南の島クラビの美しいビーチにて
カンボジアからタイのバンコクに戻り、久しぶりに都会の空気に触れたあと、バスで南に向かった。
目指すはクラビ。タイ南部のリゾート地だ。
「旅の終わりは南の島でゆっくり」
そんなことを旅のはじめにふざけて言っていたが、もうその南の島にたどり着いていた。
クラビはバンコクから12時間ほど。
プーケットやパタヤと違い、まだ自然が多く残る素朴なところだ。
石灰岩で出来た島が美しい海にポツポツと浮かんでいる。
町の中心部クラビタウンで宿を取る。
クラビタウンはビーチに面していないので普通の田舎のタイの町だ。タイらしい屋台通りやナイトマーケットもある。宿も安くダブルで350Bほど。
まずはボートでプラナンビーチへ向かった。
クラビ、というかリゾート地ならではだが、とにかく移動とツアー代が高過ぎる。
ボートは30分位で片道150B(450円)、さらにピピ島までは1時間半で400B(1200円)。
バンコクからここまで来るのもすごく高かった。タイ北部への移動の2倍近い。
北部では一日ツアーで1000Bしないが、こちらではボートで半日島巡りだけで1000B以上かかってしまう。
こういったリゾート地は貧乏人にとても冷たい。
だいたい客の9割がバカンス旅行の白人なわけで、金遣いがすこぶる良い。
とにかく西洋人の休みの使い方が羨ましいと旅先で何度思ったことか。
忙しい東洋人は短期ツアーでパパパパっと駆け巡っていくが、1ヶ月とか平気で休めてしまう白人たちはのんべんだらりと過ごしている。チャーターボートでぞろぞろと島に上陸し写真だけとってすぐ去っていく東洋人、一日中酒を飲みながら日光浴している白人、ビーチでまざまざと見える文化の違いが面白い。
プラナンビーチ
透き通る海、奇岩、によじ登るクライマー、を眺めるピチピチギャル、を眺める僕・・・いやいや、男たち。
プラナンビーチはクラビタウンから陸続きではあるが、その特異な地形のせいでボートでしか行くことが出来ない。ドラゴンボールで見たような水墨画のような風景、でもそこは南国。
とにかく美しい。拙い駄文よりもこういったところは写真で伝えるのが一番だろう。
プーケットやサムイ島など有名なリゾートスポットが多いタイ南部。
その細長い陸地が分ける東西の美しい海は、一年中どこかがオンシーズンになっているので、世界中から人々が押し寄せる。
クラビはまだリッチな観光客が押し寄せるリゾート地とまではいえないので、素朴なタイ南部の町の雰囲気が残っている。
物価もクラビタウンならそこまで高くはないので、バックパッカーにはオススメの地だと思う。
次回はクラビ・アオナンビーチの夕日をお届け。
クラビの海を見ていると、いろいろな旅の場面が浮かんでくる。
そんな旅も残すところ2週間。