バックパッカーが日本社会へ順応するまで~④なぜ働くのかをこじつける!
さあ、つらつらと愚痴を言ってきたこの旅の名残惜しさと現実逃避シリーズも最終章。
なんせ「生きねば」ならん。
生きるためには働かなければならん。
働いてお金を得るには時間的拘束と嫌なこともせにゃならん。
・・・だけど働くには理由がほしい!
ただ流れるような禅の境地を持ってるなら朝早く起きて庭先を掃除するだけでも意味を見いだせるのかもしれないが、僕はそんな暇な坊さんとは間逆の煩悩を舐め尽くすような人間だ。
結局旅で得た答えは「毎秒好きなことをやっていたい」ということ。
単なるわがままなピーターパン症候群だということが自明になっただけだった。
でもこれがわかっただけでも良かった。
肩肘張らず、突っ張らずに素直に生きよう。
人間結局これが一番幸せなようだ。
旅は自分探しなんていうがそうではない。
旅は今までの人生で得た無数の答え、ごっちゃごちゃになった答えを、自分なりにまとめ、削ぎ落として一つの塊にすることだ。
それがいかに不格好だったとしても、旅の後だとすんなり受け入れることができる。
旅の先にあるのは新たな自分ではなくて、今までの自分の人生の純粋な結果だ。
・・・さあここから現実の生活が始まる。
自分のしたいことを仕事にするのが一番幸せなのかもしれないが、なんせこっちは動き出す大前提の金が無い。
まずは社会復帰のリハビリとして慣れた仕事、親しんだ故郷での普通の暮らしを始めよう。
だが労働するには何度も言うが理由がほしい。
まずは最初のリハビリとして僕が考えた救急治療、それは、
①目に見えない労働の成果を物象化する
労働して得た「お金」を物象化することによって、働く意味を五感を通して脳みそにじかになすりつけてやろう!
これからはガンガン欲しい物を買ってやる!
そして働くことが形になれば、自ずと社会復帰できるに違いない。
なんせここは資本主義の国だ。
資本主義の最も原始的な姿を体現することで、人工的な理由を構築してやる。
そこから新しい生活が始まるのだ!
といっても長年の旅の軍資金捻出清貧生活と長期バックパッカー生活によって欲しいモノというのがほとんどない。
でもでもその中でも旅をしながら憧れた現地のライフスタイルや、旅の中で疑問に思ったことなんかを知るための本や映画、これだというものがチラホラ存在する。
う~んこりゃ俄然働く気が湧いてきたぞ!
②ライフスタイルを考えなおそう
先程も言ったが本当にこの数年間は世界一周のことしか考えていなかったので、今は何をしたら良いかもわからない状態。
このままでは定年して家族に邪険にされる暇オヤジのような生活になってしまう。
ということで①でも述べた通り、これからは世界一周で見てきたいろんな国の人達のライフスタイルを取り入れてみることにしよう。
それはお金をつかうことだけでなく、日々の生活に少し変化を加える、例えばインドで習ったヨガとかヨーロッパで教えてもらったハーブ作りだとか、そんなことをやっていきたい。
とりあえずはオーストリアのおっちゃんに教えてもらった『毎日できる美味しい酒の飲み方』から取り入れてみよう(^O^)
③旅に憧れている人のちょっとした後押し
これは多分すべてのバックパッカーが行っていることだと思う。
今から旅に出ようとする人への応援だ。
何か趣味や勉強を始めるとなると誰かに教わりながらやりたいという人が多い。
とくに世界への旅ともなれば不安やわからないことだらけだ。
僕も初めは旅への憧れと不安でいっぱいだった。
そんな中で色々教えてくれたのが、旅を終えたバックパッカーだ。それは直接会って話したり書籍だったりブログだったり、方法は違えど誰もが同じ不安を共有できるからこそ、誰もが他の人達にも体験してほしいと願っているからこそできるちょっとした後押し。
すでにサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼はあまり情報がないのでたまに質問してくださる方がいる。そういうような微力ながらも僕にできることをやっていきたいと思う。
なので質問、疑問等あればどんなことでも良いので気軽にコメントください。
とりあえず救急治療はこのくらいにしておいて、今後のことはそれから考えよう。
現在社会復帰に向けてリハビリ中ですが、これからも末永くよろしくお願いします。