クスコでオーダーメード靴とマチュピチュまでの列車チケットを買う。

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カサデルインカでは朝食がつく。

何度も言うが朝食がつくという事実だけで、もう寝る前から幸せなのだ。

ホテルの朝食は基本的に食べ放題だ。日本のホテルでなら少しでも元を取ろうと胃袋に詰め込めるだけ詰め込めるが、海外のゲストハウスではもちろん周りの人の分まで考えて美味しくいただく。

カサデルインカはパンとパンケーキとシリアル、さらにコーヒーとココアと紅茶まであり、さらにクスコの中心部の景色まで美味しくいただける。

おそらくここで朝食を食べればプーチンでもニンマリするに違いない。

 

 

今日は一緒に朝食を食べた人たちと靴のオーダーメード店に行くことになった。

なんでも3000円程度で立派な靴が作れるらしい。実物を見せてもらったが、ABCMartに置いてあっても全く違和感がない作りだ。

オーダーメードは一度ベトナムホイアンでサンダルを作ってもらったことがあるが、オーダーメードという響きだけでもうれしいものである。

嫁さんが珍しくウキウキしている。今日はマチュピチュ関連のチケットを取ればよいだけだし、クスコマスターとスペイン語マスターも一緒なので何とも心強いではないか。

 

ということでオーダーメード店へ。

場所がわかりにくいのだが、アルマス広場スターバックス側の通りに入っていき噴水を左に、そのまま真っすぐ行き右の坂を下る道に出てすぐの左手側の路地を登っていけばこじんまりしたお店がある。カサデルインカのスタッフに聞いてみたら良い。

 

 

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如何にも職人風だが笑顔が優しいおじさんのお店。

靴の種類とそれにつける生地を選び、足のサイズを取る。

女性陣はトランス状態で、あれよあれよとある種の精神世界へ埋没していく。

生地の柄も豊富で、おじさんもけっこう細かいところまで聞いてくれる。

期日は2,3日もあれば靴はできるらしいが、割と曖昧らしいので期日を一日早めたり、急いでいるというアピールをすることは必須らしい。

オーダーメードのビールとかないのかな・・・と雲の切れ間から降り注ぐ強烈な日差しを浴びながら思った。

 

 

そのあとは町を案内してもらった。

12角形の石を見たが、鉄すらないのにどうやってこれをピッタシはめ込めたのか甚だ疑問である。

まるでコンクリートで作られたような滑らかかつ重厚な壁を見て、その労力たるや想像しただけでファミコンでもしたくなってしまう。

ナスカの地上絵といいマチュピチュといい南米に散らばるオーパーツといい、僕は絶対宇宙人の影響があるに違いないと密かに踏んでいるのだ。

万里の長城アンコールワットのような大遺跡でもちゃんと使用目的があったわけだが、マチュピチュはともかくナスカの地上絵やオーパーツは何のためにあるのか理解できない。そして一番理解できないのは何でインディヘナのおばちゃんはみんな丸っこいのだろう。なぜなんだ。

 

 

昼食後にインカレールに向かう。

マチュピチュまでの列車切符を購入するためだ。

マチュピチュというところは知れば知るほど行きたくなくなってくるくらい、面倒でカネがかかる。

クスコから100キロも離れているが、直通バスはない。

これは秘境なのだから仕方がない。

しかし、唯一の移動手段の列車がべらぼうに高い。もう足元を見ているというより、レントゲンを撮られているといったほうが良い。

さらに荷物制限まであって5㎏以上は持ち込み不可らしい。※意外にいけるらしいが。

 

移動方法はだいたい3つある。

①クスコからマチュピチュの麓マチュピチュ村まで列車。

一番安いプランでも列車代金だけで目玉が飛び出して7つに分かれて世界中に飛び散ってしまうほどお高いが楽ちんである。

ちなみにカサデルインカの全部任せツアーは240ドル。高いが評判は良い。

 

②クスコからオリャイタイタンボ駅までバスで行き、そこから列車に乗ってマチュピチュ村へ。

多少安くなる。多少だが。本数はこちらが多い。

時間によって値段が変わるので、マチュピチュ村宿泊でも良いならこちらが良い。

 

水力発電所までツアーバスで行き、10キロ歩いてマチュピチュ村へ行く。

かなり安くいけるが7時間バスに揺られて3時間山道を歩く。でも景色は絶景。

 

ということで②にすることに。

①は論外。③はマチュピチュの前で疲れたくはないからと雨季だから。

宿の人達は③が多く、けっこうハードらしいが皆清々しい顔で帰ってくる。

②にしてマチュピチュ村で前日泊してマチュピチュに向かうことにした。

 

インカレールの事務所はアルマス広場マクドナルド横の横。

少し並んでから愛想のよろしくない英語ペラペラお姉さんと話し、オリャイタイタンボから往復で一人101ドル。USドル。ソルではなくドルだ。

1万円越えるではないか!新品の信長の野望が買えるではないか!

ちなみに繁忙時をずらし、尚且つマチュピチュ村での前後泊でこの値段。繁忙時ならオリャイタイタンボでも往復140ドルほどする場合もある。

 

さらにこれに入場料120ソル(4500円くらい)にマチュピチュ村からマチュピチュまでのバスやら何やらでもう計算したくなくなってくる。

さらにマチュピチュ村での飲食はすべて税金がかかるらしく物価が著しく高いと聞いた。

なんかここまでされると娘を名古屋に嫁に出すくらいの労力ではないか。

そこまでしても費用対効果があるのかマチュピチュよ。

 

しかし、実際に見てきた人は皆一同に「よかった。」と一言。

ワクワクしてきたぞマチュピチュ