エアロプレスでアウトドアコーヒーに革命を!

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↑このアウトドアコーヒーの記事が大変人気でして、誠にありがたいです。

今回は、そんなアウトドアコーヒー道具に新加入したエアロプレス コーヒーメーカーを紹介してみようと思います。

軽くて、簡単で、何だか楽しいコーヒー抽出方法になってますので、おそらくアウトドア好きにはたまらないかと。

※先に「実際の抽出方法」や「アウトドアでの使用についての考察」をご覧になりたい方は、目次よりジャンプしてください

 

 

 

 

エアロプレスとは? 

 

この注射器のような、理科の実験で使ったことがあるようなアイテムが、「エアロプレス コーヒーメーカー」です。

 

 

 

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このナイスなUSAデザインの箱は、フリスビーの会社が作ったという異色の生まれを具現化したようですね。

 

 

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パーツがたくさんありますが、抽出方法自体は簡単です。

すべてプラスチック製なので、見た目より軽量で屋外使用も対応できます。

左上より、チャンバー+プランジャー、粉を入れるときに使う漏斗、豆・粉用スプーンと撹拌用のパドル、ペーパーケース。

下段はペーパーとキャップです。日本語説明書も入っています。

サイズは、一番大きな写真左上のブランジャーとチャンバーをセットした状態で長さ134mm/幅104mm程度となっています。

 

 

エアロプレスの抽出方法

エアロプレスは、抽出方法、豆の量や蒸らす時間、かき混ぜる回数や抽出時間によって複雑に味が変わるので、抽出方法に厳密な正解はありません。

豆の種類や出したい香り・味によって、抽出方法の最適解を探し出すちょっとマニアックで奥が深いのがエアロプレスです。

マニアックな感じが、アウトドア好きにも相性が良いと思いますけどね。

それでは、まずメーカー推奨の抽出方法を行ってみました。

 

①お湯の温度を計測する

エアロプレスは、お湯の温度を厳密に計測して使うことが推奨されています。

その温度も、メーカー推奨の80℃から93℃説まで多様にありますが、要するに豆や自分の好みに合わせて温度を調整することが重要です。

そこまでこだわらなくても十分おいしく抽出できますが、「毎回同じ味を出す」「狙った香りや味を出す」ような目的がある人は、温度計測は必須です。

 

 

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ということで、買っちゃいました。

HARIO (ハリオ) V60ドリップケトル・ヴォーノ

タニタ 温度計 TT-533

両製品ともにレビューが良い定番商品ですが、エアロプレスにはぜひセットで使いたいアイテムです。

後述しますが、エアロプレスのチャンバーに湯を注ぐことになるので、細口でゆっくり湯を出せるヴォーノのようなコーヒー専用ケトルがあると幸せになれます。

ああ、どんどんコーヒー沼にハマっていく・・・

 

 

f:id:tetsujin96:20190205220933j:plain今回は80℃でやってみましょう。

 

 

②豆を「中挽き」に挽く

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今回は普通のブレンド豆を用意。

17gでやってみます。豆の種類や好みの味に合わせて豆の量を調整します。

僕の場合、濃い目の味が好きなので200ml=20g前後くらいがちょうどよいです。

HARIO V60 ドリップ スケール」で豆と時間を計測しています。

 

 

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今回はお家カフェの強い味方「Kalita ナイスカットミル」で目盛り4の中挽きにします。

エアロプレスにかかわらず、美味しいコーヒーを自宅で飲みたいのであれば、やはりコーヒーミルは必須アイテムです。

挽きたてを使うと、香りがぜんぜん違います。

僕は自宅では電動コーヒーミルであるナイスカットミルを、アウトドアでは手挽きコーヒーミルを使っています。

 

 

③チャンバーをセットし、粉を入れる

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ペーパーを写真左のキャップに設置し、お湯をかけておきます。

お湯をかけることで、ペーパーの匂いなどを取り除き、キャップに張り付くようにします。

 

 

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ペーパーを入れたキャップを、チャンバー下に装着します。

ペットボトルの蓋の要領で回せば、カチッとはまります。

 

 

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セットしたチャンバーの下に、押しても割れないようなコーヒーメーカーやマグカップを置けば用意完了です!

挽いた豆をチャンバーに入れます。

漏斗はなくても良いです。

 

 

④湯を注ぎ、蒸らし・混ぜる

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お湯を注ぎます。

今回は最初にゆっくり100ml注ぎます。

 

 

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パドルで10秒ほどゆっくり混ぜ、30秒ほど蒸らします。

そのあと、さらに120ml注ぎ1~2回パドルで混ぜます。

この手順も、豆や味に合わせて調整します。

 

⑤押すべし!

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あとは押すべし!

本来両手でやりますが、一眼フルサイズカメラを片手に、ジョジョ立ちでやっております。

エアロプレスは一人で撮影しながらやるもんじゃない(笑)

 

 

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片手なのでグラグラしてますが、空気の層がコーヒー粉を下へ下へ押し込んでいます。

まさに注射器でキャップに溜まったコーヒー粉の層に、お湯を圧力かけて押し込んでいくイメージです。

 

 

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けっこう力がいりますが、体重をかければ女性でも簡単だと思います。

なんせジョジョ立ち片手でも何とかできてますからね。

20秒かけてゆっくり押し込みます。この秒数も調整してみると、味が変わってくるので奥深いです。

ブシャー!と出るイメージでしたが、ポタポタっとした感じなのでご安心を。

 

 

 

⑥完成

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完成まで慣れれば2~3分くらいです。

色は(同じ豆で行った)ペーパードリップに比べると、若干薄いような気がします。

エスプレッソのように濃い目に淹れて、この段階で湯を足すことも可能です。

3~4人分ならば、豆の量を増やし、あとで湯で割ったほうが良いでしょう。

 

 

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味は・・・ペーパードリップと違う!

