【持ち物リスト】世界一周を終えてからバックパッカー装備をとことん追求してみる【随時更新】

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11ヶ月かけて世界を一周してきた。

これ以上ないくらい楽しくて、怒鳴って、ドキドキした11ヶ月。たぶん死ぬまで記憶に深く刻み込まれることだろう。

そんな世界一周で一番悩むのは装備についてだ。僕もさんざん悩んでバックパックにつめる装備を考えた。

そこまでして考えた装備でも、やはり世界一周中にはいろいろな問題や不満点があった。仕方がないことだが、その経験を活かして世界一周装備をとことん追求してみることにしよう。

 


※重要度は☆☆☆で絶対に必要なもの、☆☆でできれば持って行きたいもの、☆で余裕があれば持って行くと便利なもの

 

 

 

 

 

バックパック;重要度☆☆☆

macpacのグリセードクラシック75Lを担いでいった(写真が無かったので同サイズの製品)。

これは非常に頑丈な作りでちょっとやそっとでは破れない強度を誇り、雨などで濡れると繊維が締まって防水効果もあるという超すぐれものだ。


だが重い。
重登山装備のバックパックなので破れたりすることはなかったが、バックパックだけで3kgもあるのはやはり重かった。バックパックをナイフで切りつけて中身を盗んだりする犯罪が多いので、防犯面でも良いと思っての選択だったが重いものは重い。

それにLCCの飛行機では荷物の重量制限がかなり厳しいので、少しでも軽いほうがより荷物を積めることが出来る。

75Lいう大容量は十分だった
生活用品と登山装備まで積めての旅だったので、これくらいなければすぐにパンパンになってしまう。
それにお土産や急遽必要になった物で荷物が増えていくので、75Lという容量はちょうどよかったといえる。

 

バックパックを選ぶ際は容量・強度・価格の3点がポイントだ。
容量を選ぶ際は、どれくらいの装備がいるのかという点を踏まえて決めなければならない。

生活用品だけなら40Lほどでも良いが登山装備やお土産をたくさん買う予定ならもう少し余裕が必要だ。


強度が弱い物だとすぐに破れたりホルダーが取れてしまい、結局海外で買い直す羽目になる。海外の飛行機やバスでの荷物の扱いはそれはそれはひどいもので、投げられたり潰されたりが普通だ。僕が出会ったバックパッカーで、飛行機に預けた荷物が破られていたなんて人に出会った。


さらに強度で大事なのが積載制限だ。先程、バックパックは軽いほうが良いといったが、軽ければ軽いほど積載できる重量に限りがある。

 

GRANITEGEAR(グラナイトギア) ニンバストレース 2211200052 オートミール/ムーンミスト
 

たとえばこのモデルは62Lもの容量の割に1.8kgとバックパック自体はかなり軽い。

しかし耐久荷重が18kgまでとなっている。

18kgを越えるとバックパックが負荷に耐え切れなくなり、最悪ハーネスが破れたりしてしまう。

軽いバックパックはその分耐久荷重が低いということも念頭に置いておかなければならない。

 

価格も大切なポイント。

できれば登山用バックパックがおすすめだ
登山をするために設計されているので、雨にも強く、高い強度を誇る。さらに荷物の重量を分散させるような設計がしてあるため、負担がかなり軽減できる。

 

おすすめモデル

ここは有名な登山メーカーのバックパックを買っておけば間違いない。

gregory、millet、mont-bell、macpac、deuter 、karrimor、haglofsなどがある。

登山をしたり、荷物が多い予定の人は、上記のgregory バルトロのようなガチ登山モデルを絶対におすすめする。

いざという時に壊れてしまってはどうしようもないからだ。

購入の際は絶対に登山ショップでフィッティングしてもらうことが重要だ。

バックパックを正しく背負えるか背負えないかで格段に負荷が違ってくるからだ。店頭でスタッフに頼んで自分に合ったバックパックサイズを選んでもらうと良い。

 

サイズがある程度把握できる人、もしくはとにかく安く買いたいという人は、登山用品専門店の好日山荘オンラインショップのアウトレットやセール品を狙えば、かなり安く買える。 

 

 

クレジットカード;重要度☆☆☆ 

持っていったのは、三井住友銀行楽天銀行のカード。

どちらもVISAデビッドだ。

今やバックパッカーが必ず持っているのがクレジットカード。
一昔前は全財産をマネーベルトに隠して旅をしたり、面倒なトラベラーズチェックを持ち歩いていたようだが、便利になったものだ。

デビットカードはキャッシング機能がないカードなので、口座預金しか使えない。なので例え盗まれて悪用されても、マイナスにはならないためバックパッカーに人気であるあと学生でも作りやすい。

 

