最後の旅は『東京』
ついに仕事が始まりました。
これから世界一周の余韻に浸る生活から日本社会での日常が始まります。
「ウプッ!!」
いやいや、吐きそうになっている場合ではない。
この一年、最高に楽しんだのだから。
ということで、旅の名残惜しさと現実に向きあうために最後の旅に行ってきました。
それは『東京』
僕達の旅のスタートであり、そして最後の『外国』でもある。
山陰のド田舎生まれからすると、東京は外国である。メガロポリスであり未来都市であり憧れでありちょっと鬱屈した感情を抱くところである。
そんな東京を写真で巡ってみる。
未だ吉野家すら存在しないド田舎から夜行バスで12時間揺られて降り立つと、そこは一日利用者数300万人という世界一の駅「新宿」
東京という場所はなんでもある。
そしてそれが境目なしに混在している。これが外国人から見た東京の怪しい、そして不思議な魅力なのかもしれない。
外国人は新宿ゴールデン街のような雰囲気が東京らしいと思うという。なんせ新宿ゴールデン街は今や外国人に大人気の観光スポットだ。
そしてそれは僕も同じ。
高層ビル群が雨後の筍のように無分別にそびえ立つ。
その足元には日常的な景色が広がっている。
東京は「子供がブロックで作った無茶苦茶な都市」、そんな感じを受ける。
坂や階段や高架橋やビルや公園や神社や寺院や工場が無秩序に組み合わさっている。
海外の都市は京都のような碁盤目状の通りになっていることが多い。
そしてブロックや地域ごとにきっちりとした色がある。
東京はそれがグラデーションのように曖昧だ。
これが勤勉で繊細といわれる日本人が作り上げた最高傑作の都市だ。
そこに魅力があるのではないだろうか?
東京はとにかく歩く。
田舎は車が支配する。家から出て車に乗り、平日は駐車場から職場まで、土日はそこしか行くところがないショッピングモールの店内で少し歩くだけ。
東京はとにかく歩く。
地下鉄から地上に出るだけでも歩かされる。
忙しそうなサラリーマンからランドセルを背負った小学生、杖をついた老人まで、軍隊のように整然としながら見えない道を突き進む。
電気が足りないと言いつつ、コンビニと自動販売機が途切れなく繋がる。
川のようなものを越えて
昼でも暗い煤けた道を行く
人がたくさんいるようで、急に孤独になる
こうして写真にしてみると、空気がないみたいに見える
見慣れているけど初めて見る景色
東京散歩はまだまだ続く