ペーパードリップよりコクが有り、酸味や香りが増したように思います。

それでいてフレンチプレスのようなオイル感も少しありますね。

アウトドアでエスプレッソのような濃厚な味を求めて設計されているようなので、まさにそのとおりのコーヒーになりました。

 

 

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おすすめの豆の品種は、好みの問題ですが、まず大事なのは「エアロプレスは豆の個性出やすい」ということです。

フレンチプレスのように湯に粉を浸して撹拌し、さらに圧力をかけて抽出するため、豆本来の個性が強烈に出ます。

ペーパーがオイルを吸うためクリアな味になりやすいペーパードリップとは対極です。

なので、低品質や新鮮でない豆を使うと雑味が出てしまいます

 

できるだけ新鮮で、味の変化を楽しみたいのであれば、加藤珈琲店の「極限 の 珈琲 セット」のようなシングルオリジンが数種類セットでしかも安い商品がおすすめだと思います。

いろいろな品種を試しながら自分の好きな豆を見つけ、さらに抽出方法を研究して最高の一杯を目指すというのもエアロプレスの楽しみ方だと思います。

 

 

⑦片付け

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抽出後キャップを外すと、こんな感じに。

 

 

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そのままポーンと捨てれば、ほとんど汚れません。

 

 

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チャンバー内も、デカい僕の手がなんとか入るので普通のスポンジで洗えます。これ意外に大事ですよね。

忙しい時は水で濯ぐ程度でもきれいになります。

ここがエアロプレスの良いところで、片付けがペーパードリップの次に楽ちんです。

個人的にフレンチプレスが好きなのですが、とにかくフレンチプレスは片付けが面倒です。

エアロプレスは、フレンチプレスのような味が出せ、しかも片付けが楽で手間いらずというのが素晴らしいですね。

 

追記『エアロプレスのインヴァート方式もやってみました』

この記事で紹介したスタンダード方式とは違うインヴァート方式もおすすめです。

 


キャンプでエアロプレスコーヒーを淹れてみた(インヴァード式)

 

 

エアロプレスのメリット・デメリット

メリット

・簡単な抽出方法でフレンチプレスやエスプレッソのような味が出せる

・抽出方法が無限大なので奥深く、自分に最適なコーヒーが生み出せる

・軽量で持ち出しやすい

・後片付けが楽ちん

 

デメリット

・豆の個性が出やすいので、良質な豆を使うのが望ましい

・抽出時の押し込みに多少力がいる

・大人数向けではない

 

以上のように、割と癖があるが、コンセプトにハマる人には最高のアイテムだと思います。

抽出方法も、湯の温度、蒸らし時間、撹拌する回数、プレスする時間などなど、各工程を少しでも変えればすぐに味や香りに反映される。

 豆の違いや狙った味・香りが引き出せるオリジナルな方程式が生み出せれば、コーヒーライフがもっと幸せになれるでしょう。

僕も目下勉強中ですが、なかなか難しいけども楽しくやっています。ジョジョ立ち一眼レフ片手持ち撮影のせいで腰を痛めましたが。

 

 

 

アウトドアでエアロプレスは使えるか?

エアロプレスは、フリスビー会社が開発したので、始めからアウトドア的なコンセプトだったようです。

たしかにアウトドアでエスプレッソを飲もうとすると、圧力が必要なので重い器具のものが多いです。

エアロプレスはその点ですべて持ち込んでも500gは切りますし、最低限に絞れば更に軽量化できます。

 

 

Able Brewing グリップ トラベルキャップ for AeroPress Coffee & Espresso Maker

Able Brewing グリップ トラベルキャップ for AeroPress Coffee & Espresso Maker

 

しかも一番大きなチャンバーとブランジャーはスタッキングも可能です。

社外品ですが、この「トラベルキャップ」を使えば豆をチャンバー内に入れて持ち運べます。

 

最低限必要なのは、

エアロプレス本体:チャンバー+ブランジャー+キャップ+ペーパー

その他:バーナーセット、コーヒーミル、頑丈なマグ、パドルの代わりになるスプーン

 

 

アウトドア趣味の人なら、上記リンクのような最低限装備は持っていると思うので、エアロプレスはすぐにキャンプや登山でも使えると思います。

 

難点を言えば、「嵩張ること」と「使用後の持ち運び」でしょうか。

サイズは、冒頭でも述べたとおりブランジャーとチャンバーをセットした状態で長さ134mm/幅104mm程度となっていますので、多少嵩張ります。

ここは軽量化しやすいペーパードリップ用のドリッパーにはさすがに負けますね。

使用後は濡れているので乾かすか、濡れたままビニールなどに入れることになると思います。登山の場合は、少し面倒・邪魔かもしれません。

 

やはり最軽量のペーパードリップには持ち運びやメンテナンスでは勝てませんが、パーコレーターやフレンチプレスよりははるかにアウトドア向きだと思います。

 

 

まとめ

以上、エアロプレスの紹介でした。

最近糞寒いのでめっきりインドア派になっていますが、暖かくなれば登山にキャンプにトレイルランニングに行きたい・・・と布団の中で念じています。

エアロプレスは味云々より、単純に抽出するのが面白いですね。2歳の娘がキャッキャ言いながら見てましたし。

今年はどこかの山の頂上でエアロプレスで淹れたコーヒーを飲みたいものです。ああ寒い。

 

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