カメラ三脚『Leofoto LS-323C』と雲台『SIRUI K-30X』を買ってみたのでレビュー

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ついに三脚と雲台も買ってしまった。

そしてレンズ以外にも深い沼があることも知ってしまった。

今回は悩みに悩んで三脚『Leofoto LS-323C』と自由雲台『SIRUI K-30X』 という中華セットを購入するに至った。

ということで、さっそくレビューあるよ!

 

 

 

 

三脚『Leofoto LS-323C』

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材質:10層カーボン
パイプ径:32/28/25mm
段数:3段
収納高:650mm
全伸長:1,520mm
最低高:95mm
耐荷重量:20kg
重量:1,420g
雲台取付ネジ:UNC3/8(太ネジ)

 

Leofoto(レオフォト)はコスパ最高と言われる中国の新興メーカーで、カーボン製三脚や雲台を低価格で売ってくれるありがたいメーカー。

中国製ということで若干気が引けるかもしれないが、Leofotoは欧米の超有名メーカーのOEM製品(他社ブランドの製品を製造すること)を作っていた会社であり、技術レベルはかなり高い。

ちなみにLeofotoの製品は米国の某有名メーカー製品に瓜二つといわれているが・・・

 

ネットでの評判もよく、同レベルの日欧米メーカーの半額近くで買えるとあって、僕のような貧乏沼人にはありがたい存在。

なんせ27000円だからね!

 

 

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付属品はこちら。

センターポールがついています。

 

 

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割と高級感あるキャリーバッグが付いていますが、あとで残念な事が判明・・・

 

 

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雲台取付ネジはUNC3/8。

ネジが2種類あることを初めて知ったが・・・

 

 

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指で押し込めばUNC1/4にチェンジ!

 

 

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一番の売りはこの軽さ!わずか1,420g

普通に片手で持てますね。登山のように少しでも荷物を軽くしたいときにはありがたい。

3段なので収納高65cmと少し大きめだが、その分安定性は高い。

パイプ径は32/28/25mmで、「望遠レンズには32mm以上」といわれる太さをカバーしている。

軽さの秘密はもちろんカーボンだが、中国製ながら日本の東レ製10層カーボンを使用している。

 

 

 

『Leofoto LS-323C』を伸ばしたり縮めたり

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では雲台を付けた状態で、まずは立てて見ましょう。

 

 

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MAXまで伸ばすと152cmなので、雲台+カメラではけっこうな高さになる。

付属センターポールを付ければ183.5cm。

 

 

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脚を広げれば低くなるが・・・

 

 

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このシルバーのレバーを・・・

 

 

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カチッと上げれば・・・

 

 

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地面スレスレ(最低高95mm)まで下げることが可能。

レバーは2段階まで調整できるので、マクロ撮影なんかでも使いやすい。

 

 

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石突はゴム製

実際のカメラを使ったレビューは、雲台レビューのあとで。

 

 

 

自由雲台『SIRUI K-30X』

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素材:アルミニウム

ボール径:44mm

高さ:108mm

ベース径:60mm

搭載荷重:30kg

重量:0.56kg

クイックシュー:SIRUI アルカスイス互換規格クイックシュー TY-70-2

三脚取付ネジ:U3/8

 

SIRUIも中国メーカー。 

こちらもコスパ最強といわれるメーカーで、価格コムなどでも高評価。

アルミ削り出し加工なので頑丈で高級感もあります。

これで14000円!!!!

 

 

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付属品の皆様

 

 

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クイックシュー TY-70-2」はアルカスイス互換性あり。

初めて使ったが、非常に便利。

赤いボタンを押さなければ外れないようになっており、うっかり落っことしちゃう心配もない。

 

 

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ネジはそのままでLS-323Cに装着!

 

 

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お~!

意外にピッタリだった。

耐荷重からして僕のカメラでは「SIRUI K-20X」でもいけるのはいけるのだが、今後のことも踏まえて(さらなる沼の予感)

 

 

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カメラも装着。

水平器もついています。見えづらいけど。

 

 

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このボールのデカさが安定性を物語るでしょう。

動きは非常になめらか。フリクションメモリー機能があるので、バタンと倒れることもなし。

 

 

 

三脚+雲台+カメラで実践

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う~ん素晴らしい佇まい。

それではいろいろいじってみましょう!

※D750と24-120mm

 

 

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※ダイヤルが干渉してました(汗)

 

 

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こんな感じで動きます。

風がある日だったが、ビクともしない。

雲台の動きの滑らかさは、それだけで気持ちが良いくらいなめらか~な感覚です。

 

 

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ドキドキの「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」装着。

望遠レンズなので三脚座にクイックシューを付ける。

この三脚座、評判が悪いのでかなり怖い。

 

 

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怖い怖い。

けど安定してはいます。

3段フル伸ばしでやる勇気はなかった・・・

 

 

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ズームするとこんなに伸びるので重心がかなり前方へ移動するが、何とか安定している感じ。

望遠レンズの場合、わりとキツく締める必要性はあるが大きな揺れやズレはなし。

 

 

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ひとつ残念なのが、三脚の付属ケースに雲台装着状態では入りきらないところ。

 

 

 

練習動画を撮ってみた


雨と新緑のブナ原生林

それでは文章だけだと伝わりづらいと思うので、初動画を撮ってみました。

なんちゃってパンなども行っているので、わかりやすいかと思います。

登山道の不整地で、風+小雨という環境での撮影。

自由雲台のレビュー直後に言うのもなんだけどビデオ雲台欲しくなった(ToT)

 

