「GARMIN fenix5」を登山で使ってみたのでデータ解析してみる
久しぶりに清水寺の舞台からムーンサルトプレスを決めて買った『GARMIN fenix5』を、大山登山で使ってみたので、ランニングも混ぜてレビューしてみる。
GARMIN fenix5外観
fenix5は本体サイズ47mm、重量は87gとなっている。
ランニングに腕につけておくには少し大きいかと思ったが、実際使ったところそこまで気にはならなかった。
・・・が、登山中にはこの厚さ(15.5mm)がかなり邪魔だった。
写真の通り、ボールペンよりも太いので、バックパックを背負う際に当たってしまうことがある。
ほぼ同スペックの軽量版である「fenix5s」や、ランニング専用モデルの「ForeAthlete 935」はもう少し軽くて薄いが、そのため稼働時間は短くなっている。
重さ・厚さを取るか、稼働時間を取るか、でモデルを選ぶのが良いと思う。
Garmin Connectとの連携がすごい
アクティビティ中の詳細なデータを取ることがfenix5の仕事である。
詳細なデータがわんさか取れるので、記録の確認・解析はもちろん、モチベーションの向上など、様々なメリットが有る。
データはfenix5本体でも確認は可能だが、ウェアラブルウォッチはスマートフォンやパソコンと連携してこそ真価を発揮する。
上記リンクの『Garmin Connect』(無料)で記録やGPS情報を簡単にスマートフォンなどと連携できる。スマートフォンや自宅Wi-Fiと連携すれば、自動で解析データをアップロードしてくれるので、とても楽だ。
では、実際に鳥取県の大山登山をした情報を見てみよう。
※以下はパソコン上での情報です。
fenix5で登山記録を振り返る
大山登山の登りの記録。
小屋泊だったので水を大量に持ち上げ、しかも気温30℃というハードな山行であったが、果たしてデータは如何に?
まずは距離や時間、平均速度など。※休憩時間に停止するのを忘れていたため、少し余分がある。
利用時はアクティビティから登山を選び決定ボタンを押すだけ。
あとは勝手に計測が始まる。
GPSといえばGARMINだが、奥まった登山口でも1分かからずに正確な位置を指したのにはびっくりした。
ちなみに遮蔽物の無い場所なら数秒で捕捉可能だ。ちょっと怖い。
fenix5シリーズは、ABCセンサー機能(高度計、気圧計、コンパス)があるため、GPS機能のみの機種より高度計測には強い。
GPSはさすがの感度で、ちょっと寄り道して写真を撮ったりしたのも記録されている。
情報の詳細。これを帰宅してゆっくりビールでも飲みながら見るのが楽しい。
標高
大山は独立峰なので、けっこうな傾斜の階段が延々と続く。
なので標高は右肩上がりとなっている。
速度
GPSマップ上で確認できるため、場所ごとの詳細データも確認可能。
速度を見れば、「ああ、あの急登のところか」なんて思い出せる。
それにしても後半足が止まってるなあ。
心拍数
fenix5には光学式心拍計が付いており、これが購入の決め手になった機能でもある。
心拍数を確認することで、運動強度を把握できる。そのため、「ランニングでは乳酸のたまらない運動強度(最大心拍の70%程度)で走る」やペースの上げすぎなども確認できるので高度な心拍トレーニングも可能だ。
登山でも、不要な疲労を避けるためにも、心拍を確認することで目で見て対処することが可能になるため、負担の少ないペース配分ができる。
そして上記のデータをご覧の通り、序盤からほぼMAXの運動強度となっている。ダメだなあ~
気温
酷暑の中、10kg近い装備というのもあり、運動強度が上がった原因ともなっている。
一応頂上は1700mあるんだけど・・・とにかく暑かった。
平均心拍数が146bqm、有酸素運動が5点満点中4.7と、僕にとってはかなりきつい運動であったようだ。
もちろん、次回行ったときにデータを比べることができるので、このデータを超えるよう練習する励みにもなる。
ダイエットをしている人にはありがたい消費カロリー記録。
水曜、木曜は登山前なので特に運動をしなかったこともあるが、この消費カロリー差には体もびっくりしたことだろう。
登山をする人は、特に泊りがけの縦走の場合、必要摂取カロリー量の目安にもなる。
一日のデータの確認もできる。
睡眠やストレスなど、運動以外のデータも取得している。
大山登頂日は、過酷な運動であったためか、ストレスレベルが高い。
ちなみにこちらは普段の仕事をしている日のストレス。
労働嫌いの僕にとって、仕事とは大山に登るくらいハードらしい。
大山登山はストレス感じないけど。
ちなみにランニングのデータはこちら。GPS地図は近所を走ったため割愛しました。
ランニングの場合、ピッチ数など登山とは違ったデータも計測してくれている。
別売りの「ランニングダイナミクスポッド」や「ハートレートセンサー」があれば、フォームの左右差や乳酸値まで計測可能となるので、フォーム修正なども可能。トレーナーが要らなくなる時代が到来です。
こちらは睡眠データ。
遺伝性寝相最悪症の娘と寝ているためか、眠りが浅いようです。
VO2 MAXとは、運動中に摂取可能な酸素の最大量を数値化したもの。
なんとご覧の通りの大山登山の体たらくぶりでも、30代では上位20%に入るらしい。
これを元にフルマラソンの予想タイムを出してくれるのだが、なんと3時間半とかなのでかなり過大評価してくれているようだ。
まとめ
とにかくfenix5は登山を最高に楽しくしてくれる相棒であるということは断言できる。
これが長期縦走であったらもっとおもしろい?データが取れるだろう。
また長期縦走に向けてのトレーニングも、これでずいぶん楽しくなる。特にランニングは詳細なデータが出るので、ただタイムを測るよりは数倍モチベーションも上がる。
もう少し体力を上げて、運動強度70%で長時間走ることができたら、トレイルランニングも夢じゃない。
金無い時間無いアクセス悪いの三重苦登山愛好家としては、短時間で一気に縦走できるトレイルランニングは是非ともやってみたいところではある。
そしていつか「Trans Japan Alps Race」に出るんだ!そしてそこで野垂れ死ぬのが夢です。
つい最近新機種であるplusシリースが出ました。
当分安くはならないのと、そこまで機能に変化がなかったので、だいぶ安いfenix5も現役であると思います。
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