三瓶山一周トレイルランニング~通行止め区間あり~
島根県を代表する名山『三瓶山』を走ってきました。
三瓶山は火山としては赤ちゃんくらい若く、最後の噴火はわずか4000年前。
カルデラの中に主峰の男三瓶山 (1126m) 、女三瓶山 (957 m)、子三瓶山 (961 m)、孫三瓶山 (907 m)、太平山 (854 m)、日影山 (718 m) の6つの峰が室の内と呼ばれる直径約1.2 kmの爆裂火口を囲んで配列しています ※Wikipediaより
なので中国地方では珍しく、稜線上を縦走できる登山者にはありがたい山。
今回はそんな三瓶山一周トレイルランニングしました。
北の原の姫逃池コース登山口~男三瓶山~扇沢~子三瓶山~孫三瓶山~大平山~女三瓶山~名号コース登山口~姫逃池コース登山口までぐるっと一周。
距離はちょうど10km、獲得標高958m。
若い火山なのでガレ場が多く、崩落した崖のような危険箇所もありますが、男三瓶山頂上付近の笹とススキの原や要所にあるフカフカロードなど、トレイルランニングも楽しめます。
姫逃池コース登山口は三瓶自然館裏にあります。
最初から急な傾斜を一気に駆け上がります。
登山口が標高600m、そこから男三瓶山頂上の1126mまで2.3kmの道のり。
登山道は階段が多いので、けっこう足にきます。たまらんね。
見下ろすと結構な高低差。
4月ですがわずかに残雪あり。
さすが中国地方の山ですね。
姫逃池コースは頂上までほとんど眺望もないので、一気に駆け上がります。
心拍数がレッドゲージ超えですが、40分で頂上まで来れました。トレイルランニングと言いつつ、ほぼ歩きましたけど。
眺望が好みなら、西の原からのコースがおすすめです。
4月の最初の土曜日にもかかわらず、ほとんど人がいない・・・
若干ガスってますが、独立峰らしい素晴らしい眺め。
この辺は三瓶山の噴火によりできた地形なので、地質好きにはこの写真だけでもたまらないでしょう。
おそらく大抵の人は北側の日本海を眺めるでしょうが、僕はこっちが好きですな。外輪山も僅かに残っています。
三瓶山の噴火により流れ出た火砕流堆積物により、出雲平野が広がり、宍道湖にも影響を与えたんです。
神戸川の自然史←詳細はこちらのリンクで。国引き神話やヤマタノオロチ退治伝説は、自然現象だったんですな。
トレイルランニング時の行動食・栄養補給が非常に悩ましく、試行錯誤中です。
胃腸は強いほうで、食事直後に走り出しても全然平気。
前回のトレイルランニングでハンガーノック気味になったので、今回は栄養と塩分摂取を早めに取り入れます。
チョコを食べながら序盤の急登を乗り切り、男三瓶山頂上で梅干しおにぎり。
あ、基本的に馬鹿高いパワージェルなどは使いません。あれ体に悪そうだし。
頂上避難小屋より先の峠を越えると女三瓶山までの縦走路なのですが、2018年の地震により登山道が崩落してしまったので通行止め。
眺望の良い道だったので残念ですが、バリエーションルートを利用して三瓶山一周行うつもりですので、このまま扇沢まで下ります。
男三瓶山頂上はススキと笹に覆われています。
標高は低いのですが、日本海側気候のため大雪と強風によりこんな感じになってます。
短い距離ですが、なかなか体験できないトレイルになってます。
最高に気持ちが良いですね。
ここから一気に激下り。
今から向かう子三瓶山と孫三瓶山を望みます。
この激烈なアップダウン!ドM登山家ならよだれものですね。
女三瓶山も見えます。
カルデラの中にわずかに池があります。秋には紅葉でものすごくきれいになりますね。
このカルデラ内のパノラマ景色こそ、三瓶山の真髄です。
そのおかげ?で若い火山らしく水捌けが良すぎて水場がありません。
よって夏場は地獄と化します。個人的に三瓶山登山は春と秋をおすすめします。
扇沢まで降りました。
ここまでの区間はもはや崖でして、ロープが設置してあります。
浮石が多く、ヘルメットが欲しくなる場面がけっこうあります。
なので写真を取る暇がなかったという、まあそれくらい危険なので初心者にはオススメできません。
なんせそんな危険箇所で登ってくる人と降りる人が交差しますからね。
子三瓶山までもけっこうな急登です。
こちらも頂上付近はご覧の景色。風が吹くと気持ちが良いですね。
こんな道を走れるのが三瓶山トレイルランニングの良きところかな。
そんでもってまた急な下り後の上り。
この高度感!このあたりもガレ場になっているので、下に人がいるときは要注意です。
孫三瓶に取り付いてから振り返るとさっき降りてきた道が見えます。
かなりのアップダウンで足がヒィーヒィー言ってますね。
孫三瓶山頂上より、子三瓶山を望む。
男三瓶山との連なりが、ハードなトレイルを感じさせてくれるでしょう。
ここでプロテインバーと菓子パンを補給。
稜線上の区間が長いので、水分塩分補給はしっかり行いましょう。
今回はポカリスエット1Lを水と別に持ってきました。
ここから大平山までわりと走りやすいトレイルに。
久しぶりの高速道路なので、ついつい飛ばしたくなります。
男三瓶から子、孫三瓶までの稜線。
これ全部走ってきました。
大平山より女三瓶山を望む。
最後の急登です。
東の原からはロープウェイもあります。
女三瓶山よりカルデラの中を眺めます。
男三瓶山はさすが一家の大黒柱といった山容。
女三瓶山はアンテナだらけ。
このアンテナの裏を通って名号コースに合流します。
このアンテナの裏を通ると少し下ったところに、さらにNHKのアンテナがあるのが目印です。少し分かりづらい。
本来はここから男三瓶山に向かう稜線上の道がありましたが、地震の影響で通行止め。
名号コースは踏み跡も少なく、少し迷いやすいです。
ちなみに水場がない=沢もないので、熊はいません。
かなりの急坂を下ると、走りやすいトレイルに。
最後の最後で小気味よく走れます。
最後は直線上の林道に。そのまま姫逃池コース登山口まで繋がってます。
距離10.01 km、タイム2:45:36、気持ちよく走れました。
データを見るとかなりのアップダウンとそれに沿うような心拍数(笑)
まだまだ修行が足りませんな。
データ取得は『GARMIN fenix5』を利用しています。
三瓶山は噴火口をぐるりと回る縦走が可能です。
水場がなく、ガレ場やロープを使う危険箇所もあるのであまりスピードが出せませんが、なんといってもカルデラ内のパノラマ景色は最高ですね。
アップダウンもかなりあるので、トレーニングにもおすすめです。
今回は「ULTIMATE DIRECTION SJ RACE VEST 2.0」で行きましたが、水を大目に持ち運ぶとなると、他の装備もあるので7Lの容量ではパンパンでした。
夏場になるとハイドレーションパックなんかも考えなきゃいけないですね。
以上、三瓶山一周トレイルランニングでした。
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