NEMO Aurora Storm 3p レビュー 『ウルトラライトなファミリーキャンプに最適なテント』

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久しぶりにテントを購入したので、これまた久しぶりのキャンプ記事。

今回は、『NEMO(ニーモ) オーロラストーム 3P』のレビューです。

 

 

テントのレビューと設営動画


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実際のテントの感じや設営方法は、動画で詳細に映していますのでご覧ください。

 

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出典:NEMO Equipmente

Floor size:224×183cm
Indoor height:112cm
weight:2.8kg

この軽さで3人用テントなのは、さすがアメリカの登山ギアメーカーであるNEMOの山岳テント。

では、なぜこのテントを購入したかというと・・・

 

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すでに我が家、テントをいくつも持っているんですが、今回はウルトラライトなミニマリストファミリーキャンプ~通称面倒くさがりキャンプ用のテントとしてNEMOったわけです。

我が家の主力テントは、DODのカマボコテント2。

タープいらずのトンネル型テントであるカマボコテント2は、堅牢で居住空間も広くオートサイトとの相性もバッチリなので良いのですが、とにかく設営が面倒くさい。

 

慣れてきた現在でも、20分はかかります。

そして撤収にも時間がかかる。なぜなら単純に幕の面積が広いのでなかなか乾かない。

もちろん帰ってから乾かすなんて面倒なこと、我が家がするわけもありません。

ゆっくり過ごす2泊以上のキャンプでは最高なんですが、『週末晴れるみたいだな、暇だしキャンプ行くか』みたいなノリの時にはオーバースペックなんです。

 

そこで『NEMO(ニーモ) オーロラストーム 3P』ですよ、奥さん!

 

 

NEMO Aurora Storm 3pはウルトラライトなファミリーキャンプに最適

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ウルトラライトなファミリーキャンプと称して、要するにちゃちゃっとファミキャンには最適な理由は以下の三点。

 

①とにかく軽量で荷物が少なくて済む

テントの重量は2.8kg、片手で持てます。

 

②設営と撤収が簡単

動画を見ていただければ分かる通り、設営は非常に簡単でペグ打ちも最小限です。

グランドシートが付属しているので、汚れも最小限に抑えられます。

もちろんナイロン素材なのですぐ乾きます。

 

③家族3人が寝るだけなら十分な広さ

室内は178cmの僕が足を伸ばせるくらい広く、川の字で寝れば3人でも十分です。

ちなみにうちの子供は幼児です。小学生の高学年になるときつくなると思います。

あと春から初秋にかけてのファミリーキャンプであれば、寝るとき以外はタープの下だと思うので、寝るだけのテントと割り切れば十分な居住性です。

我が家のキャンプは基本オートサイトなので、道具は車内に収納しておきます。

 

 

軽量なので、パパ用のソロキャンプにも転用可能


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ソロテントにすれば広すぎる居住空間に早変わり。

酔いつぶれて寝っ転がっても大丈夫!

急遽休みができたので、ビールまみれのソロキャンプしてきましたが、なんとも快適でした。

この日はビールに予算を振り切るためフリーサイト、ソロキャンプであればテント内に荷物を置けるので快適でした。

 

 

まとめ『NEMO Aurora Storm 3p』

 

以上、NEMO Aurora Storm 3pのレビューでした。

軽量ですが、山岳テントですので耐久性がありますし、作りもしっかりしています。

さすが本格的な登山メーカーであるNEMOのテントです。

デメリットはこの大きさにしては少々高い4万円という値段でしょうか。

ですが、低山の登山でも使えるくらいのスペックですので、ファミリーキャンプ用としてはオーバースペックなくらいの品質のため、ブランド料だけではないのは確かです。

気軽なファミキャン、急な休みのソロキャン、友人を呼んでの別荘テントなどなど、使い勝手が良すぎる本格テントだと思いました。

 

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他にもキャンプについての動画を作っておりますので、よろしければご覧ください。

 

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RICOH GR 大都会とド田舎でストリートスナップ

GR×大都会


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ストリートスナップならRICOH GRでしょ!

そう思って手にした途端、コロナウイルスの影響で都会に行けなくなってしまった。

なので、本分である大都会でのストリートスナップはたった一回、雨の東京2019となってしまった。

東京は同じ日本でもド田舎者の僕にとっては、完全に異国である。

都市システムを縦横無尽に使いこなす都会人の横で、僕は三次元路線図を見ながら口を開けている。なんせ我がド田舎の路線図は、西に行くか東に行くか、それだけなのだから。

都会システムは、ド田舎者の僕から見ると非人道的である。

便利さの追求は、自ずと合理的効率化の極地に至り、そこは人間の自然な感覚の屠殺場であった。

あらゆるところで効率化の元、人間は機械やルールに完全に従順となり、逸脱者は冷ややかな目線をチラッと向けられ、そして存在が無に帰す。

そんな東京をGRで撮った。

ド田舎者に刺さる瞬間をスナップしたのである。

 

