【海外危険情報】旅は綺麗事ばかりではない

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はじめに

最近流行りの「死ぬまでに行ってみたい」とかライフハック的な意識高い系」の旅サイト。
それはどこかから持ってきた美しい写真だったり、海外記事を丸パクリして翻訳しただけだったり、旅と仕事・人脈・キャリアアップを無理矢理つなげる意識高い系だったり・・・


別に批判しているわけではない。法に触れない限り何をしてもよいというのが日本の自由なところ(最近問題になっている丸パクリはグレーかも?)

 

しかし、ひとつ言っておきたいのがやたら『綺麗事すぎる』ということ。


それは自分の味わった感動を共有したいという熱い思いからかもしれないし、昨今の日本の若者の海外旅行離れを危惧してのことかもしれない。


だが現実もちゃんと書かなければならない。
ロマンチックな理想の世界だけを信じてふらっと旅に出るのはかなり危険だからだ。
実際そういう人を何度か見た。

「写真と違う」って怒っている人、「こんなの聞いていない」と身ぐるみ剥がされた人。

 

そしてそういう人によく相談される。海外に出てやっぱり危険だと感じたかららしい。もちろん僕もかなりの人達に相談してきた。治安が悪い地域に行く前などは特にいろんな人に話を聞いた。

 

日本人バックパッカーが集まるとだいたい治安や詐欺などの危険情報交換が行われる。観光や安宿の情報も大事だが、まずはこれを知っておかなければ楽しく旅ができない。

 

今日は綺麗事ばかりではない旅の現実について書いてみよう。

※最後に危険情報のおすすめサイトリンク貼っています

 

 

 

理想と現実

HDR加工された風景はたしかに綺麗だし、満面の笑みを浮かべる子供たちの顔はかわいいし、いろんな国の人と関わって専門的な話なんかしちゃうのはかっこいい。

 

しかし現実はというと?

 

美しい風景もそこまで行くアクセスが酷かったり、完全に観光地化されてウザかったり、振り返ればゴミだらけでションベンの臭いがたちこめていたりする時もある。いざ踏み込めば中国人観光客の団体様で埋め尽くされていたり、スタッフのやる気が全く無かったり、目の前にケンタッキーフライドチキンがあって興冷めしたりなんてこともしばしある。

 

子供のかわいい笑顔は世界共通だ。でもそれはお金やお菓子をあげて撮られたものかもしれない。貧しい国の子供はカメラを見つけるとしきりに「Photo!Photo!」とせがんでくる。写真を撮ったあとはもちろんお金の催促だ。そういう子達に囲まれて財布を盗まれた日本人もいた。

 

いろんな国の人と関わるのは素晴らしいことだ。しかしそういった心を逆手に取って悪巧みする輩もいる。友だちになったと思ってフラフラついていくと酷い目に遭うこともある。イスタンブールでは仲良くなったふりをしてボッタクリバーに連れ込む事件が多発しているし、インドでは家族ぐるみで仲良くなって食事に招かれたあと睡眠薬を飲まされて身ぐるみ剥がされたなんて話を実際に聞いた。

 

旅は素晴らしい。新しい発見の毎日だ。自分の知らなかった世界が広がる。
でもそこは大変危険な所でもあるというのが現実なのだ。

 

 

 

旅の心構え

日本という国は、世界でかなり異端の安全で親切な国。そんなところで育った日本人は残念ながら世界中でカモにされている。なんせ国を代表する政府がカモにされているんだからしょうが無い。

 

旅に出たらまずは、とりあえず疑う、すぐに信じない、きっぱり断る、この3つを常にわきまえておかなければならない。

 

そんな気構えでは楽しめないと思うだろう。少しは騙されても良いという心持ちがあるならば、冒険してみるのも良い。でも相手が何を企んでいるかは最後になるまでわからない。


日本人がNOと言えないのは誰もが知っている。仲良くなったふりをして断りづらくさせたり、不安を煽って騙したり、警察官のふりをして集団詐欺までしてくる。

 

だから良いとこ取りの情報で旅に興味をもつのは良いが、そのあと何も調べずに現地に行ってしまうなんてことは大変危険だ。政治情勢や治安、文化の違いでトラブルに遭ってしまってからでは遅い。

