世界一周ランキング~芸術・建築・絵画~
世界一周中、たくさんの美術館や建築を巡った。
芸術や文化は国や地域で全く違うようで、実は少しずつ影響しあっている様を感じた。
こんなことも世界一周ならではだろうか。
旅では美術館以外でもたくさんの作品に触れることができる。
ちょっとした建物や落書きなんかも驚くような感動を与えてくれることも多い。
日本という国で生きてきた僕にとって、世界は新鮮な芸術作品が並ぶ巨大な美術館だった。
今回はそんな芸術をランキングにしてみた。
天才の狂宴!!世界建築ランキング
1位、鬼才ガウディ先生のサグラダファミリア(スペイン)
バルセロナではガウディ先生のせいでかなり散財させられた。
なんせ入場料が高過ぎる。それはすべてガウディ先生のせいだ。
路面電車に跳ねられたけど浮浪者と間違われて手当てが遅れたために死んでしまったガウディ先生。
その天才ぶりはバルセロナの町中で発揮されているが、驚愕すべきはここサグラダファミリア・・・
の、天井である!
複雑すぎて目の錯覚かと見紛うほどのイカれっぷりだ。こんなものがガウディ先生の脳の中で処理されていたというから、それが一番の驚きでもある。
天才とは凡人が口を開けて眺めるものを創りだす人のことをいう。By天井を見すぎて首を痛めた僕
2位、ホントはもう一個欲しかったタージマハル(インド)
インドで作られた一番インドらしくないもの、それがタージマハル。
牛の糞を踏もうが牛が群れて歩いていようが牛が玄関に頭突っ込んでいようが気にしないインド人のご先祖様が、まさかこんな繊細かつ美しい真っ白の象徴のようなタージマハルを作ろうとは!
そう、インド人は「マジ」になったらスゴイのだ。
いつもは日陰でチャイを啜ってニタニタしているが、いざカモれそうな日本人が駅から出てこようものなら、ガルーダのように舞い降りどこで覚えたのか謎のニホンゴで騙してくる。
タージマハルはインドの「マジ」の象徴なのだ。
ちなみにブラックタージマハルも建設予定であった。
まあタージマハル1つでもかのムガル帝国を傾かせたんだから、それはもちろん無理な話でした。ああ、インドっぽい。
やっぱり美しいタージマハルとインド粉かけ祭り - tabing 世界一周
3位、ウロコの壁がかわいいチロエ島の家(チリ)
ウロコは鱗。
なんか漢字だと生臭そうだが、木材のみを使用しています。
チロエ島のカストロではウロコのような外壁を持つカラフルな家が多い。
庭にバラなんか咲いててなんともメルヘンな町なのだ。
新婚さんが来たら「将来、こんな家に住みたいね」なんて言っちまうだろう。
世界で度肝を抜かれた絵画ランキング
1位、ゴヤの我が子を食らうサトゥルヌス(スペイン)
※館内撮影禁止
プラド美術館にそれはあった。
僕が数ある絵画の中で一番見たかった絵。
ゴヤの有名な黒い絵だけの部屋、そこにある不気味な絵の中にそいつはいた。
我が子を食らうサトゥルヌス。
こんなにイカれた絵があるのだろうか?
こんなに見る人に恐怖をあたえる絵はあろうか?
こんなに黒い色って他にあるんだろうか?
ゴヤはなぜこの絵を描いたのかまだわかっていない。
これは彼のためだけに書かれた絵なのだから。
こんな絵を食堂に飾っていたというゴヤ。ぜひとも友だちになりたかった。
マドリードの3大美術館巡りは巡礼よりキツかった - tabing 世界一周
2位、ピカソのゲルニカ(スペイン)
マドリードソフィア王妃芸術センター。
ゲルニカは世界一有名な絵画の一つではないだろうか?
ナチスによるスペイン北部の都市ゲルニカへの無差別爆撃を題材にした絵だ。
教科書やテレビで何度も見たことがあるのに、実際に目の当たりにしてみたら思わず仰け反るような衝撃を受けた。
子供の頃ピカソの絵を見て「こんな下手くそなん俺でも書けるわ!」とか「どこ向いとんじゃ」なんて思っていたけど、やっぱ天才です。
天才って便利な言葉ですな。
3位、メキシコの壁画(メキシコ)
この旅である意味一番予期しない驚きを受けたのはメキシコ美術かもしれない。
メキシコ美術ってアステカとかマヤのヘンテコな仮面くらいしか知らなかったけど、近代メキシコで描かれたたくさんの壁画の圧倒的な描写に度肝をピンセットで抜かれてしまった。
ディエゴ・リベラやフリーダ・カーロ、シケイロス・・・メキシコシティは芸術であふれている。
壁画に描かれたメキシコの苦難の歴史は、メキシコ人じゃなくても感動させられる。
でもタコスに辛いソース塗るのはいい加減やめてくれ!
寒いメキシコシティと熱いディエゴ・リベラの壁画 - tabing 世界一周
番外編:もはや芸術といえる落書き
番外編として路上の落書きを取り上げてみよう。
日本ではほとんど見ない落書きだが、世界ではけっこうポピュラーだったりする。
落書きは治安が悪い都市に多いイメージがある。まあそれはその通り(汗)
ちょっとガラの悪い通りなんかによくあるのはたしかだ。
そんな落書きだが、もはや芸術だといえるようなレベルのものが多い。
日本では見られない、大掛かりでしかも政治的なメッセージが込められたものが多い。
特に落書きが多いのが南米、その中でも特別すごいのがチリ。
チリの首都サンティアゴでは、かなりの都心でもアーティスティックな落書きに遭遇する。しかもそのキャンパスが、植民地時代に建てられた有所ある建物だったりする。
チリは世界遺産パルパライソのように、落書きが観光の目玉であるような町があるんだからそんなに驚くようなことではないかもしれない。
ストリートアートで彩られるチリのサンティアゴ。
古い町並みを際立たせるのは、今どきの若者文化だったりする。
これぞ芸術ってやつなのだ。
ストリート・アート IN サンティアゴ - tabing 世界一周