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例えば渋谷駅地下のグロテスクな階段に置かれたおしるこ缶。

なぜここに?そしてこの異質な物体がわりかし危険を呼び起こしそうなところに鎮座しているにも関わらず、都会人は石ころほどにも意識を向けることなく尋常ではない速さで歩いていく。

 

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あと駅構内にいる鳩の集団。

建造物の中に動物の群れがいることは、田舎ではありえない。

校庭で走り回る犬のような非日常の瞬間は、この妙なマッチングによりかき消される。

それにしてもこの写真は大好物である。

 

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東京、合理化と不自然の巣窟。

感情を押し殺して久しい都会人は、有象無象犇めく喧騒の中を、まるで無人の荒野を行くように歩いていく。

 

 

GR×ド田舎


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そして今度はド田舎、我が島根県である。

全県民集めても66万人、一地方都市の人口くらいが全都道府県19位の面積に散らばっている。世界屈指の少子高齢化地域であり、山村に行けば子供を見かけるよりイノシシを見つける方が簡単なリアルあつ森状態。

奥深い山と森林に覆われた中国山地には、炭焼きやたたら製鉄の名残を残し、限られた耕地面積と水源のために星屑のように散らばった集落が点在し、そして少しずつ蚕食されるように野生=自然に帰依している。

そんな秘境島根県だが、僕がGR片手に訪れたのはあの森山大道のルーツがある島根県大田市。

あの都会スナップの大家にして、日本写真界屈指の大物である森山大道はこのド田舎に因縁があるのだ。

魔窟新宿を根城に時代を切り取っていた森山大道が、まさか我が島根県に!

この事実を知った瞬間、GRを手に馳せ参じたのは言うまでもない。

 

宅野

森山大道の父の故郷、島根県邇摩郡仁摩町大字宅野村(現在/大田市仁摩町)

1987年夏、墓参りに立ち寄った際に撮影されたのがこの写真集だ。

なんと森山大道のお父様は僕と同郷だったのね!

 

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ということで訪れた。

 

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これ以上ないくらい森山大道のパク・・・リスペクトオマージュなスナップ写真。

東京と島根の対比は、まさに現代日本の縮図である。

大都会東京を維持するために、島根県から大量の若者が移住した。

もちろん、都会で居を構えた島根県産の子どもたちが故郷に帰ってくることはほぼない。

 

 


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そして東京はオリンピックをやるらしい。

島根では寂れた商店街や廃校が、かつて賑わっていたであろう面影すら失い、自然に帰っていく。

東京が生み出した富により、島根は過疎として森に返っていく。

僕が小学生だった頃にあった市の小学校は、もはや半分以下となった。

少しずつ腐ちていく田舎だが、僕は都会で住む気はさらさらない。

それはド田舎生まれだからなのか?

それとも普通の人間の感覚なのか?

 

【動画集】フォビオンとベイヤーセンサーの比較、ついでにフィルムも


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FoveonとBayer、この比較はそもそも設計思想が違うので比較する前提にないと言われればその通り。

画質番長Foveonは、カリカリ最強緻密描写ながら、融通がきかないことで有名。

便利屋Bayerは、スマホからカメラまで生活に密着している。

そんな比較動画、これはもはや感覚を超えた概念の嗜好であるため悪しからず。

※ここから先は上級者向けの内容になっていますので、レビュー動画を期待される方は全く無益です。ほんと全く。

 

 


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そんなFoveonセンサーカメラで撮った写真を、35mmフィルム、そして中判フィルムの写真と比較してみた。

比較とはなんぞや、これは例えばサッカーと野球とカバディを比べて何が一番面白いか?と問うているようなもので、決して結論は出ない。

しかし、沼の住人は至高より嗜好なのである。

僕が見てほしいのは、写真が生まれるまでの過程であり、その面倒臭さこそが撮影者の主体性を演じる道化であり、それ即ち自分自身なのだ。

写真=結果であれば、どうぞ最新ミラーレスカメラを買いなされ。全くもって間違いはない。というか、iPhoneでしょ。

写真=撮影行為の探求であれば、不便で面倒くさいけどずば抜けた写真が撮れるカメラを買いなされ。

ようこそ、沼へ!welcome to the jungle!!!後ろは死屍累々!!!

 

 


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そんな比較動画、こちらは海編。

Foveonカメラでも、さすがにこんなに晴れてたらスナップ撮影できちゃうんですね。

ということで、スナップ比較。

尖りまくったカメラ達・・・

Sigma dp2 merrill
LeicaR8/summicron-R50mm
plaubel makina67

こんな3台を持ってほっつき歩いているのは、世界でも僕くらいでしょう。

もちろんそんなことで悦に浸っているわけではなく、そんなカメラを選ぶ人間であるということはお察しなのです。

しかし、カメラ神に捧げる人身御供である僕は、この3台と共に即身成仏して沼の輪廻から解脱するつもりなのです。

その先にあるのは・・・8×10?それともIMAXで動画撮るかな?

