世界一周の旅の資金を貯める9つの方法~年収半分貯金作戦大綱~

世界一周をしてから2番目によく聞かれるのが、お金の話。

費用はこの記事で書いたが、そのあとは軍資金をどうやって貯めたのか?という話になる。

僕は5年半働いて旅の資金を貯めた。

旅の資金とは、もちろん純粋に旅に使う資金だけではない。装備の購入や帰国後の生活費なども含めると結構な金額が必要だ。

その間、奨学金の返済と新車購入、慣れない都会でのひとり暮らしなんかもあったが、何とか軍資金&予備資金を貯めることが出来た。

ちなみに言うまでもないが収入は負け組である。

しかし、猫の額に住む雀の涙ほどの収入だったが、どんなときも月給の貯金率35~50%は死守していた。

ここではそれが如何に過酷で虚しい生活だったか・・・いや、自分のしたいことのために戦い抜いた清貧生活だったかを記録に残しておこうと思う。

「僕も旅したいんで~」とか言ってきた子に貯金術を聞かれて話したところ、「それって地獄じゃないですか」っていわれたので。

旅にかかわらず、何か夢があってそのために軍資金が欲しいという人にもおすすめな根性論を9のテーマに絞ってみた。

 

 

1,お金は10円単位で考える

人に笑われようが自販機に貶されようが、出費はすべて10円単位で考える。

この10円単位マインドこそ、塵も積もれば山となるの始めの塵となるのだ。

ということでコンビニでの買い物はこの時点で却下。格安スーパーならすべて半額近くで買える。

10円単位マインドが脳に浸潤すれば、「ちょっと喉が渇いたからジュース」ではなく「家に帰って水道水を飲もう」と乗り越えられる。

もう「一九八四年」の世界なのだ。

 

 

2,心頭滅却すれば火もまた涼しをガチンコで自己暗示

光熱費はバカにならない。夏の酷暑や冬の厳寒、しかしそれすらも精神をこねくり回せばなんと消し去ることができる。

最高記録では一ヶ月の電気代が1700円だったこともある。平均でも電気・ガス・水道すべて足して6000円超えることは殆どなかった。

もちろん体調を崩すことはない。なぜなら心頭を滅却しているからだ。

 

夏は窓全開&扇風機、冬は登山用寝袋に包まっていれば、よっぽどのことがなければエアコンなんかの助けなどいらなくなる。ちなみに寝袋は世界一周でも使うので、買っていて損はない。

 

 

3,ひとつだけ許すものを決める

あまりの倹約生活は精神を荒廃させ、マルクスとか蟹工船とか読み始めて大変危険なので、少しはブルジョアジーなところを残しておこなければならない。

しかし絶対条件として「安価で効果が持続的なもの」に限る。

僕の場合はBOOKOFF100円コーナー大人買いだった。本なら100円の文庫本でも読み終わるのに数日は要す。これなら1時間/数円のコスパを誇る。

他にはランニングとか庭いじりとか映画(レンタル)なんかが良いと思う。ここで一番大事なのが、いくらコスパがよかろうと興味が無いものだとブルジョアジー息抜きにならず、苦しみが憎しみへと昇華し、ひいてはバクーニンとか幸徳秋水とか読み始めて大変危険なことになる。

 

現在ならAmazonプライムのように、格安で映画や音楽を楽しめるサービスを使っていただろう。Amazonなら月額400円くらいで映画も音楽も聴き放題だ。

 

 

4,タダor格安で得られるか探す癖をつける

とにかくどんなことであろうと、「タダor格安でも手に入るんじゃないか」ととりあえず調べる癖をつける。

Google大先生は偉大で、ちょっと探せば大体の情報が手に入る。それによって格安もしくは無料で事を為すことも可能だ。

 

例えば、

オークファンは、ヤフオクなどの平均落札額が調べられるサイト。

旅の道具はこれでかなり安く買い揃えることができた。

 

本を買うときはこのサイトで中古値段を調べていた。

 

 

5,交際費は一番の敵!