※追記

tabing.hatenablog.com

結局買っちゃいました(ToT)

 

 

 

 

なぜこの三脚と雲台を選んだのか

嗚呼こんな望遠レンズを買ってしまったのが諸悪の根源・・・

 

自分に合った三脚と雲台の選び方

そもそもだが三脚と雲台の使用目的は、「ブレない」こと。

望遠レンズでなくても、昨今の高画質なカメラで撮影すると、家に帰ってパソコンで見返してみたら「あらあら、ブレブレですやん」ということが多々ある。

よって三脚と雲台の選び方の一番のポイントはブレないようにガッチリ固定することである。

 

そのため『耐荷重』が重要となる。

これはその三脚と雲台がどれくらいの重さを支えることができるかという意味であり、ブレない写真を取るために重要なポイント。

ちなみに『Leofoto LS-323C』は耐荷重量20kg、『SIRUI K-30X』は耐荷重量30kgを謳っている。

だがこの耐荷重という数値は決まった基準がなく、メーカーの言うがままのようだ。

僕の「Nikon D750」(840g)と「Nikon AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」(2300g)のセットだと、合計3kgの重量を支えれば良い・・・とはならない。

耐荷重がギリギリだと、風でブレたり、高くすると倒れたりしてしまう。望遠レンズの場合は、ズームにすれば重心がずれるのでそのまま前にバタンなんてことも。

 

例えば望遠レンズを付けた一眼レフなら、三脚の脚の太さが32mm以上欲しいなんていうレビューが多い。

ともかくここの辺が初心者には非常に分かりづらかった。

結局のところ一番確実なのは、ネットで自分のカメラ+レンズセットと同じくらいの重量を使っている三脚+雲台レビューを見るのが手っ取り早いと思った。

 

三脚は用途で選ぶ

三脚と雲台はブレなければよいのだから、重ければ重い程よい。

スタジオ撮影や車移動でちょいと撮るのであればそれでも良いかもしれないが、僕のように登山や野鳥撮影に使うのであれば、カメラセットと三脚+雲台を持ち運ぶことになるので、ある程度軽くないと困ってしまう。

しかしブレない耐荷重を持ちつつ軽くするというのは矛盾している。

 

そこでカーボンの登場だ。

カーボン=炭素繊維強化プラスチックは、軽量ながら高い強度を持つ素材で、飛行機や高級スポーツカーや釣り竿にも使われている。

LS-323Cは10層カーボンとなっている。

そのため1.4kgと軽量ながら、2倍以上重いアルミ製の三脚と耐荷重が同じレベルとなっている。

けれども軽量化のための贅沢なカーボンの使用は、価格が高くなるのは言うまでもない。

 

雲台は種類が多すぎて頭痛がする

雲台は初心者にとって何を買えばよいかよくわからない代物。

簡単に種類と特徴を述べると、

 

自由雲台

SIRUI ハイエンド自由雲台 K-30X

メリット:軽量、素早くいろんな方向へ動かせる

デメリット:水平を出したり微調整が難しい

持ち運びのしやすさ、動くものにも対応

 

 

3WAY雲台

SLIK 雲台 SH-806 N 3WAY型 206393

メリット:微調整しやすい

デメリット:でかい、嵩張る

物撮りや風景写真が得意

 

 

ビデオ雲台

Manfrotto プロフルード ビデオ雲台 60mm フラットベース MVH500AH

メリット:なめらかに動かせる、安定感が高い

デメリット:でかい、嵩張る、縦方向は動かせない

動画メイン

 

この他にもまだまだ種類があるし、細かな違いが腐るほどある。

 

 

今回の買い物の決め手

 

まず僕の基本的な使用用途は、登山ありの風景写真、野鳥撮影、子供

なので三脚は軽量なカーボン製となる。

ネットの海を散策した結果、

カーボン製で軽量+足の太さが32mm以上+お求めやすいお値段=Leofoto

と相成りました。

レベリング搭載の「Leofoto LS-324CEX」とも迷ったけど、価格が2倍になるので却下。

SIRUIやManfrottoの同レベル三脚も候補に上がったが、レビューを見てもLeofotoが圧倒的だったので。

楽天やAmazonでも品切れになるくらいなので、僕のような初心者や使用用途のカメラ好きにはコスパ最高だと思う。

しかし脳内で嫌な声がする・・・「いつかはGITZO」と・・・

 

 

 

雲台はとにかく迷った。

軽量さ、動き回る子供を撮る、写真と動画のどちらにも使えるところ、より自由雲台を選択。

Leofotoの自由雲台にしようと思ったが、情報が少なく、レビューも芳しくない。

しかも20000円近いお値段。

ということで、SIRUIが候補に。

かの辛口な価格コムでも高評価で売れ筋ランキングに載っている。

う~んと悩んでいたら、「野鳥撮影にはビデオ雲台!」とかいう記事を見てまた混乱。

結局、わけがわからなくなってきたので勢いでポチる。

そのうちビデオ雲台も買ってしまいそうな予感・・・沼

 

 

 

まとめ

しかし三脚+雲台で40000円は安い!

しかもカーボンとアルミ削りだし、中国恐るべし。

だが三脚や雲台のレビューを一通り見て回ったが、とにかく中国メーカーの勢いが凄まじい。

低価格ながら国産や欧米老舗ブランド並の品質を売っており、辛口な価格コムレビューでも「中国侮りがたし」という賛辞が送られている。

あとは耐久性やアフターフォローが問題だが、それはまた後日レビューします。

 

おすすめリンク

tabing.hatenablog.com

 

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