最後の旅は『東京』③
足の痛みに耐えながら、旅の最後はあてもなく東京を歩いてみた。
そろそろ現実に戻らなくてはならない。
ひとまずこの旅はここで終わる。
あくまでもひとまずね。
壁のようにそそり立つ赤レンガは、僕にとって越えられない壁である
なぜかとても緊張しながら歩かされてしまう
日本の最高学府「東京大学」
ここは偏差値という見えない壁の向こう側
それでも僕が見たかったのはかつて日本が元気だった時代の象徴
さすがにヘルメットをかぶった人たちはいなかった
東京大学目の前の古本屋。
読書好きの僕ではあるが、見たことない本ばかり並ぶ。
デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、ハンナ・アーレント、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン・・・なぜかニーチェ関連が多いのが絵になった。
高円寺の下町。
こういった商店街、田舎ではほぼ壊滅している。
車を持つ必要がないからこそ残された風景。なんとも皮肉である。
そしてここの古本屋、黒田寛一やトロツキーといった激濃の真っ赤な本が並ぶ!
中野ブロードウェイだったら住めそう
僕の行きつけの神保町。
ここらへんでうろつくのが至高の贅沢。
かの司馬遼太郎は「竜馬がゆく」を書くためにトラックで乗り付けてきたという。
皇居の周りはランナーと桜でにぎわいを見せる
ワンカップが欲しいところ
さあ新たな旅の始まりだ!