。
スリーピングベッド付きリッチバスに乗り込むためにチケットを確認してもらおうとすると、
「今忙しいんじゃボケ!」と怒鳴られる。

 

なぜかベトナムバスは土足厳禁。乗り込むときにいつもビニール袋を渡されてそれに靴を入れるように言われる。そんなこと知らずに少しでも土足で上がろうものなら、
「何しとんじゃワレ!」と怒鳴られる。
そして運転はリアル頭文字Dの世界だ。

でもなぜかバス内でWIFIが使えるというところが最大の謎である。

 

 

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無理があるド派手なラオスベトナム国境。

そんなことで国境でえらい待たされた挙句、なんとかベトナムに辿り着いた。
地面に投げられたバックパックを背負うと、もうバスははるか遠くへ。僕には装甲車に見える。
ベトナム入国の儀は何度やっても疲れる疲れる。

 

 


フエ

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フエはかつて阮朝の首都があったところだ。
かすかに王宮跡が残っているが、ここはベトナム戦争最大の激戦地の一つであったため、ほとんど何も残されていない。


ちなみに僕はベトナムはこれで3度目だ。始めての海外旅行はベトナムであり、前回のアジア旅行ではハノイからカンボジアまで一気に縦断した。
そんな中で僕が一番良かったのがフエだった。

 

 

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北部の首都ハノイは古い町並みも残っていて非常に情緒がある町だが、なんせ人が強烈である。
ベトナムは二度と行きたくない」という人の殆どが、直接ハノイに入国した人たちだと思う。ハノイは中国に近いからか、そのギスギスした怖い感じが似ている。ボッタクリもひどいし、しょっちゅう町中で喧嘩している。


南部の人たちは北部よりも柔和でのんびりしている。メコン川に近づけば近づくほど人がのんびりしているのが、東南アジアの面白いところでもある。

南部の商業都市ホーチミンは僕が好きな都市の一つだが、都会過ぎてあまりベトナムに来たという感じがしない。ホーチミンは別物だ。
メコンデルタ地方はのんびりして市場散策などが楽しい。しかし、何かが足らない。

 

 

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フエは王宮跡くらいで町もパッとしないのだが、どこかベトナムらしいのだ。
古びたカフェでベトナムコーヒーをすするおっちゃん達が一番しっくりくるのがフエなのだ。

 


ベトナムコーヒー

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そんなベトナムコーヒーだがご存知だろうか?
日本ではあまり知られていないがベトナムはコーヒー大国である。
なんとその生産量は世界第2位。かの有名なブラジルの次がベトナムなのだ。


ベトナムはフランス植民地時代に多くの影響を受けている。パンが美味しかったり、カフェ文化があったりする。イギリス植民地には建物と民族紛争しか残っていないが、フランス植民地はこういった名残が見られる。良いやら悪いやらではあるが。

 

そんなベトナムコーヒーは主にロブスタ種が生産されている。普段、我々がスターバックスなどで飲むのはアラビカ種。ロブスタ種は主にインスタントコーヒーに使われる。

 

 

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ベトナムの町にはカフェがあふれている。
そしてそのコーヒーもフランス式。このドリップ方法が珍しい。
アルミで出来たコップのような専用フィルターを用いる。これには底に小さな穴が開いており、コーヒーの粉(深煎り・粗挽き)を入れ、上に落とし蓋を置く。
その後、お湯を注ぐ。穴が小さいのでポタポタと湯が落ちていくのをひたすら待つ。

受けのコップにはたっぷりとコンデンスミルクを入れておく。

ロブスタ種のコーヒーは苦味が強く、さらにゆっくりと抽出するためかなり濃くなるからだ。

 

ちょっと粉っぽいきつめのコーヒーが出来上がると、甘い甘いコンデンスミルクと一緒にかき混ぜて終わりだ。味は濃いキャラメルのようで、強烈な苦さと甘さに襲われる。なので一緒に水か蓮茶が出てくる。

 

ベトナムではいつでも暇そうなおっちゃん達が、カフェでこの濃いコーヒーをチビチビやっている。
一杯50円とかだしね。
僕はその景色がなぜか一番ベトナムらしいなと感じるのだ。

 

 

チェー

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ベトナムはコーヒーに負けず劣らずの国民的スイーツがある。
それがチェーだ。
チェーとは簡単に言うと「冷やしぜんざい」「あんみつ」という感じのスイーツだ。
小豆や蓮の実などにココナッツミルクと氷を入れて飲む。その悶絶激甘さでベトナム人を虜にしている。


店に行くとだいたい50円から100円くらいで売っている。
具材がたくさんあるのでそれを指さしで頼んだり、ミックスしてもらったりする。
小豆やゼリーなどの見慣れたものから、コーン、タロイモ、緑豆、生姜、はてまたアンコ餅まである。

 

 

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僕は辛いものがさっぱりダメなのだが、甘いものとなると無敵の強さを誇るスイーツ男子だ。
けっこう外国人はこのチェーの大脳皮質に届きそうな過激な甘さが無理だという人が多い。

チェー屋は屋台が多いのだが、いつも若い女の子でいっぱいだ。
やはり女の子が甘いもの好きというのは世界共通らしい。

 

 

ベトナム料理

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待ちに待ったベトナム料理だ。
僕は日本以外ならベトナム料理が一番好きだ。
いろんな国でいろんなものを食べてきたが、ベトナム料理が一位の座を譲ることはなかった。


ベトナム料理は中華料理とタイ料理の中間な味付けだ。

一番有名なフォーも麺はタイなどと同じ米麺だが、スープは香草が少なめでどちらかと言えば中華っぽい。味も薄めで癖がなく、醤油とよく似たヌックマム(魚醤)を使っているのでとても日本人の口に合う。

 

 

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写真はブンフォーフエ。魚のつみれと豚の角煮が入っているフエの名物だ。ベトナムは日本のように地域ごとに名物料理がくっきりしている。なのでご当地グルメ旅なんかができてしまう。

そしてベトナム料理は安い。
フォーは160円くらい。春巻きも200円しない。

 

 

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そしてそしてビールも安い!
店で飲んでもサイゴンビールなら60円くらい。
ああ、ベトナム最高だ。

 

 

 

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そんなわけで朝はコーヒー、食事はベトナム料理を堪能し、食後にチェーというベトナム尽くし。
観光もせずに食って飲んで寝る生活。
カフェでただただ腹が減るのを待つというのも、ベトナムの楽しみ方の一つかもしれない。