巡礼2日目 Roncesvalles~Larrasoana 27km
5月23日
巡礼2日目 Roncesvalles~Larrasoana 27km
6時、スタッフが大声で皆を起こしながら練り歩く。
ああ、そういえば巡礼してたんだ。
あまりの疲労で意識が夢の彼方で溺れかかっていたので、我を忘れていた。
6時50分、出発。
生憎の雨模様、この日はこの雨に骨の髄まで傷めつけられた。神様、休ませてくれないんですね?
3km先のスーパーマーケットで食料調達し、Auritzの町中を行く
Auritzはヘミングウェイゆかりの地
牧場横を行く。牛を見ていると食い気が湧いてくる。巡礼中に野生に目覚めてしまいそうだ。
この日は柵を何度も開くことになる。
だんだん雨が強くなってくる。降りしきる雨の中も進む巡礼者達。
Espinalのスーパーでパンとサラミを買う。
寒さのせいでエンジンが大奮起。エネルギー切れには注意したい。
ここから登り。昨日酷使した体中がマジ泣きの悲鳴を上げる。
ずぶ濡れの山道が始まる。
雨ニモマケズ、イヤ、マケマシタ、スンマセンスンマセン、タスケテクダサイ
土砂降り。震えで奥歯がガタガタ。さすがに雨宿り。
この雨だと僕のジャケットは耐久オーバー。嫁のモンベルのストームクルーザージャケットはさすがに頑強だ。モンベルのコスパは世界一だと思う。
少し雨脚が弱まったのでまた歩き出す。
服が濡れたので着替えはしたが、なんとも寒い。
そしてここがバスク地方の天気の凄さ。さっきまでの雨が数分でこのお天気。
Erroの峠を何とか越えた。出張喫茶店がスペインらしい。
ここから一気に下り。
一気に晴れたので地面から湯気が立ち、そして滑る。
おっさんが目の前で信じられないくらいのコケっぷり。
Zubiriの町に到着。
ここはアルベルゲとホテルがたくさんあり、巡礼者憩いの街だ。
雨に濡れた服や靴を乾かす。
天気も良いので次の街まで行くことに。すでに「あと5,5km」が近所のコンビニに行くくらいに感じる。
が、こんなに天気だったのにまさかの土砂降りになるとはこの時思いもしなかった。神様、なんでやねん!
夕立のような雨はすぐ止み、また驚くほど晴れた。
急にお日様がランランなので地面から湯気が立つ。
そんなこんなで標準タイムを1時間半もロスして Larrasoanaの町に到着。
雨はかなり辛い。もう雨降りませんように・・・
小さな教会と品揃えが悪すぎるスーパーが一軒という素朴な街。
2つ目のスタンプを貰う。これ2つで53km。
消費カロリーを補うために、異常な量の炭水化物を摂取。
やっぱビールないとね!
この日はぐだぐだに濡れ疲れた。
二日目にして足が豆だらけ。おそらくアスファルトの道がそうさせるのだと思う。登山靴だと岩場は強いが、アスファルトではソールがしっかりしている分、足裏への負担が大きい。
この日も死んだように眠る。早寝早起き、かなりの運動、お腹いっぱいの食事、なんて健康的な毎日!