自宅カフェ化計画~コーヒーの淹れ方と器具がたくさんあって迷う人へ~
前回の記事で書いたように、労働の成果を具現化することによって働く意味を無理やり感じよう!という日本社会復帰を目指す僕への突貫工事。
その一発目がコーヒー。
世界一周でコーヒー文化のすばらしさをあらためて感じた僕は、自宅カフェ化計画を発動した。なぜなら世界で見たコーヒーとは、決しておしゃれなカフェでパンケーキなんかと飲むものではなく、家庭や日常の中に完全に溶け込んでいたからだ。
世界で集めてきた雑貨もあるので、自宅を居心地の良いカフェのようにしてやろうと嫁さんと話していた。
決して半径80kmにスタバすら無い絶望的な僻地に住んでいるからというわけではない・・よ。
東京でコーヒーが何たるかを見聞
そんなこんなで始まった自宅カフェ化計画。
これでおおっぴらに労働で得た金を心底欲しい物に変えることができる。
カリタ式のフィルターなどを持ってはいたが、やはり本格的で少し洒落の効いたものがほしい。
最近にわかに流行りだしたコーヒーだが、おかげで情報が溢れに溢れており、一体何をどうしたら良いか全くわからない。ヒトラーが言ったように、凡人は選択肢が多すぎると誰かに決めてもらいたくなるもの。
そんな僕はサードウェーブコーヒーの日本の本場・東京へ向かうことに。
東京では猿田彦珈琲など、スペシャリティコーヒーをまるでワインのように提供する新しい喫茶店が多い。(メニュー表に「フルーツのような香り」とか「チョコレートのような甘い苦味」とか書いてある)
どこも個性があって面白い。やっぱり若い人が新たな挑戦をしているカルチャーというものは実験的でワクワクさせられる。
コーヒーの淹れ方
東京見物後、いろいろとコーヒーの淹れ方について調べてみた。
ものの本によるとコーヒーの美味しさとは「豆8:淹れ方2」らしい。
たしかにバリスタ選手権で優勝するような人でも、スーパーで買った安いコーヒー豆なんかではどうしようもないだろう。なんせコーヒーは生鮮食品だ。
しかしその「2」の淹れ方だがこれも甘く見てはならない。
淹れ方ひとつでせっかくの豆の良さを殺しかねない。
そんな淹れ方だが、今やたくさんの手法があるようだ。
せっかくだから自分に一番適した淹れ方はなんぞやというところから勉強してみた。
①ペーパー
一番オーソドックスなのはやはりペーパー。
ペーパーの良い所は手軽でコストパフォマンスも良いというところだが、一番の強みはその自由さだ。
スペシャリティコーヒーはブレンドするのではなく産地ごとの豆をストレートに飲むことが多い。
産地によって酸味が強かったり香りが良かったりと特徴が違うので、その変化を楽しめる。
しかしコーヒーの淹れ方でその良さを潰してしまうこともある。
例えば酸味を出したいのなら粗めに豆を挽き、少し低めの湯でさっと淹れたほうが良い。逆にパンチや苦味がほしいなら豆は細かく挽き、熱めの湯でじっくりと淹れる。
ペーパードリップは自由にして奥が深い。
そんなペーパードリップだが、今や日本メーカーであるハリオが世界でも大人気だ。
スペシャリティコーヒーの発生地の一つでもあるアメリカのポートランドでもハリオ式のドリッパーが使われている。
こんなセットで淹れられたらカッコイイね!
②フレンチプレス
bodum KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー 1.0L 10685-01
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最近スターバックスなどでも取り入れられているフレンチプレス。
あの丸山珈琲でもフレンチプレスのメニューがあるくらいだ。
作り方は簡単。
挽いた豆を入れ、そこに湯を注ぎ4分待つだけ。
フレンチプレスといえばこの手軽さだ。
フレンチプレスの最大の魅力はコーヒーオイルを味わえること。
ペーパーなどでは濾し取られてしまうコーヒーオイル。たしかにフレンチプレスで淹れたコーヒーを覗くと表面に油のようなものが浮いている。
コーヒーオイルがあるとそのコーヒー豆が持つ本来の味とまろやかな口当たりになる。
しかしその分フレンチプレスでは豆の良し悪しが露骨になってしまう。
なので粗悪だったり時間が経ってしまった豆だと、その悪い部分が強調されてしまう。
なのでフレンチプレスでコーヒーを楽しむときは、豆もしっかりこだわろう。
酸味や香りに特徴がある品種だと、ダイレクトな豆の良さを感じることができる。
③エアロプレス
最近注目されているのがこのエアロプレス。
フレンチプレス並の手軽さで、濃厚で風味が強いコーヒーを淹れることができる。
高円寺のCOFFEEampで初めて飲んでみた。
ペーパードリップより濃いがフレンチプレスよりはさっぱりしているという感じだった。
注射器の要領で空気圧を用いる構造になっている。なんか理科の実験のようで面白い。
最大の魅力は抽出時間が1分もかからないということ。
そして器具もコンパクトで軽いので、アウトドアでも十分使えると思う。
他にも昭和の喫茶店といえばな「サイフォン」や「ネル」、ヨーロッパでは主流の「エスプレッソ」がある。
サイフォンやネルは面倒なので毎日手軽に飲むには少し敷居が高い。
エスプレッソは以前デロンギの家庭用エスプレッソマシンを買って毎日淹れていたが、1年ほどで壊れてしまったのは良い思い出。
今回は毎日の生活の中でコーヒーを淹れる時間を楽しむという考えなので、以上の3つの中から考えることに。
※エスプレッソはいつか再挑戦してみたい・・・けどマシン高すぎ!!
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