ATMはどの国でもある。

田舎でも一台くらいは置いてあった。手数料は取られるが(タイでは180B=540円、高いね)やはり現金を持ち歩くよりはよっぽど安全だ。お金の管理がネットでできるので、もしキャッシング詐欺やカードを紛失してもすぐに対応してくれる。

 

VISAカードならどこでも使うことができる。

そして最低でも違う銀行口座で2枚は持っていたい

もちろん紛失や盗難のリスク分散のためだ。

違う銀行口座で分けるのは、カードを紛失した際に口座を止めなければならないからだ。口座を凍結しなければ、勝手に使われてしまうおそれがある。かと言って銀行口座が一社だけだと、そこから当分の間お金の出し入れが不可能になってしまう。

海外で一文無しになれば、大使館で泣きながらお金を借りることになる

 

カードの災難はまだある。

恐怖のカード食いATMだ。カードを飲み込んで吐き出さない悪質なATMがある。単純に故障もあるし、詐欺目的のものまである。

さらにATMによって当たり外れがあり、AのカードがダメでBのカードならいけたなんてこともある。
カードはきれいにしておかないと、磁気の読み取りでエラーが出やすくなるので注意。

 

海外では何度やってもレシートだけ出てくるということがある。これはATM内にお金がないということだ。特に貧しい地域ではそんなに高額を下ろす人が少ないせいか、よく金無しATMに当たることが多い。山間部などの田舎に向かう際は、前もって都会で多めにおろしておくと安心できる。

 

マイレージを使えばお得になると考えるかもしれない。

しかしマイレージを貯めるのは貧乏旅行者には縁のない話だ。バックパッカー御用達のLCC(格安航空会社)はそもそもマイレージ制度がない。ホテルや食事は最低レベルで買い物はしないという僕らのような貧しい旅人にはあまり縁のない話が多い。

 

おすすめデビットカード

申し込みは簡単でネットでも可能。

特にオススメなのが、こちらの大手の銀行。

三井住友VISAカード 

三井住友VISAデビュープラスカード(18歳から25歳) 

楽天銀行カード

カード会社はいろいろあるが、ネット口座の使いやすさやポイントなどに違いがある。

世界一周旅行で持っていくカードを選ぶ時の一番大切なポイントは、迅速な対応が取れるか否かだ。

上記の三井住友と楽天はさすが大手だけあって、対応が早い。セキュリティもメールでのワンタイムパスワードなどが使えるので、旅をしている間なにも問題なかった。

オンラインバンクなら自分で管理できるので、たとえキャッシング詐欺にあってもすぐに確認できる。

やはりVISAかMASTERで、デビットカードを最低でも2枚は持っておきたい

※ちなみにカードを作るなら、退職する前に済ましておくこと。

 

学生におすすめのカード 

デビットカードであれば学生も発行できるものもあるが、もっと簡単なものはプリペイドカードだ。

 

海外専用プリペイドカード【マネパカード】

このカードの最大のメリットは、プリペイド式なので日本にいる家族から送金が簡単なところだ。

これなら家族にメールするだけでお金を入金してもらえるので、日本にいる家族にお金の管理を任すことができる。なので海外留学生が使っていることが多い。

手数料が高めだが、口座が作れなかったり、お金の管理が心配な学生にとってはとても頼りになるカードだ。

 

空港で優雅に過ごせるカード

楽天プレミアムカード

このカードは年会費10800円もする。

「こんな高いもんいらんわ!」と思うが、このカードはプライオリティ・パスが付いている。

これさえあれば、空港でファーストクラスなどに乗る客がお過ごしになるラウンジという聖域に入れるという。

僕らは空港の隅っこで寝っ転がって飛行機を待っていたので、あの明るくて暖かそうでWIFI飛んでそうなラウンジが憧れであった。

場所によってはバーやシャワーまであるとか。

次行くときは、これで行こうかなあ~なんて思っている。

※それほど空港の待ち時間は辛いのだ。

 

 

  

パソコン;重要度☆☆

ASUS Eee PC 1015PXシリーズ 10.1型液晶 WiMAX ブラック EPC1015PX-WMBK

ASUS Eee PC 1015PXシリーズ 10.1型液晶 WiMAX ブラック EPC1015PX-WMBK

 

僕は写真の保存や整理のためだけにノートパソコンを持ってきている。

ASUSの安いモデルなのだが、正直邪魔だ。
タブレットがあればネットも音楽も読書も全部出来てしまう。写真管理のためだけに小さいとはいえ嵩張るし扱いも困るパソコンを持ってきているのだ。
タブレット経由でHDDに写真を送ったり編集できるようになれば良いのだが。


