日本の面影とオーダーメイドと黄色い町ホイアン

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フエからバスでハイヴァン峠を越える。

ぐねぐねと伸びるこの長い峠道は、ベトナムの気候を北部と南部で変えてしまうほどの難所だ。
ハイヴァン峠を何とか越えると中部最大の都市ダナン、そして僕らの目的地ホイアンがある。

 

 

黄色い町ホイアン

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かつて国際貿易港があったホイアンは世界遺産の町だ。

最も栄えたのは16世紀末、ホイアンはポルトガルやオランダ、中国、そして日本ともつながっていた。
世界遺産にはよくある話だが、ここホイアンも貿易港としての利点が徐々に失われていくと次第に寂れていき、いつしか忘れ去られていた。

 

 

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ホイアンといえばこの黄色い壁。
街中の壁という壁が黄色いで覆われている。
そこにはベトナムと中国と日本の建物技術が混ざり合った古い家が残されている。

 

 

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中でもこの通称「日本橋」ともいわれる来遠橋は、1593年に日本人が作ったという。
かつてはここに多くの日本人が住んでいたのだ。

そんな彼らも徳川幕府の鎖国令が出されると皆いなくなってしまった。

少し寂しい歴史を持つ来遠橋だが、今は多くの観光客が訪れている。

 

 

そんなホイアンの町並み

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夜のホイアン

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ホイアンの夜はランタンで彩られる。
川縁には多くのレストランや屋台が並び、とても賑やかだ。

 

 

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ベトナムで何店舗か見たパクリアート屋。映画やアニメのポスターなどをアーティスティックにして売っている。たぶん著作権とかは無視だろう。そして僕はここで「ファイトクラブ」と「七人の侍」のポスターを買ってしまった。好きな映画には弱い。

 

 

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ホイアンでは生ビールが飲める。
しかもグラス1杯30円。これは昼から飲んでも許されるだろう。

 

 

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夜のホイアンの景色を眺めながら名物カオ・ラウをいただく。
カレー風味の出汁に太くてしっかりした麺をつけて食べる。
どすんと乗っているチャーシューは味が染みていて美味い。

 

 

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そういえば市場にある食堂では2年前に訪れた時にもいたおばあちゃんが、まだ同じ場所でせっせと働いていた。
もちろんばあちゃんは僕のことなど覚えては居なかったが、僕はばあちゃんにとても感謝している。
それはばあちゃんのおかげでナスが食べられるようになったからだ。子供の頃からずっとナスは嫌いだったのだけれど、ばあちゃんが勝手に入れた煮物のナスを食べてから雷に打たれた。
「ああ、なんて人生損をしてきたのか!」
それからというものナスが大好物になりましたとさ。

 

 

オーダーメイド

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ホイアンという町は、美しい街並みだけではない。
ここは世界から女性がわんさか押し寄せるファッションタウンでもある。
ホイアンでは靴から革ジャン、バック、シャツ、ワンピース、そしてアオザイまでなんでもオーダーメイドで作ってくれるのだ。

しかも格安かつ迅速

サンダルなんか半日で作ってくれる。
嫁さんはこれだけを楽しみにベトナムへやって来たようなものだ。

 

 

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ということでオーダーメイド体験。
まず店で好きなデザインを選ぶ。店に並んでいるものからでも良いし、店のカタログから選んでも良い。
そのあと皮の種類や色を決めて採寸。

 

 

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これで終わり。早くデザインを決めることが出来たら、15分くらいで終わってしまう。

僕も以前サンダルを作ってもらったが、けっこうしっかりしていて今でも履いている。


サンダルなら8ドル~25ドル(デザインによる)くらいだ。

他にもブーツや革ジャン、バックなどなんでも作れる。
しかしブーツなんかは若干クオリティーは低めだ。
ポイントとして、同じ店でいくつか頼めば安くなること、デザインはカタログより陳列されている物から選んだほうが無難、ちゃんとこちらの意見を言わないとハイハイと勝手に決められてしまう、なんてのがある。

ホイアンではデザイン決めで苦しむ女性の顔をよく見れる。

 

 

カフェ

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来遠橋を越えた先にある路地に入っていくと、雰囲気の良いカフェがあった。

古い旧家をカフェにするのは世界でも流行っているらしい。神戸の異人館のスタバはすごかったなあ。

 

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お洒落なカフェでもやっぱりベトナムコーヒー。

 

 

 

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ホイアンは何回来ても楽しい。

町は綺麗だし料理もビールも美味い。

オーダーメイドやお洒落なカフェもある。

でも何となく落ち着くのは、遠い昔の日本の香りが残っているからだろうか?

400年前たしかにここを、ちょんまげのご先祖様たちが歩いていたのだ。

 

ホイアンはどこか懐かしい町。