巡礼7,8日目 Estella~Los Arcos~Logrono
5月28日
Estella~Los Arcos 22km 6時間
巡礼始まって1週間。
筋肉痛や関節痛がもはや「普通」な状態となってきた。
巡礼者の格言として、
「始めの1週間は身体、2週間目は精神がきつい」というのがある。
身体の方は1週間で慣れてきたみたいだ。
精神はビールのおかげで何とかなってます。
生憎の雨。小雨なのでまだマシか・・・
憂鬱なスタート。
1時間ほど行くと人だかり
これが噂の「ワインが出る魔法の蛇口」
本物の美味しいワインが無料でいただける。
この辺りはワインの名産地として有名だ。
巡礼じゃなかったらここで酒盛りでもしたいところ。
崩れかけた旧跡をよく見かける。
葡萄の木が立ち並ぶ。
美味しいワインが飲めるのも葡萄さまさまです。
Azquetaの町。
ここから一気に登道になる。
雨の中の登りはとても消耗する。
山の頂上にある教会らしき建物を眺めながら、ひたすら登る。
30分かけて登り切った。
景色は最高だ。
Villamayor de Monjarbin
標高675mの町で登りの疲れを癒やす。
甘いモノが食べたくなって仕方がない。
スペインのプリンのレベルはかなり高い。そこら辺のスーパーで買ってもかなり濃厚なお味。
ピンバッジ2つ目購入(1.8€)
黄色の矢印は巡礼道の道標。
巨大テトリス
雨が強くなってきた所で本日の終点Los Arcos
一日中小雨と共に歩いた。
素朴な街だ。
スタンプも結構溜まってきた。
ほとんど宿泊したアルベルゲのスタンプだけだが、途中の教会やアルベルゲに寄ればスタンプをもらえる。
1スタンプ20kmだと思うと何だか嬉しいような先が思いやられるような感じだ。
本日のアルベルゲはCasa de Austria
9€と少しお高いが、キッチンの調味料などが使い放題。
調味料って大事だけれどなかなか置いていない。
調味料は重くて荷物になるので、フリーだと助かる。
そしてなんとお米が置いてある。余ったお米が寄付してあるのだ。
ということで朝の余りのチーズでリゾットを食べる。
お米うまい!
サンタマリア教会
精緻な装飾と美しいアーチの天井。
思わず声が出そうになる荘厳さ。
これは巨大なパイプオルガン。
どんな音が鳴るか聴きたかった。
昔の巡礼者。
舗装され標識まで立つ今の道に比べると、かなりの苦難の道だったに違いない。
お豆ちゃん。もはや巡礼の相棒。
消毒した針で潰して水分を出すという作業が、寝る前の日課になった巡礼1週間目であった。
5月29日
Los Arcod~Logrono 28km 8時間
最高のお天気。
寒くもなく暑くもない気候でコンディション最高だったが、今日は久々の28kmという長征を行う。
アルベルゲのある町、アルベルゲの数や宿泊人数、大きな町や観光地などなどを踏まえると時たまこういった長征を行う羽目になる。
朝7時、アルベルゲ出発。
痛む左膝を気にかけながら歩き出す。
始めの6kmは延々と麦畑ストリート
美味しいワインを作ってくだせえ。
「ブエン・カミーノ!」
Windowっぽい風景
Sansolの町。
こちらもRPGな風景。
気分は勇者、実際は遊び人。いつか賢者になれるだろうか?
すぐにとなり町Torresが見えてくる。
ここのアルベルゲやレストランはかなり安かった。
ここに泊まりたい欲求をかなぐり捨て、先を急ぐ。
見通しが良すぎると、町は見えるのにいつまでたっても辿りつけない悲しさがある。
Vianaの町。
とっても洒落た町だった。
教会に立ち寄る。
ナバラに入ってから装飾がド派手な教会を目にするようになってきた。だんだんスペインらしくなってきた。
教会横でりんごを食べる。
まだ10km以上ある。すでに6時間が過ぎ、かなり足の裏と左膝が痛くなってきた。
僕が世界一憧れる人たち「スペインのおじいちゃん」
カフェか公園にたむろし、友人たちと小学生のようにふざけあって楽しそうに過ごす。
昼間からバルでビールを飲み、夕方まで昼寝して、また夜には酒を飲みに繰り出す。ああ、うらやましい・・・
牧歌的な風景に最新の風力発電と高速道路が織り交ざる。
Logronoまであと少し・・・
アルベルゲに到着。
すぐにクレデンシャルとパスポートを渡して部屋に向かう。
スタンプを押してもらった瞬間、肩の力が一気に抜け膝が折れそうになる。
ふらふらしながらベッドまで階段を登っていく。
Logronoはけっこうな都会だった。
都会だとスーパーの品揃えも良いし、街並みもオシャレだ。
街中にはやはりバルやカフェ文化が浸透している。
こんな景色の中でお茶するなんて最高だ。
今宵もワインで夜が更ける。生ハムも忘れずに。
ナバラ州はワイン名産地。飲まずにおれん。