「そんなことクラウドサービス使えば良いじゃないか」とお思いになるだろうが、残念ながら海外の貧弱かつ荒れ狂うネット環境では写真のアップロードなんざ至難の業なのだ。
特に南米やアジアに行くとネットが遅いのはもちろん、電波が安定しないのでブチブチ切れてしまう。挙句の果ては停電なんてことも。


僕のパソコンのようにメモリが1GBしかないモヤシっ子なら、そんな遅いネットに繋いだだけでピクリとも動かなくなってしまう。こいつの口癖は「応答しません」。

僕のストレスの8割はこいつが原因である。

 

ということでノートパソコンを持っていくのなら軽くてメモリがサクサクなものが良い。
できればMacBook Airなんか持って行きたいが、Apple社製品は世界の泥棒さんに大人気なので十分注意が必要だ。写真や動画や映画などの大きいデータのものはHDDに入れておいたほうがストレスがない。

ということで旅に持っていくパソコンとして重要なのが、メモリ、携帯性、バッテリーの持ちだ。

 

おすすめモデル

そんな悩みを解決してくれそうなのが、タブレットとパソコンの中間のようなタイプ

VivoBookのようなヒンジが180度まで開くタブレットのように使えるモデルや、2in1タイプのようにキーボードとタブレットに分離できるものもある。

これなら使い慣れたWindowsで写真整理やブログを書いたり出来て、暇な時や移動中はタブレットのように使える。荷物を増やしたくない人にはオススメ。

クラスを上げればメモリ4GB以上も選べる。SSDなんかだと最高です!

 

Transcend USB3.0/2.0 2.5インチ ポータブルHDD 耐衝撃 M3シリーズ 2TB 3年保証 TS2TSJ25M3

Transcend USB3.0/2.0 2.5インチ ポータブルHDD 耐衝撃 M3シリーズ 2TB 3年保証 TS2TSJ25M3

 

写真や動画を沢山撮ったり、映画などの大容量データを携えて行くなら、軽くて衝撃に強いHDDを持っていけば、かなり荷物の重さだけでなくデータの重さもカバーできる

最近はポータブルHDDが軽量・大容量なのに格安製品が多く出ているので、パソコンのデータ量は割り切って安いモデルを買い(できればSSD)、バックアップデータ用にいくつかポータブルHDDを持っていくのも良いだろう。

 

 

スマートフォン・タブレット;重要度☆☆☆

持ってきたのはNexus7

何回か豪快に落としたけども何とか無事だ。WIFIもパソコンの1.5倍くらい早く感じるほど感度が良い。さすがGoogleさんです。これには全く不満がなかった。

 

今や山奥か秘境国に行かない限り、どこでもWIFIが使える。
2年前にアジアを旅行した際は、宿に無かったりかなり遅かったりしたが、今や停電大国ネパールでもYoutubeが見れて驚いた。

もはや旅とインターネットは切っても切り離せない間柄だ。飛行機やホテルの予約も、銀行の管理も、家族との連絡もすべて小さな端末で出来てしまう。

ネット環境についてはほとんどの地域で利用は可能で、宿やレストラン、空港や公園などで使うことができる。だいたい無料のところが多い。

 

3G回線などを使う予定の人は、SIMフリー端末を買っておこう。
海外でもSamsung製のスマホやタブレットは1万円以下で売っているので、現地で買うのも良いかもしれない。

 

スマホやタブレットで注意が必要なのはバッテリーだ。
概して6時間も使えばバッテリー切れしてしまう。世界一周ともなればスマホに地図やガイドブックを入れている人も多い。しかしバスや飛行機での移動で暇なので読書したり映画を見たりすると、目的地につくまでにバッテリー切れになってしまうことも多い。


なので必要だと思うのならば予備バッテリーを持っていったほうが良い。
南米やアジアの移動では数十時間にも及ぶバス旅なども予想されるので、暇に耐えられない人は必須だ。

 

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite

 

読書好きにはKindleという選択もある。

このモデルだと数週間もバッテリーは持つし、とても軽いので荷物にもならない。

旅に出る前にAmazonで本やガイドブックを購入していけばいつでも見ることができる。さらに青空文庫を使えば読みきれないほどの無料の本があるので、まさに持ち運べるMy図書館。 

好きな海外小説を、「その舞台となった地」で読めるなんて最高じゃないですか!

