カッパドキアで灼熱サイクリング

7月25日

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奇岩の織りなすトルコの誇る名勝カッパドキア

最近はほとんどが都市の観光だったので、自然パワーが著しく減退していた我々には恰好の場所だ。

目指すカッパドキアはもちろんバスで向かう。トルコはバス大国だ。

トルコのバスのリッチさと言ったら有名なので、かなり期待していた。

が、なんとイスタンブールからの直行便が1週間先まで予約でいっぱい。

この時、他のバス会社にあたっていたら直行便はまだあったかもしれないし、後に受けるショックな出来事もなかったかもしれない。

ということで、イスタンブールアンカラカッパドキア(ギョレメ)という無駄に宿泊代がかさんでしまう移動となった。

 

 

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12時発のバス。

椅子がかなりリッチだ。

 

  

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映画や音楽だけでなくゲームまでできる。

けども通しで一人4500円くらいだから、思っていたより高い。

アンカラの町は驚くほど何もなかった。

そして次の日もバス。6時間の旅。

 

 

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カッパドキアには20時に着いた。

ギョレメの町は本当に石の中に埋もれたような町で、ホテルやレストランの明かりが石の穴からまばゆく光っている。

 

 

カッパドキアの気球を下から拝む

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バス移動で疲れてはいたが、カッパドキアの朝は早い。

朝5時くらいから、カッパドキア名物の気球が上がるからだ。

眠い目をこすりようやくピントを合わせるとそこは夢の様な世界が広がっている。

 

 

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僕らの泊まったバレーパークホテルのテラスからは町が一望できる。

気球に乗るのは1時間100€と目玉が成層圏まで飛び出ていきそうな値段だが、下から見るのはタダである。

 

 

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高所恐怖症にはアトラクションでしかない気球。

下から見るのも風情あり。

 

 

カッパドキア灼熱サイクリング

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なぜ僕達はこんな過ちを繰り返すのだろう。

軽薄、あまりにも軽薄だ。

 

カッパドキアは広い。

奇岩や谷、地下教会、見どころがたくさんある。

大体の人はツアーで周ることになる。グリーンツアーとレッドツアーがあって、前者は近場を後者は遠い谷の方まで行く。どっちも90~120リラ。

しかし、僕らみたいに金がなくて集団行動が嫌いなゆとり世代はもちろん自分たちで行く。

 

初めはバスを拾っていこうかと思った。便数が少ないらしいが、まあ何とかなると思ってバス停に行ったところ、そもそも時刻表がない。

これじゃあ。計画すら立てられない。

 

そんなことでレンタルバイク屋へ行く。

ツアーに行かない人は、レンタルでバイクかバギーを借りて行く。

レンタルバイク屋でバイクを借りようとしたが、考えたら僕たちは免許証を持っていないことにその時気づいた。

 

国際免許証を取りに行くことを日本出発前に狭い頭の片隅の方に押し込んでいたが、押し込みすぎて潰れてしまったようだ。

「あっ!そういえば免許証ないんだった!」

「じゃあ、自転車だね」

僕らは25リラで1日自転車を借りた。

地図を見ると近場のコースは一周20kmはない。

巡礼路を歩いたせいで、今の僕達の距離感は常人のそれをはるかに凌駕していた。要するにイカれていた。

「20km?すぐじゃん」

 

 

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地図というのはただのインクを塗った紙でしかない。

そこには2次元の無味乾燥とした線がひょろっと引いてあるだけだ。

しかし、現実は3次元なのだ。ラムちゃんも南ちゃんもクラリスもみんな存在しないのだ。

そう、この道は地獄のアップダウンが続く冥界へのデスロードだったのだ!

気持ちは今川義元と司馬仲達とカエサルと高校入学式の次の日に水筒をひっくり返してなんかオシッコ漏らしたみたいになっちゃったあの頃の僕と同じだ。

『しまった!!!』

 

 

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気づいた時にはすでに時遅し。

しかもスタートしてからぐんぐん日が昇り、アスファルトから反射する熱でホットサンド状態。

安物のマウンテンバイクをキコキコしてもさっぱり進まない。

ここからはギョレメから北へ時計回りに周った写真。詳細がないのは、記憶が蒸発していてよく覚えていないから。

 

 

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灼熱デスロードサイクリングは本当にキツかった。

もう2人とも汗やら何やらで例の兵庫県のある議員さんのような顔になっている。

これを読んでいるあなた達には・・・アダタニハワカラナイデショウネー!!!

・・・誠に感情的になって、申し訳ございませんでした。

※ちなみに海外のニュースでもあの号泣会見はガンガンやってました。日本で見たら笑えたかもしれないけど、外国人が引き笑いしている中ではそれはそれは辛い一時でした(汗)

 

 

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ということで、カッパドキアを満喫しすぎて次の日はレミー・ボンヤスキーにハイキックくらった曙みたいにノックダウンしていた。

 

 

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バレーパークホテルのテラスで夜行バスの時間まで休ませてもらった。眺望良好。

 

 

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無数にある洞窟ホテル。蟻塚みたいだ。

 

 

このあとパムッカレなどに行く予定であったが、このままイスタンブールに帰ってすぐにエジプトに向かう。

せっかく楽しみにしていたトルコだが、ここに来るまでのバスやカッパドキアの町でひどい東洋人差別を受けたので、正直もう1秒でも居たくない。

それはアンカラからカッパドキアへ向かうバスの中だった。

相手はまさかのバスの添乗員。SUHAtourismというバス会社だ。

詳細は書かないが、この旅の中で最大の差別的行為を受けた。

南米やイスラム圏では東洋人差別が強い。特にイスラム圏はひどい。旅で出会った日本人旅行者にもよく聞く。

僕らもモロッコでそれなりにあったが、モロッコのは若者のおふざけや度胸試し的な意味合いが強く、こっちが怒れば笑って「許してくれ」とかいうくらいのものだった。

が、親日国だと聞いていたトルコでそれはそれはひどい扱いを受けた。さらに町中でもけっこうキツ目の差別行為を目にした。

とても残念なことだが、楽しみだったトルコはあまりよい思い出のない国になった。

 

なので急遽エジプトに行くことにした。日程や予算などを鑑み、さらに友人も向かうらしいのでエジプトでピラミッド見物することに。物価もめちゃくちゃ安いらしいし。

なんか最初の計画が完全に消え去って、まさに自由気ままな旅になってきた。まあ、それが楽しいわけで・・・

 

 

 

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最後はトルコ・コーヒーで。