ハンモック泊するならマジで蚊に気をつけよう

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ハンモック泊は最高ですけど、意外な盲点があります。

それは「」です。

蚊帳付きハンモックだから安心だと思っていると、痛い目に、いや痒い目に合います。

今回は閲覧注意の被害を蒙りましたので、恥を忍んでハンモック泊における蚊の危険性と対策について実体験を書いてみました。

 

 

 

現場検証

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僕のハンモックは蚊帳付きです。

 

Amazonで買った安いやつですが、使い心地も良く設営もかんたんなのでお気に入りです。

ハンモック泊は開放感もあって最高ですからね。

 

 

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これが蚊帳で、ロープを張れば完全防備!だと思っとりました。

 

 

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今回ハンモック泊したのは渓谷沿いのキャンプサイト。

写真のように手前に荷物置き用のテントを張り、奥に友人と並べてハンモックを吊りました。

渓谷沿いなので蚊が多い環境でしたが、8月盆明けで涼しかったこともあり、また日中も蚊取り線香を焚くくらいで全く刺されなかったので完全にナメていました。

 

焚き火とビールを楽しみ、ハンモックに寝っ転がりました。

蒸し暑かったので半袖短パンです。

背中にマットを引き、しっかり蚊帳を張って眠りにつきました。

・・・が、すでにその時、ハンモック周辺は蚊の大群が押し寄せていたのです。

 

 

 

実際の画像(閲覧注意)

ふと蚊帳部分を見ると、蚊が数匹まとわりついていました。

おそらく汗の匂いやアルコール摂取後なので、蚊が寄ってきたのだろうと思っていました。

しかしどこからともなくあの不快な蚊の羽音がするではありませんか。

ライトで蚊帳内を照らしますが、全く蚊はいません。

頭を横にしてみると、ハンモックの生地の裏からプ~ンプ~ンと聞こえてくるではありませんか。

そんな時、ふと肘を見ると・・・

 

 

閲覧注意↓

 

 

 

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なんじゃこりゃ!

 

 

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足も・・・なんじゃこりゃ!

松田優作ばりの「なんじゃこりゃ!」が静かなキャンプサイトに響きました。

 

恐ろしいことに、ハンモックの裏から刺されまくっていたのです。

 

 

 

考察

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図は背中側(ハンモックの下)から見た図。

ご覧の通り、見事に100発近くやられております。

時間的にはハンモックに横たわって「なんじゃこりゃ!」まで15分くらいだったと思います。

腰から膝にかけてはマットを敷いてあったので被害は免れましたが、肩・肘・ふくらはぎ部分は壊滅的な被害です。

しかも肩甲骨周辺と後頭部まで被弾しています。これもし蚊の針が爪楊枝サイズなら確実に殺されています。

 

ここからは考察です。

今回の主犯はヒトスジシマカ、いわゆるヤブ蚊です。

足が縞々のやつ。「なんじゃこりゃ!」のあとハンモックを降りて数分で10匹以上叩き殺しましたのでわかります。

蚊は炭酸ガスや皮膚のニオイ・温度を感知して吸血しに来るので、汗をかいていてしかもビールを3缶も飲んだ人間はディズニーランドばりに輝いて見えたでしょう。

ちなみに吸血するのは産卵を控えたメスだけです。 

 

今回のハンモックはパラシュート生地でしたが、蚊の口吻はそれくらいなら貫通可能なようです。貫通というか、生地の隙間に通るといったほうが良いかもしれません。

蚊の吸血は針で行われていると思いがちですが、実は口吻と呼ばれる上唇+下唇+咽頭+大顎2本+小顎2本ずつ、計7本で成り立っている器官て、上唇は直径0.03ミリ、小顎は0・015ミリと極細です。

 

s-park.wao.ne.jp

吸血の真相はクソ気色悪いのでこのリンクをご参照ください。

何回もグサグサ刺しまくってますね。

 