 

※追記:2017年 

Fire タブレットAmazonプライムが加われば、最強の旅の友になる!と思って調べたのだが、けっこう制約があったのでちょっと残念。

プライム会員(年額3900円)の映画や音楽の視聴し放題という特典には、オフラインでも視聴可能であるという最高の一文を発見した

これはあらかじめ映画などをダウンロードしておけば、旅行中好きな時に視聴できるというバックパッカーにとっては夢のような話・・・であった。

 

しかしAmazon.co.jp ヘルプを見てみると、日本国内での視聴やダウンロードに限るとのこと。これには放映権などが絡んでいるようだ。

短期間の旅行ならば何本かダウンロードしていけば十分だが、視聴期間も設けられているため、世界一周ほどの長旅だと難しいという残念な結果に。トホホ。

※一応VPNというサービスを使えば、日本のサーバーを介して接続するため可能ではあるようだが、月額1000円近く費用が発生するためあまりオススメできない。

 

 

カメラ;重要度☆☆☆ 

カメラ編はこちら↓

tabing.hatenablog.com

 

 

 

 

普段着;重要度☆☆☆

普段着はユニクロTシャツ2枚と普通のシャツ、チノパン1枚、パンツと靴下3枚ずつ。

寒い時は後述の登山装備を羽織っていた。
服は基本的にシャワー室で手洗いなので消耗が激しく、初めから持ってきていたのは全部捨てて交換した。服はどこでも買えるし、おみやげTシャツはかなり安いので消耗品だと思っていたほうが良い。

 

旅先でも身なりを整えるのはマナーだが、服選びもいくつかポイントがある。

オシャレすぎるのは泥棒さんホイホイだ。
せっかくの海外なのでオシャレしたい気持ちもわからないでもないが、いかにも高そうなブランドの服や露出の大きい服(女性)は泥棒さんや痴漢にアピールしているようなもの。

 

日本人は海外で盗難などの被害に遭いやすいが、ほとんどの人がいかにも「金持ってそうな日本人」という身なりをした人が多いからだと思う。

これはすべて日本からのツアー客にいえる。バックパッカーは皆一応に現地の服か目立たない服を着ている。

 

おすすめモデル

(モンベル)mont-bell ジオラインクールメッシュTシャツ Men's WT M 1107413

(モンベル)mont-bell ジオラインクールメッシュTシャツ Men's WT M 1107413

 

できれば速乾防臭タイプがおすすめだ。

長期の旅になるとシャワーを浴びれないことはザラ。洗濯は手洗いが増えるだろうし、雨季のアジアに行けばいくら干してもジメジメしている。
値段は張るがおすすめはスポーツ用品店や登山ショップで売っている速乾防臭タイプの製品だと丈夫で効果も高い。

特にトレッキングをする人は必携。不便な土地や天候が悪い時期などで大いに活躍する。

 

やっぱりユニクロ最強。
長い間旅を続けると、色んな装備がどうしてもくたびれてしまう。特に服や下着は石鹸で手洗いしたり、ホコリまみれになったりで痛みが早い。服は消耗品だ。
服は現地で買い足しできるのでさほど困らない・・・と思いきや、この海外の服の品質がものすごく悪い。

スペインの中国人経営スーパーで買ったパンツは2回洗濯したらビロビロになったし、チェコで買ったTシャツは洗濯したらものすごい色落ちして大変なことになった。


そんな中でユニクロの品質の凄さを思い知る。安いのに過酷な環境下でもほとんどくたびれない。汗臭くもならないし、色落ちもしない。
スポーツ系の衣料がおすすめだが、ユニクロの安さとタフさもバカには出来ない。服にお金をかけないのならユニクロのセールで揃えるのもおすすめだ。

 

 

 

レインジャケット;重要度☆☆

マムートの登山用レインジャケットを持っていった。

これはもちろん登山や雨の時に使うのだが、ボロボロの服では恥ずかしいような都会での「一張羅」としても使った。
登山やトレッキングで有名なところならば、麓の町でだいたい登山ショップがあるし、レンタルもやっている。これならお金はかかるが荷物をだいぶ減らせる。

 

おすすめモデル

(モンベル)mont-bell ストームクルーザー ジャケット Men's 1128256 BLD ブルー/ダーク L

(モンベル)mont-bell ストームクルーザー ジャケット Men's 1128256 BLD ブルー/ダーク L

 

やはりコスパ世界最強のmont-bellが良いだろう。

このストームクルーザーはちょっとやそっとの風雨はまるで寄せ付けない。嫁がストームクルーザーを着ていたのだが、パイネ国立公園のトレッキングで僕が縫い目から浸水してブルブル震えている中で嫁は平気だった。

しかもクライミングでも使えるモデルなので生地が強靭だ。岩場で擦ったりしてもなんともない。生地が厚手なので多少の防寒性まである。

少し重いがこれさえあれば、よっぽどの環境ではない限り困ることはないだろう。

重さが気になる人はmont-bell トレントフライヤー ジャケットがおすすめだ。

 