この交際費こそ、無駄かつデカイ出費だ。

嫌な上司や職場の意味のない飲み会なんか行かないに越したことがないが、断りにくいのも事実。

僕の場合は、日頃からこの清貧イメージを露骨に振りかざすことで、次第に呼ばれなくなった。あと、何度か飲み会で大暴れしたので、誘い好き上司にも呼ばれなくなった(^O^)

交際費は、嫌なら行かないを貫く。本来の交際費とは、仲の良い友人とだったり、為になる飲み会だと思える時にとっておくべきである。

 

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6,自炊、弁当男子、もやし

食費が一番削れるし、一番金をかけることもできる。

食事は基本的に全食自炊。僕は弁当も作っていっていた。といっても、ご飯に冷凍食品や昨晩の残り。

もともと料理がキライかつかなりの偏食なので、

朝=食パン1枚にコーヒーか水

昼=弁当(米+冷凍食品or残り物)

夜=米+納豆+おかず(豆腐、もやし、豚肉が基本)

僕の5年間の経験上人間は、「納豆ともやしを食っておけば人間は死なない」ということが判明した。

特にもやしは30円位で腹いっぱい食えるし、調理も楽だ。

豚肉と味噌と炒めれば、それだけで美味い。うんうん。

美味いものは実家に帰った時に死ぬほど作ってもらえ!

ということで、僕の最盛期の食費は一日150円とかあった。今じゃ絶対無理。

 

 

7,物欲は価格COMレビューの悪いところだけ読み続けて殺せ

物欲というのは、恐ろしいものである。

もう際限ない。流行などには乗せられないと思っては見ても、あれだけ広告プロパガンダ使えばイヤでも目に入るので、弱い人にはつらい日々だ。僕もカメラの新商品が出ると、辛かったなあ~

そんな時にオススメは、価格コムの口汚いレビューや不毛な争いを眺めるのだ。

特にオススメは、クチコミである。カメラやパソコン(Mac信者VSその他)は、応仁の乱より収拾がつかない状況である。

どんな商品にもデメリットがあるので、そこを熟読しよう。

すると、面倒くさくなってくるのだ。もし買っても罪悪感が半端ないのでオススメだ。

 

 

8,買い物は旅の目的のためだけに

tabing.hatenablog.com

世界一周ともなれば、かなりたくさんの装備が必要となる。

なので、普段から使うものも、「旅に使用できるもの」から選ぶというマインドが必要だ。

たとえば服が欲しいならば、アウトドア装備を買えば旅でも使えるので一石二鳥だ。

 

旅では普段の生活では考えられないくらい装備を酷使するので、消耗品はご法度。丈夫で長持ちするもの、そしてできるだけコンパクトなものが求められる。

なので、普段使うものからそういった視点で購入しておくと、あとで慌ただしく書い直さなくても済む。

また、消耗品を買うくらいならば、少し高くても丈夫なものの方が結果的にコストパフォマンスや満足度が高いということにも気づくはずだ。

つうことで、我が家はモンベル製品ばかりになってしまった(^O^)

 

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

  • 作者: ジョセフ・ヒース,アンドルー・ポター,栗原百代
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2014/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読めば、我々が如何に操作されて消費しているかがわかるので面白い。

 

 

9,足を引っ張ってくる奴には自慢を

節約生活の大敵が、周りの人間である。

僕の前の職場にも「社会人の男ならケチケチすんな!」とか「もっと社会人らしい生活をしろ!」とかいって飲み会やパチンコばかり行って貯金の欠片もない先輩がいた。

まず大前提として、「社会人」とか「大人」とか連呼するやつとは付き合わない方が良い。自分の意見をさも普遍性があるように取り繕っているがただの自己中心的な輩なのだから。

まあ、人間悲しいかな所詮は金なので、近くに「貯金」しているものがいると何かと邪魔をしてくる輩もいることは確かだ。

そういう時は、無視が一番だがあまりにもしつこい時は、「なぜ私は目標を持って貯金をしているのか」を自慢気に話してしまったほうが良いときもある。

自分が如何にその目標に向けて努力しているか、そしてその目標は如何に素晴らしいかを懇々と話すとそのうち消え去るだろう。

 

 

最後に

「こんな根性論で金が貯まるか!」とお怒りの皆様に、最後に一言だけ言わせていただきたい。

 

世界一周の旅はどんな労苦にもきっと答えてくれる!