 

一例を挙げると、

イスラム圏で若い女性が半袖短パンなんかで歩こうものならセクハラOKと勘違いされてしまう。

タイなどの東南アジア仏教国では子供の頭を撫でるのは厳禁。
南米の町では現地の人でも近寄らない危険な通りやブロックがいくつもある。
メキシコシティでは昼間は子供が遊んでいるような場所でも夜は大変危険になる場所がある。
エジプトでは本物の警官がパスポートチェックと称して金をせびってくる。
インドの駅前は詐欺師のたまり場。
モロッコで女の人の写真を撮ると大変なことになる時がある。
駅や空港などの写真を撮るとカメラを没収される国がある・・・etc

 

 

日本人が海外で事件に遭うのはほとんどの場合事前に防げたことが多い。それも地球の歩き方に載っているような簡単なことだ。
外国は危険であり誰も守ってくれない。信じられるのは自分だけだ。


かくいう僕らは今のところは何も被害はない。
おそらく数えきれないほどぼったくられてはいるが、幸運にも警察にはまだお世話になっていない。


僕は日本にいる時の十倍界王拳くらい気を張っている。
おかげで治安の悪いところではクタクタになる。

「とりあえず疑う、すぐに信じない、きっぱり断る」を常に実践しているからだ。

 

別に先輩風を吹かしているわけではなく、

ほとんどの日本人旅行者がこうしている。

 

しかし海外ではここまでしても被害に遭うときがある。
世界は綺麗事ばかりではないのだ。

 

 

 

意識高い系

あと「意識高い系のライフハックな目的ある旅」などがもてはやされているが、気にしなくて良いと思う。

一度そういう本を読んで感化されて旅に出たがうまくいかず、すっかりしょげている大学院生に出会った。

 

非常に大層なことではあるが、僕が出会った日本人旅行者はたいていそんなこと気にもしていなかった。

 

自分の行きたいところで好きに過ごす。これ以上の贅沢はあるだろうか?

 

勉強や人脈作りやキャリアアップなどの目的よりも、まずは「自分は何がしたいか?」というのが一番大切だ。

 

旅に正解なんてものはない。ただ好きに遊んでるだけなのだから。

他人がとやかく言おうとも、まずは「自分が何をしたいか?」という意思を持ち続けたい。

あなただけの旅を楽しんでください。

 

 

 

さいごに

一番勘違いしやすいのは、実は世界一周なんて全く大したことはないということ。

憧れるかもしれないけど実際やっていることといったら観光地巡りと食って寝て移動しているだけで、普通に働いている人の方が遥かに立派だ。

 

だから僕は「すごい!」とか「尊敬する!」なんて言われるのがすごくこっ恥ずかしい。そういう時は「パチンコ好きなおっさんがパチンコ行くのと同じ」と言っている。ちょっと期間が長いだけで好きなことして遊んでいるだけだからだ。

 

それでも得るものは大きい。
世界を旅することはずっと夢であったし、いま人生で一番充実した日々を過ごしている。
旅は綺麗事ばかりではない、というか貧乏旅行なら汚いことのほうが多い。

 

良い情報ばかりに埋もれていると見失いがちだが、海外は危険で、旅は大したことでもなく、それでいて最高な日々が味わえるというのを頭の片隅に置いておいてもらいたい。

 

現実論ばかり長々と書いてきたけども、最後に僕の好きな言葉をひとつ

 

『99%の人は、準備だけで人生を終えてしまう。』

 

 

 

【海外危険情報リンク】


行きたい国を決めたら、とりあえずはここで情報収集。

 

その国は危険?安全?海外旅行に世界治安ランキング一覧

このサイトのランキングも併用するとなお良し。

 

 


被害に遭いやすいのはやはり女性です。

手口は無限にあるので、予習しておくことをオススメします。

「日本の女をナメんなよ!」と言ってやりましょう。

 

 


経験者は語る。

実際の話を聞くのが一番手っ取り早い対策です。

 

 

本当にあった!海外旅行の恐ろしい話

本当にあった!海外旅行の恐ろしい話

 

ガイドブックだけでなく、こういう本もパラっと一読あれ。 

 

 


最後に僕の体験談を添えておきます。

あ、インドは良い国ですよ。