そこまで高性能でなくても良いけど、雨や風よけにレインジャケットが欲しいという人には、サンダーパスがおすすめ。

コスパ最強すぎて、他に何も紹介できないレベル。 

「別に登山とかしないからいらない」という人もいるだろうが、旅をしていると東南アジアのスコールや南米の強い風のような体験したことがないレベルの自然の脅威が降りかかる。 ウユニ塩湖などの自然を観に行くツアーだと尚更だ。

なので旅を楽しむためにも、健康を守るためにも、頼りがいのあるコートを一枚持っていくのをオススメする。

 

 

 

ダウンジャケット;重要度☆☆☆

(モンベル)mont-bell スペリオダウンジャケット Men's 1101466 BK ブラック L

(モンベル)mont-bell スペリオダウンジャケット Men's 1101466 BK ブラック L

 

mont-bellのダウンジャケットを持っていった。

これは登山以外にも冷房がきつい飛行機やバスで掛け布団として使うこともある。
寒がりにはとくに必携のアイテムだ。

登山などをしないならば、ユニクロから出ている安いモデルでも十分だ。
ダウンジャケットは小さくまとめられるので荷物にもならないのが助かる。

登山メーカーのダウンジャケットでは、缶ジュースより軽いのに冬山でも使えるモデルまである。

 

登山やアクティビティをしないとしても、高機能かつ軽量な登山装備は旅の絶対必須アイテムだと思う

海外では日本の感覚が全く通じない。突然のスコールや、昼夜の猛烈な寒暖差、空港やバスのエアコンの寒さ・・・

これで体調を崩す日本人をたくさん見てきた。僕も「常夏の国スペイン」というイメージが、冬のバルセロナの寒さでもろくも崩れ去って風邪を引いた。

登山装備を安く買うなら、好日山荘のオンラインショップがおすすめだ。定期的にセールを行っているので、シーズンオフだとかなり安く買える。

 

[追記]

ダウンジャケットは軽くて暖かい優れものではあるが、唯一の弱点がある。

それは、「洗濯できない」のだ。

ダウンジャケットとはそもそもアヒルなどの高品質な羽毛を用いている。なぜ暖かいかというと、羽毛が膨らんで暖気を保ってくれるからだ。なので、濡れてしまうと効果が全く無くなってしまう。

そしてきちんとした洗濯方法でないと、羽毛が偏ったり縮んでしまい、本来の効果がかなり落ちてしまう。

かくいう僕も、上記のモンベルのダウンジャケットを一度洗った。パイネで一週間来たまま山行したので、何とも芳しい香りを発したからだ。

本来ならば、専門業者に任せるか、専用洗剤で手洗いするべきなのだが、世界一周旅行ともなればそんなことはほぼ不可能。

普通の洗剤で丁寧に手洗いしたが、結局羽毛がカサカサになってしまい、暖かさが半減してしまった。

ダウンジャケットはたしかに便利だが、(長期の旅行でしかも酷使する場合)メンテナンスし難いという欠点がある。

 

そこで化繊が候補に上がる。

化繊とはポリエステルのような化学繊維のことだ。フリースが特に有名。

化繊は何といっても扱いが楽。伸縮性があるし、洗濯機でジャブジャブ洗える。

だが、ダウンほど暖かくもないし、嵩張る、蒸れるというデメリットがあった。

そんな中、ついに2017年、そんな化繊の弱点を克服した製品が誕生し、人気を集めている。

 

finetrack(日本の登山用品メーカー)のファインポリゴンは、従来の化繊の弱点を克服した。軽くてダウン並みに暖かく、そして濡れても効果が落ちにくい。もちろん洗濯も可能。まさに新しい旅の友じゃないか!と一人登山用品店でウキウキした。

Patagonia Nano-Air Jktも同じような新素材の化繊。こちらもちょっと高いが、蒸れがないので寒冷地で運動する人には良いと思う。

だが、新化繊アイテムにも弱点がある。

それは、モコモコしてダサい!という点だ(^O^)

 

 

 

靴;重要度☆☆☆

[キャラバン] caravan C1 02 0010102 100 (グレー/26.5)

[キャラバン] caravan C1 02 0010102 100 (グレー/26.5)

 

キャラバンのトレッキングシューズを履いていった。

13000円くらいのモデルだが、整備された登山道を歩くくらいなら問題なかった。

トレッキングなどのスポーツをする場合は登山靴やランニングシューズは必要だ

海外は路面が悪かったり登山道が整備されていなかったりするので、怪我防止のためにもそこはしっかりしておいたほうが良い。

 

とくにスポーツなどの予定がない人は普段履き慣れた運動靴で良い。世界一周ともなるとかなりの距離を歩くことになるので、できればしっかりしたランニングシューズがおすすめだ。

 

 

