中国山地の秘境風景
中国山地の奥深くは、急峻な滝と特濃の森に覆われ、まさに大自然である。
アクセスは日本トップクラスの悪さであるが、その分人の手が入っておらず、なかなか渋い写真が撮れる。
ど根性杉。中国山地は花崗岩のイメージが強いが、変成岩も多く、たまにゴロッとした巨岩が転がっている。
天狗伝説がある大神ヶ岳は、あながち間違いなさそうな雰囲気。
人の手があまり入っていないので、倒木や腐った木がそこら中にあり、もちろん登山道は整備されているとはいえ、歩きづらく迷いやすい。
もののけ姫にありそうなシーン。
中国山地は山頂付近でも展望は悪く、標高も低いのでそれなりの景色ではあるが、濃い緑に覆われた中にある巨岩など見どころはある・・・と思う。
タマヒュンです。
エヴァ岩と名付けました。
秘境匹見峡周辺は滝だらけ。
まさに清流です。
このドス黒い大自然で窒息しそうな感じが素晴らしい中国山地。
でも夏場は地獄です。標高が低く、虫が多く、湿気も半端ない。
ということで、マニアックな中国山地奥地の写真でした。
人も殆どおらず、登山道はわかりにくいので、標高が低い割にはハードな登山ができます。
ちなみに極度の方向音痴な僕は、この辺の山に詳しい友人に連れて行ってもらいました。
この辺の山地図はあまりないのですが、ヤマケイアルペンガイドは満遍なくカバーしております。低山が多くアクセスが悪いので、地図以外の情報も非常に大事です。
関連リンク
中国山地のブナ林②モノクローム
ブナ林はモノクロームも栄えます!
新緑の季節は特にモノクロ好きと相性が良いかと。
逞しき黒潰れ!
笹の照りの妙
木々の間から差し込む光、ブナの極相林は明るい。
非インスタばえ
無骨なるかなモノクローム
猛烈な自然にて荒れる写真
禍々しいモノクローム
そしてセクシー!
最後は悩殺ショットでした!
ブナ林は明るいので写真とは相性が良い。
野鳥も多いので、ブルジョアカメラマンが集います。
かの大砲のような純正レンズは、ブナの大木のような圧倒的な存在感があります。
関連リンク
中国山地のブナ林①
中国山地はブナの森。
日本アルプスなどには全く勝てっこない中国山地ですが、ブナの原生林に近い自然が残っている数少ない地域であります。
中国山地については別記事に書くとして、今回は中国山地のブナ林の写真をアップしてみます。
ブナ林は比較的明るく、生物・植物の多様性に富み、ゆっくり歩くだけでも癒やされます。
戦後の植林政策により、ブナなどの原生林はほとんど壊滅的な被害を受けており、日本の山々は人工的な杉林に覆われてしまいました。
中国山地は標高こそ1000m前後、森林限界もなく登山には少し・・・というかだいぶ人気のない地域でありますが、我々にはブナ林がある!と自信を持っておすすめできます。
日本海側の多雪地域におけるブナ林は、この写真のようにブナと笹に覆われています。風の通り抜ける音はなんとも言えない心地よさがあります。
でも熊が通り抜ける音かもしれません。
ブナやホオノキ、クロモジなどの植生が保たれています。
キツツキやアカショウビンなどの野鳥も見られます。
小鳥のさえずりが心地よいです。
ブナの独特な樹皮や重厚感ある幹は、ブナフェチにはたまらない美しさがあります。
ブナは自然のダムの役割があり、その影響は海にまで広がっています。
白飛び。
ブナの極相林は、あまりスギがありません。
美しい森ですが、そこは木々の熾烈な制空権の奪い合いの戦場です。
ということで、今回は中国山地のブナ林をおとなしくNHK調でお送りしました。
関連リンク