クリストファー・ノーランに逆行パンチくらいそうだけど、欲しいカメラがどんどん古いものになっている僕はすでに時間という物理原則から逸脱しているとも言えなくはない。

いや、ただの消費社会の神話の住人なのである(ボードリヤール

沼の住人は、消費社会におけるゲバラなのだ。レッツ!革命浪漫!

 

 


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愛しのSIGMAfpちゃんも登場。

「決してSIGMAファンではないが、欲しいカメラがSIGMAにしか作れなかった」というのは何を隠そう僕の名言である。

fpはずっとLeicaのクセ球を付けっぱなしで、最近はLeicaレンズで動画を撮るという珠玉の贅沢によりヒーヒー言っている。

ということで、この比較動画も比較動画のくせに参考にならんセット。

単なるレビュー動画はできない。なぜなら、レビュー動画はわかりやすい商品を選ばなければ意味をなさない。

売れ筋の定番セットという極大分母があるからこそ、レビュー動画は成立する。

ではこの組み合わせはどうか?

なぜか僕の動画は外人からしかコメントが来ない。いや、ありがたいよ、ありがたいけどね。

だから僕の動画は基本的に英語で作成している。こんなイカれたカメラ達では、グローバル展開しなければ需要を掻き出せない。

Thanks!Google翻訳!

 

 


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そんなイカれた愛機たちとともに、いつもの場所へ。

人里離れた、というか人間よりクマのほうが多い奥山にて、カメラを何台も変えちゃあ撮ったり撮らなかったりする、こんな幸せ他にはない。

同じ木をとっても、まるで違う写真が撮れてしまう。

当たり前か?否、それはスペックの話であろう。

僕の言っている違いというのは、撮影行為の記憶である。

あくまでも主体的な撮影行為であって、そこには『帰ってRAW現像でこねくり回してやろう!』なんて気はサラサラない。

僕はRAW現像ありきといわれるFoveonの写真すらJPEGなのだ。

なぜなら面倒くさいからだ。

撮って出しにすべてを賭ける。なぜなら、全てをその瞬間に完結させるためだ。

そう、面倒くさいからだ。

本当はRAW現像とかしたい。Photoshop使ってみたい。

けど、面倒くさい。SDカードをPCに入れるだけでも面倒くさい。

兎にも角にも、僕は撮影が好きなのだ。そこには自然を切り取るというハンティング要素があり、そこには3次元の情報と行為の所作から意識の情報が混ざり合い、そして自らの超独善的な主体的選択がある。

この種の選択は、現代社会においてなかなか経験することができない。

今や、結婚相手をアプリで探す時代である。

スタートからゴールまでの過程を如何に削るか、それに鎬を削っているのが一流企業のお仕事だ。

その中間マージンを捧げるためだけに僕たちは生きているのか?

我々は不毛なルーチンワークだけでなく、休息の時間のその瞬間までシステムに取り込まれている。

その偽りの豊かさの享受のために、偽りのアイデンティティを頂戴しているのである。

 

否!我々は主体的な生物である。責任は我にあり、だからこそ生きているという実感があるのだ。

ここに宣言しよう!趣味の沼の住人こそ、現代において確信的に生存しているホモサピエンスなのである。

そう、ジャレド・ダイアモンドは言ったそうな。あれ、ホイジンガだったかな?いや、ギレン・ザビでした。

 

いつもの如く脱線しましたが、現代社会において充足した趣味というのはまさしく精神を安定させる防衛本能なのです。

コロナで大騒ぎしているのに、仕事は普通に継続させられているなんて不自然ですよ。

休みたい、働きたくない、仕事が嫌なんじゃなくて好きなことしていたいだけなのに!

これだけガチガチにシステム化される教育を受けたのに、僕のような健康優良不良労働者が存在しているのは人類の希望なのか、はてまた愚かさの偶像化なのでしょうか?

 

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要するに、カメラ最高!

 

参考文献

これ最高!いつか趣味世界と共に書いてみたい。

 

当たり前は当たり前じゃなく、たった今当たり前とされているだけ。

そのスパンはどんどん回転率が早くなっている。

それに気付くことができれば、僕のように労働無気力症により社会から弾き出されます。

 

日本政府はこの本を発禁処分にすべきだったんでしょうが、僕はもう読破してしまいました。

社会のシステムが如何に狂っているかがわかるアナーキー本。 

これで働きたくないでござる知識武装ができるよ!新社会人は読んじゃダメ絶対。

これで僕も意識高い系・・・ではなく、意識飛んじゃった系!ヒャッハー!

ちなみに嫁さんに言わせればクソどうでもいいカメラ買ってんじゃねえぞって感じかも。