サンダルは必携。

荷物を宿に置いたあとの町歩きや、シャワーやトイレなどで使う。特にゲストハウスの共有シャワーやトイレを使う際は据置きのサンダルがない場合もあるので、自分用のサンダルが必要になる。白人はガンガン裸足で入って行ったりするが・・・

 

町歩きも兼ねるのであればCROCSがおすすめだ。

インドでは雨が降れば道が牛のウ◯コまみれになるので、薄っぺらいビーチサンダルではちょっと勇気がいる。CROCSのパチモノがものすごく安く売られているので現地で買っても良い。

僕もビーチサンダルは捨てて、ペルーでパチモノCROCSを買った。意外に頑丈でいまだに履いている。

 

 

 

サブバッグ;重要度☆☆☆

[コールマン] Coleman クールワンショルダー CBS4211BK BK (ブラック)

[コールマン] Coleman クールワンショルダー CBS4211BK BK (ブラック)

 

Colemanのメッセンジャーバッグ。

バックパックに生活道具を詰め込み、サブバッグにはカメラやタブレットを入れておくスタイルが一般的だ。

サブバッグは町歩きでメインに早変わりする

そんなサブバッグだが、泥棒さんに財布の次に狙われるものでもある。置き引きやバイクによる引ったくりなどは日常茶飯事。

 

おすすめはしっかりと身体に固定できるタイプだ。

特にメッセンジャーバッグのようなタスキ掛けで腹部に固定できるものが良い。

治安の悪い国では荷物はお腹の部分に置いて隠すようにするというのが基本だ。

ボリビアなどでは現地の人までそうしていた。メッセンジャーバッグだとベルトで調節できるので、楽に持つことができる。

 

できればファスナー付きのものが良い。

ここに南京錠をつければ防犯対策もほぼ完璧に近い。夜行バスで寝ているときなどに狙われる事が多いので、そんな時はこれで安心できる。

バイクや自転車用のメッセンジャーバッグで完全防水の物があるので、本当はそれが良かったのだがすごく高かった。

ようするに南京錠が付けれて背負いやすいものなら良いので、このColemanのバックは正解だったと思う。おかげで窃盗被害はなかった。

 

 

 

 

万能ナイフ;重要度☆☆

中国製の安い万能ナイフを持っていったが、意外や意外に大活躍してくれた。

登山などに行かなくても、困ったときにあると便利なのが万能ナイフ。
自炊する場合は特に便利だ。缶切りやビールの栓抜き、ワインのコルク抜きなどこれ一本で出来てしまう。だいたい自炊できるゲストハウスでは道具は揃っているが、他の人が使っていたり、切れ味が悪かったりすることもある。

 

さらにちょっとした装備の故障などの補修もできるのであれば便利だ。登山などをする場合は針金やガムテープなどを少しだけ持っておくと、靴のソールが剥がれたりガスストーブの調子が悪い時などに対応できる。

 

おすすめモデル

VICTORINOX(ビクトリノックス) トラベラー BK 保証書付 1.3703.3 【日本正規品】

VICTORINOX(ビクトリノックス) トラベラー BK 保証書付 1.3703.3 【日本正規品】

 

やっぱり万能ナイフといったらビクトリノックス。

ヨーロッパのトレッカーはほぼ全員持っている。ああ、カッコ良い。

ヨーロッパへ旅する人はコルク抜きは必携だ。

 

 

 

防水対策;重要度☆☆☆  

東南アジアでは突然の雨なんて毎度のことだ。いきなり降られても困らないように、防水対策も必要だ。

僕はケチって大型のゴミ袋を持っていった。バックパックの中の荷物をこれに詰めておけば濡れる心配はない。サブバッグの中にも入れておいた。

しかしゴミ袋だと破れやすかったり、ガシャガシャと嵩張って使いづらかった。

おすすめはもちろん防水パックといえばのGRANITE GEARだ。

 

バックパックのカバーだが、もちろん防水にもなるし汚れ対策にもなる。バスに荷物を預けると土埃だらけだったり、ひどい時は野菜や鶏なんかと一緒にされる時があるので、気になる人は持っていったほうが良い。

 

 

 

防犯対策;重要度☆☆☆

南京錠やチェーンは100均のものを持っていったが、すぐ壊れたりちぎれたりしたのでできればホームセンターや自転車用品店で購入することがおすすめだ。

 

バックパックやサブバッグにつける南京錠、財布やパスポートにはチェーン。
これくらいしても不安なのが海外だ。特に治安の悪い国ではプロの窃盗集団がおり、iPhoneを盗まれた友人曰く「ジーパンの横ポケットに入れておいたのにいつ盗まれたか気づかなかった」とのこと。なので貴重品は必ずロックしよう。

バックパックは飛行機やバスに預ける時にファスナーを南京錠でロック、財布やパスポートはチェーンやマネーベルトでしっかりと保護しておくと安心できる。

 