(何匹漂っていたかは知りませんが)刺された部位を確認すると吸血箇所は多いけども、ぷっくり大きく張れているところは殆どありませんでした。

ということは、刺してもすぐ取れちゃってたか、吸血する間もなかったのだと思います。

布一枚通しているので、僅かな動きでも針が抜けてしまうのではなかろうかということです。

いや、そんなことはどうでも良いです。

蚊は人を刺すとともに抗凝血作用物質入りの唾液を注入し、血を吸いやすくします。これがアレルギー反応となり痒くなります。なので刺された時点で痒くなるのは宿命的なのです。

とにかく、ヤブ蚊はパラシュート生地くらいなら貫通して人間を刺しまくれるということが判明しました。

 

 

  

対策

今回は自分にかなり落ち度があります。

・蚊帳付きハンモックだからと安心していた。

・蚊帳付きハンモックだからと半袖半パンで寝ようとしていた。

・しかも煙たくて眠れないと嫌なので蚊取り線香すら焚いていなかった。

 

ちなみに虫除けスプレーを体やハンモックに吹きかけていた友人は被害がだいぶ少なかったです。

要するに蚊帳付きハンモックに全服の信頼を寄せまくっていたことが諸悪の根源です。

 

対策として、

①蚊の発生環境でのハンモック泊は危険

夏の暑い夜こそ涼しいハンモック泊が最適だと思っていましたが、夏の暑い夜こそ蚊のバリバリ活動期間でした。

多くの蚊は気温が15度以上になると吸血を始めると言われており、26度から31度くらいでもっとも盛んに吸血活動を行う。

通常の活動期間内であっても気温が15度以下に下がったり、35度を越えるようなことがあると、野外では物陰や落ち葉の下などでじっとして活動しなくなる。Wikipediaより

この夜は蒸し暑く、しかも渓谷沿いの湿ったキャンプサイトであったので、まさに蚊の最適環境になっていました。

この時期の同じような環境でのハンモック泊は、おすすめできません。

ですが蚊が少ない環境を選べば夏のハンモック泊は可能です。

例えば高所、標高が高いと蚊はいません。あとは水辺が近くにないと生育できないので良いと思います。

 

 

②虫除けスプレー+森林香

それでもハンモック泊がしたいという人は、それなりの対策が必要です(夏にハンモック泊を行うという設定で)

まずハンモックを厚手の生地に変えるという手もありますが、かなり暑くなりそうです。

身体を蚊に刺されないような生地で覆うという手もありますが、これまた暑そうです。

一番手軽なのは、虫除けスプレーを身体やハンモック裏に吹きかけ、さらに蚊取り線香を焚くのが良いと思います。

 

おすすめは最強虫除け装備といわれる「パワー森林香」でしょう。

一度これを使って夏場にキャンプしましたが、虫類が一切寄り付きませんでした。

殺虫剤ではなく忌避剤ですので、モクモクと煙を出して虫を寄せません。農家の方が絶賛らしいので、Amazonレビューも高得点です。

しかし如何せん煙たいので眠りにくいかもしれません。

 

 

③蚊帳でハンモック全体を覆う

あとは物理的に覆ってしまうしか無い!ということで、Amazonにハンモック全体を包む専用蚊帳がありました。

これなら蚊に下から刺される心配もないでしょう。

有名なハンモックメーカーであるカモックのドラゴンフライの4分の1で買えるところがさすがMade in China!

僕のハンモックは上だけしか蚊帳が付いていないので、完全に盲点でした。やはり夏場や蚊が多い環境では、全周を覆うような蚊帳が必要です。

 

 

まとめ「それでもハンモック泊は最高!」

tabing.hatenablog.com

ハンモック泊自体は本当に最高です。

今年の4月頃、まだ蚊もいない標高700mくらいのキャンプ場ではゆったりした寝心地と開放感でぐっすり眠りました。

今回の僕のような凡ミスさえしなければ、ハンモック泊は誰でも楽しめます。

ということで、恥を晒しましたが何かのお役に立てればと思います。

皆様善きハンモック泊を!

 

おすすめリンク

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