「Ai Nikkor 50mm F1.2」+D750レビュー~明るさは正義
「Nikon 単焦点レンズ AI 50 f/1.2S」を手に入れました。
日頃の行いが良いせいか、いただきものです。
はじめてのマニュアルレンズでして、デジタルカメラ+AFレンズしか触ったことがない世代なので、その存在を懐古趣味的なものとして認識していました。
が、実際使ってみて、カメラの教本にしばしば書かれている『マニュアル使ってナンボ』という西洋哲学的な上から目線がガチでマジだったと痛感しました。
それでは安達祐実と同じ1981年9月生まれにして現行ニッコールレンズ最高の明るさF1.2を誇る「Ai Nikkor 50mm F1.2S」をD750で試してみましょう!
ピント合わない。
さすがF1.2、さすがマニュアル、これデジタルカメラじゃなきゃ破産してしまう。
古のフィルム時代の人々は、確認不可の一発撮りでこれを使っていたわけね。
※絞ればよい
慣れてくると多少ピントがぴんとくるようになってくる。
しかしこの陽炎のようなボケ、これは・・・楽しい。
発色もなかなか、フィルム感をデジタルで出したいので「風景」モードで撮影している。
デジタルカメラの恩恵で、無理にでもF1.2しか使ってやらないぞ!
中身ジューシー外ふわふわが理想。
この死にそうな蝉の哀愁すら写し撮る。
そんでやっぱりマニュアルレンズ=モノクロだろう。
コントラストカリカリ仕様で撮影。木の周りの白いオーラのような部分、植田正治みたいやないか~と涙する。
そしてF8だとこのゴリゴリ男前写真。
急に戦場カメラマン仕様になる。
しかしF1.2にもなればピンと合わなすぎて逆に「っぽい」写真になるね。
「っぽい」は数値化できない世界=自己満の世界というのが通説です。
前ボケがたまらん!!!
周辺暗い
意固地にもF1.2開放
色合いがたまらんし、ミニチュアっぽくなる。
ビルの上からスクランブル交差点でも撮りたいのだが、そもそもビルすら無い辺境に住んでいることを思い出して涙する。
この写真はF1.2でしか撮れないだろう
逆光も良い感じだが、クセがすごい
一斉に逃げ出す我が家のカブトムシたち
こういうのはブレても良い。
周辺光量落ちにゴッホもタジタジ
プラスチック感なしの金属レンズ、小さいけど重し。
だが質感見た目ともに所有感をヒタヒタに満たしてくれる。
ライカ買う人の気持ちが3万円分くらいはわかってきた。
格好だけ真夏なエアコン保護民、ここまでくると室内でも日傘
けっこう歪みもある
屋外はフィルム感アップ
庵野調
解像度とボケ感が丁度よい日加減がある
ここまでいける。これぞ大口径!
しかし記念撮影ではまず使わないだろう。
バチバチ。横からの日当たりが良い感じになればこれくらい写る。
未だに無遠望がよくわからない。
マニュアルレンズを使って初めて気になる用語が多い。
本当にオート任せだったなあ。
非立体感が新しく感じる。どうやら最近のレンズは写りすぎるようだ。
目が慣れた頃にカラー。ちょい逆光でこんな感じに。
よく「ボケがうるさい」と言われるが、まさに五月蝿い。
ボケが蠢いている。
逆にすごい
圧倒的じゃないか、このレンズは!
今回の試し撮り最高写真はこちら。
ド逆光だとこんな感じになるのね!
まとめ「Ai Nikkor 50mm F1.2」とは
・F1.2のマニュアルピント合わせは至難の業
・ナウシカもドン引きの蠢くボケ感
・絞るとカリカリシャープ
・逆光では何が起こるかわからないパルプンテ要素
・圧倒的重厚感
・慣れるまではライフビュー+拡大でピント合わせすればよろしい
初マニュアルレンズでは被写体を撮るだけでも四苦八苦。
とにかくピント合わない。でも非常に楽しい。
今回はほとんどF1.2で撮りまくるという暴挙に出たが、これすなわちデジタルの恩恵。
しかし微妙なピントと蠢くボケ感、そしてのっぴきならない周辺光量、そんな(素人にとっては)不確定要素から吐き出される写真は個性的で新鮮だった。
ちなみに「Ai Nikkor 50mm F1.2S」は現行品であり、まだ新品が買えます。
最近のレンズであれば耐逆光性能が向上しているそう。
これはまた新たな沼が垣間見えたぞ。
さあズブズブ行こう!
ちなみにこんな物までいただきました。
さあ散財だ!
おすすめリンク
レンズ沼、ほぼ実用性なしの超望遠レンズ。
雲台にも沼がありそうです・・・
もちろん三脚にもあるそうです・・・