他にもアジアのゲストハウスでは扉に鍵がない場合がある。これはお手持ちの南京錠でお願いしますという意味だ。安宿ではスタッフが荷物を盗んだりすることもあるので、宿の鍵よりはるかに安全である。

 

これはあくまでも抑止力だ。

バックパックは切り裂かれたらおしまいだしチェーンも脅されたり切られたりすれば一巻の終わり。しかし泥棒さんに「面倒くさいなあ」と思わせれば思わせるだけ盗難リスクは減っていく。絶対ではないが、あるとなしでは大違いだ。

 

 

 

薬;重要度☆☆☆

【第2類医薬品】正露丸 100粒

【第2類医薬品】正露丸 100粒

 

海外で一番起こる体調不良は「腹痛」だろう。

特にインドはお尻から赤いバブルスライムが出たりするような凶悪なレベルである。すぐ病院に行くべし。

インドは世界でもトップクラスなので例に上げるのはちょっと気が引ける。でも簡単な症状なら日本の薬でも十分効果がある。ひどい場合はこじらせると厄介なので、すぐ病院に行くことを薦める。我慢しすぎてメコン川のボートの中で気絶したデング熱患者を知っている。

 

薬は現地でも簡単に買える。

日本より効力がずっと強く、しかも安い。ネットで薬の名称を現地語で調べておけば簡単に買うことができる。

ちなみに正露丸は歯痛にも効くとか。虫歯にねじ込むそうだ。

 

 

蚊がいなくなるスプレー 200日 無香料 45mL (防除用医薬部外品) 【HTRC2.1】

蚊がいなくなるスプレー 200日 無香料 45mL (防除用医薬部外品) 【HTRC2.1】

 

薬は虫除けのものもある。こちらは日本の虫除けが世界最強なので、そういう地域に行く人は買っていったほうが良い。現地でも買えるが効力が弱いことのほうが多かった。

特におすすめはスプレータイプ。これ1つで24時間部屋を守ってくれる。小さいので荷物にもならない。窓が開きっ放しのジャングルみたいな宿に泊まった時もこれのお陰でなんともなかった。

 

 

 

ライト;重要度☆☆☆

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) リボルト チタニウム BD81086

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) リボルト チタニウム BD81086

 

日本という国は明るすぎる国だ。

田舎に行っても24時間コンビニが煌々と輝いている。そりゃ電気不足にもなる。

海外は9時過ぎると真っ暗になるところのほうがはるかに多い。ヨーロッパも夜や日曜日はすぐ店を閉めるので、天候が良くないとさしずめゴーストタウンのようになってしまう。

 

もちろん電灯も少ない。そんな時は懐中電燈などのライトは必須になる。
「夜間は出歩かない」といってもバスや電車が大幅に遅れて夜中に到着なんてこともあるし、ネパールなどではよく停電が起きて部屋の中でも真っ暗になることも

 

おすすめは登山用のヘッドライト。水にも強いし電池も長持ちする。登山などを行う人は特に必携だ。

 

 

トレッキング装備

トレッキング用に持っていったガソリンストーブ。

このMUKAストーブは自動車用のガソリンで火を起こせるすぐれものだ。

海外での燃料補給を考えてガソリンが一番良いと思った

ガスカートリッジは、あまり売ってなさそうなので補給に不安があったし、そもそも値段も高い。ガソリンならどんな田舎でも売っているだろう。

 

この選択は大正解だった。

有名なトレッキングの麓の町ならガスカートリッジは売っていたが、予想通りものすごく高かった。

ガソリンはガソリンスタンドにいけば100円位で買えた。それに飛行機にのるときにガスカートリッジは捨てなければならないが、ガソリンなら安いから捨てても平気だ。

 

しかし難点があった。

このガソリンストーブ・・・何度か荷物チェックでひっかかったのだ。

たしかにこのシルエット、爆弾に見えなくもない。

エジプトでは「キャンプで使うんだ!」といえば難なく許してくれたが、ネパールからインドに飛ぶときは別室に連れて行かれてしまった。インドは数多くのテロや紛争を抱えているので、荷物チェックや入国検査はかなりシビアだ。

 

エア・インディアのスタッフに、

「これはなんだ?」とけっこう神妙な顔で聞かれた。

「キャンプで使うんですよ。これでラーメン作るんです」

「これは駄目だ。見ろ!」

彼はそう言いながら、フューエルボトルに書いてあるドクロマークを指さした。

これはガソリンなどを入れるときの警告や注意が書いてあるだけなのだが、何度説明しても答えは「NO!」

 

「じゃあ、使い方を見せてあげるよ」

僕がそう言ってボトルを開けようとすると、

『NO!!!!!!』

といって後ずさりした。

あれ?けっこうガチで爆弾だと思ってたのかしら

 

そのあとポンプのやり方を見せたり、中身をひっくり返してみたりしてやっと納得してもらえた。

厳しいと噂のアメリカでさえ大丈夫だったので気を抜いていたのだがまさかのインドで冷やっとする羽目に。

でも使い勝手は最高なので、おすすめだ。説明はしっかりしよう!

