散歩 in キャンディ
8月14日
スリランカという国は不思議なところだ。
町はアジアらしいごちゃごちゃした人混みと鳴り止まない騒音で溢れ、化石のような年代物の日本車やインドが誇るタタモーターズのバスから吐き出される排気ガスで息もできない。
でもスリランカの人たちはとってものんびりしている。そこにはしつこい客引きやケンカもない。濁流のようなアジアのエネルギーのそばで、ちょこんと座っている。そんなイメージのスリランカ。
コロンボから3時間。
うねる山道を越え排気ガスに揉まれながら辿り着いたのは、古都キャンディ。
かわいらしい名前だが、日本でいう京都のような歴史ある世界遺産の町だ。
といっても、すごく小さい。
1日あれば隈なく歩ききることができる。
スリランカらしいじゃないか。
紅茶でも飲みながら、キャンディの町を散歩する。
宿は小高い高級住宅街にあるゲストハウス。
ここから散歩をはじめよう。
山ばかりのスリランカは、どことなく昔の日本の面影がある。
霧の谷間にひっそりと咲くキャンディの町
スリランカでは牛も未だ現役。
その横を走るプリウス。果たしてどちらが燃費が良いのだろう。
スリーウィーラーと呼ばれるスリランカの乗り物。
時にトゥクトゥクだったりオートリキシャーだったりするアジアな乗り物。
スリーウィーラーの巧みなすり抜けには要注意!
メインストリート沿いを歩くと排気ガスで、顔は真っ黒、のどがイガイガ、耳がキンキン・・・
道が絡まっていてよくわからない。
地図とにらめっこ。でもこういう時は聞いたほうが早い。
忙しそうなおじさんの横でたばこを吸っている暇そうなおじさんに道を尋ねる。
「キャンディ湖?線路を歩いて行けば良いよ」
駅前の混雑した道よりも、ぜんぜん列車が通らない線路は高速歩道?
マーケットの横を通るとスパイスの匂いがあたりを包み込む。
そして子供はどこでも元気。
買い物客でごった返すマーケット。
繁華街で紅茶専門店なんかを物色しながら歩いていると、気づけばキャンディ湖。
この辺りに来れば、町の喧騒も幾分か静かに。
仏歯寺。
お釈迦様の「歯」がある由緒正しきお寺。
仏歯寺裏の湖畔で過ごす人たち。
キャンディの象徴はスリランカの人々をずっと見つめてきた。
帰りに果物屋へ。
珍しい種類がたくさんあって何だか迷う。
優し目な価格交渉のあと、ガタガタ揺れながらスリーウィーラーは行く。
スレスレのスリルを味わいながら・・・
そしてカレーは辛かった。
スリランカタイムにどっぷり浸りながら、明日は紅茶工場へ向かう。