砂漠から密林へ。スリランカ入国は面倒臭い・・・はず?
8月13日
のんびりしていたダハブをあとにして、図書館くらいしかないアレクサンドリアに向かった。
アレクサンドリアの空港から、母なるアジアへ帰るために。
飯もビミョーで酒もないイスラムの国からの解放。
砂漠のエジプトから密林のスリランカへ、我らは飛び立つ。
アレクサンドリアのボルグエルアラブ空港は非常にショボい。なおかつアクセスも反吐が出るほど変なところにある(アクセス情報は最後に記載)
近くにアレクサンドリア国際空港があるのに、目下ボルグエルアラブ空港へ便数を回しているらしい。
1時45分、眠気と極寒のエアコン地獄で意識が朦朧、たぶん寝たら死ぬ状態の中やっと飛行機に搭乗。
トランジットのために4時間後にドバイに降り立つ。せっかくの豪華絢爛成金万歳なドバイに降り立つも空港内をちょっと彷徨い歩いただけで椅子で眠りこける。
まさしく砂上の楼閣といえる高層ビル群がそびえ立つドバイの町をぼんやり眺めているとまた飛行機がやって来る。
席についてすぐ落ちるように眠る。揺れで目を覚まし窓から外を見るとそこには緑の島が。
地球は狭い。
スリランカ入国
スリランカに来た理由はただひとつ。
紅茶が美味いと聞いたからだ。
アルゼンチンで出会った日本人旅行者の一言がグサリと旅脳に突き刺さった。
「スリランカで紅茶飲んだら、紅茶の概念変わっちゃいますよ!」
そう、わざわざお茶するためにスリランカに来たのだ。どんなセレブでもお茶するためにスリランカにわざわざやって来る人もなかなかおるまいて。
紅茶にそこまで興味も薀蓄もないのだが、何かがビビッときた。人の話で地球をふらふらするのも旅の醍醐味なのだ。
そんなスリランカ。入国がちと面倒臭い。
アメリカのESTAと同様にオンライン登録がいる(20US$)
さらに登録後のメールを印刷し、出国証明(出国用航空チケット)と銀行残高証明書(ネットバンクの残高ページの印刷でも可)もいる。
モロッコなどもそうだったが、この出国証明や銀行残高証明書が入国時に絶対に必要な国がある。これは勝手にいつかれたり仕事をされたりするのを防ぐ不法労働者予防なのだ。
が、これって日本人は必要なのか?といつも思う。
オンライン申請や用紙の印刷はけっこう面倒だ。
そしてせっかく用意したにも関わらず、いざ入国の時には思いっきりスルー。
パスポート見ただけでスルッと入国。
・・・スリランカは良い所です。
コロンボ散策
長旅と時差ボケでぐったりしながらも、コロンボを歩き回る。
エジプトも暑かったが、スリランカもやっぱり暑い。
そして懐かしの「湿気」
ああ、アジア。
やっぱり居心地が良い。
ああ、アジアな風景
三輪車に窓なしボロバスに露店街。
これぞアジア三大風景だ。
ホコリと排ガスが舞う中を漂う果物とスパイスとションベンの臭い。
いろんなところを周ってきたが、やっぱりアジアが落ち着く。
小腹が空いたので入った汚いレストラン。
できたてチキンカレー入りロティを食べる。
これで30円。もちろん素朴な見た目に反した暴力的な辛さ。
そして念願のミルクティー。
辛さで口から胃まで焼け爛れた中を、芳醇な香りと甘さで癒していく。
紅茶ってどれも同じかと思っていたが、やっぱり違う。
午後の紅茶をもっと濃くしたような味。
それでいてムカムカはしない。
こんなその辺のレストランでこの味なのだから、この国には他にどんな紅茶が待ち受けているのだろう・・・
本好きな僕の楽しみは、海外の本屋巡り。
何が書いてあるかさっぱりだが、表紙を眺めているだけでもけっこう楽しい。
各国の本屋を見てわかったことは、日本の本の紙質が異常に良いということだ。
貧しい国だと「スティーブ・ジョブズ自伝」のような世界的ベストセラー本でも100均のメモ帳みたいな紙質なときもある。
ちなみに写真は仏教コーナーにあったブッダ。
手塚先生、スゴイっす!!
正直なところ、コロンボは特に見るものがない。
アジアらしいごちゃごちゃしたマーケットが並ぶ通りを抜けるとオフィス街。
オフィス街に近づくと、徐々にすれ違う人の民族衣装がスーツに変わっていく。
そしてオフィス街になるとなぜか早足になる。
ワールドトレードセンターなる巨大なビル。
コロンボで唯一都会らしい建物でもある。
でも目の前で屋台のおっちゃんが果物を売っていたりする。
これから2週間、そんなスリランカを旅する。
ボルグエルアラブ空港アクセス
とにかくアクセスが悪いボルグエルアラブ空港だが、けっこう中東系のLCC便が出ている。
市内から40km先にあるボルグエルアラブ空港へは、地球の歩き方先生曰くタクシーでしか行くことができないと書いてある。
しかしインフォメーションで聞いてみたところ、
「バスが出てるわよ。タクシーは高いからノーグッドよ」
と、訛りが酷すぎてちょっと糸引いてるくらいな英語を操るお姉さんに教えてもらう。
僕らの便は深夜便だし、エジプトポンドも残り少ないのでバスで向かうことに。
そしてこのバスでの移動はさっぱりオススメしないことを始めに述べておく。
そんな無意義な情報だが、ボルグエルアラブ空港アクセス情報がネットの海では皆無なので、たまには旅ブログを真似てアクセス情報を乗せてみる。
移動方法
①市内大通りで新バスターミナル行きの乗合バスに乗る
②新バスターミナルでボルグエルアラブ行きのバスを人に聞きながら探す。
厄介な人が多いエジプトだが、バスのおっちゃんたちはなぜかみんな優しい。
案内されたボロバスに乗ると、イケメンなのに歯が抜けまくっているお兄さんが言った。
③「5人集まるまで待ってね」
いきなりRPG的なことを言われてたじろいだが、まさかの乗合バスだった。
30エジプトポンドと格安だが(タクシーだと200エジプトポンド)ルイーダの酒場的な雰囲気の中、ただただ勇者を待つ羽目に。
なので、急ぎの人には全くおすすめできない。
結局1時間待ってやっとバスは出発した。5人目が来た時は、バス内で歓声が上がる。
ちなみにボルグエルアラブ空港は売店とレストランが少し有るだけで、両替も外貨が足りないらしくエジプトポンドを変えることはできない。
でもエアコンが寒いくらい効いているので、冷え症の人は一枚羽織るものを手荷物に入れておいたほうが良い。