 

その他のトレッキング装備(テント、シュラフ、アウトドア用腕時)申し分なかった。

しかしかなりの荷物になるのでレンタルのほうが良いかもしれない。

僕らも結局重いので使用後に日本に送り返したのだが、その費用を考えるとレンタルとさほど変わりはしない。

有名なトレッキングルートがあるところなら、たいていレンタルショップがある。バックパックからガスストーブやストックまであった。しかしテントはキャンプ用のちゃちい物が多かった。

トレッキング装備の詳細は最初のリンクで。

 

 

 

 

持っていけばよかったもの

ここからは持っていけばよかったと後悔したものを挙げる。

ほとんどのものは海外で買えるのだが、日本のより品質が悪かったり高かったりする。

日本でしか買えないものは泣く泣く諦めるか、帰国前の旅人さんに恵んでもらうしか無い。

 

 

バッテリー;重要度☆☆

前述したがデジタルツール用のバッテリー。

僕は暇な時間は読書やネットをして過ごすが、バスや飛行機の長旅となるといつもバッテリーに悩まされた。タブレットに地図やガイドブック、ネットの情報などを入れているため、目的地についたあとの事も考えて使わなければならない。

荷物になりそうだが最近は小さいモデルも出ているらしいので、予備バッテリーも持ってくれば少しは楽だったかなと思う。

 

 

ノイズキャンセリングイヤホン;重要度☆☆

世界一周=移動に継ぐ移動なのだが、インドや東南アジアなんかのバスや列車はかなり五月蝿い

ラオスで鶏と一緒に10時間バスに揺られたこともあった。東南アジアではなぜか爆音で現地のドラマとか民謡を流しているので、気が狂いそうになることも(笑)

全く音が聞こえないのは防犯上あまり良くないが、ノイズキャンセリング機能のイヤホンがあれば良いなと思った。

 

できればBluetoothや防水機能も欲しいので、Amazonで探したら安くて良さ気なのがあった。旅先に持っていくので、安物で良いと思う。次行くときはこれかな。 

 

 

延長ケーブル;重要度☆

サンワサプライ 電源延長コード TAP-B16-05

サンワサプライ 電源延長コード TAP-B16-05

 

海外のホテルやゲストハウスでは「なんでまたそんなところに・・・」って場所にコンセントがある場合が多い(とくにアジア)

配線の問題なのだろうが、ひどい時は床から1m以上も高いところにある時も。それにベッドで寝っ転がりながらYoutubeを見たい時なんかも随分離れたところにコンセントがあると、充電が気になってしまう。

さらにドミトリーでは、コンセントの取り合いになることもあるのであれば便利だ。困るようなら現地で買うのが良いかもしれない。

 

 

 

味噌汁の素;重要度☆☆☆☆☆

永谷園 あさげ 6袋入

永谷園 あさげ 6袋入

 

これが一番旅で困ったことかもしれない。

どこにいっても「味噌がない」のだ。
醤油や味の素はパチモノがどこでも出回っていたが、味噌だけはどこにも売ってない。
アジアの一部の地域には似たようなものがあるが、僕たちは東回りだったので入手困難で味噌の禁断症状で大いに苦しんだ。
これらの地域の味噌対策としては、料理も作っている日本人宿に行くか日系人が多い地域のスーパーマーケットに行くしか無い。

 

そんな中、旅で出会った日本人旅行者が持っていたのが「あさげ」
思わずその手があったかと唸ってしまった。まさか味噌禁断症状なんかに苦しむなんて思っても見なかったからだ。
ということで日本人なら必需品です。味噌。

 

 

 

まとめ

以上、バックパッカー装備をとことん追求してみた。

旅の前はこれで万全と意気込んでいたが、蓋を開けるとやっぱり色んな問題が出てくる。

このリストがこれから旅立つバックパッカーさんたちの役に立てば嬉しい限りです。

 

その他、旅に向けての準備に関する考察リンク

 

装備を揃えたら、あとは旅行費用はいくらいるのかを考えよう。

飛行機代や各国の一日の出費の目安なども書いています。

 

ハードルが高そうに見える世界一周旅行ですが、ちょっとした工夫でかなり安く出来ます。

 

世界一周旅行装備をより機能的にしたい&世界でトレッキングや登山をする予定の方はこちらも参考にどうぞ!