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登山の前に読むと世界が広がるオススメ本

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登山を趣味にして10年近く。

ただ山に登るだけでも十分楽しいのだが、少し世界を広げてみると、今まで見過ごしてきた大きな発見がある。

それほど登山とは奥が深いのである。

ということで、今回は登山の前に読むと世界が広がるオススメ本を紹介してみる

 

 

地学~なぜ山ができるのか?

「ブラタモリのように、地形のことがわかると登山も楽しいだろうなあ~」と、思ったことがある登山趣味家は大勢いるのではないだろうか?

たしかに槍ヶ岳のような尖った山もあれば、九州の火山のような草木の少ないなだらかな山もある。

では、その違いは何なのか?というか、どうやってこの山はできたのか?

そんな疑問に答えるのは地学しか無い。

 

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

 

あたりまえのように「そこにある」山は、いつ、どのようにしてできたのか──。あなたはこの問いに正しく答えられますか? 

実は「山ができる理由」は古来から、地質学者たちの大きな論争のテーマでした。山の成因には、地球科学のエッセンスがぎっしりと詰まっているのです。

本書を読めば、なにげなく踏んでいる大地の見え方が変わってくることでしょう。(ブルーバックス・2012)

 

理系人間御用達であったブルーバックスシリーズだが、最近は地学の素晴らしい本がたくさん出ている。

中でも藤岡換太郎先生の著作は、超絶文系の僕でもとても面白く読めた

難解なプレートテクトニクスから、火山のでき方などなど、山がどのようにできるのか?がわかりやすく書かれている。

例えば、火山はどのようにできるのか?と聞かれたら、「地下のマグマが~」と答えるだろう。

ではなぜそのマグマが「そこ」にあるのか?

ここにもちゃんと答えがある。それがわかると、日本の火山が列を成していることにも納得するだろう。

「山はどうしてできるのか」は、地学超初心者でもわかりやすく、登山中にも役立つ知識が盛りだくさんとなっている。

 

 

その他の地学オススメ本

NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン 激動の日本列島 誕生の物語

NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン 激動の日本列島 誕生の物語

  • 作者: NHKスペシャル「列島誕生ジオ・ジャパン」制作班
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/08/12
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

こちらはNHKで放送され好評だった「列島誕生」の詳細本。

山の成り立ち以上にダイナミックな日本列島の誕生を知れば、とりあえず丹沢に行きたくなるだろう(笑)

 

三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち (ブルーバックス)

三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち (ブルーバックス)

 

山の成り立ちよりもさらに深い、3つの岩石を中心に地球の成り立ちまで紐解いた名著。

もちろんこの3つの岩石は、山の構成物質である。槍ヶ岳がなぜあのように尖っているのか?高山植物が咲き乱れている山とそうでない山の違いがあるのはなぜか?などなど、山の疑問に答えてくれる。

 

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運動生理学~なぜ山でバテるのか?

最近、三十路を越えたあたりから、山で異常に疲れてしまうようになった。

もともと運動音痴ではあったが、唯一登山だけは人並みにはできたにもかかわらずである。

加齢による体力の低下はあるだろうが、でも三浦雄一郎のように高齢でもエベレスト登山してしまう人がいるのでそれは言い訳にはならない。

なぜ山で疲れるのか?が分かれば、トレーニングの目安や装備や食料の対策ができるはずだ!と思ってこの本を手に取った。

 

山に登る前に読む本 (ブルーバックス)

山に登る前に読む本 (ブルーバックス)

 

たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。

体力とは自動車のエンジンのようなもので、自分のエンジンが大型なのか小型なのかを理解しておくことも大切だ。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。
本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したものである。実験データに基づいた、無理のない登山術を紹介する。

 

ということでまたブルーバックス!

今回は、運動生理学から紐解いた『バテない』登山の仕方と準備について。

巷の登山本を見ても、登り方や装備の選び方、食事の取り方が書かれているが、深読みするとただの経験則だったり、登山という環境には適さない一般論だったりする。

この本は、運動生理学的にエビデンスがしっかりあり、実際に実験された内容が化学式多めで書かれている。

ちょっと難解な部分も多いが、細かい計算は抜きで見ても十分登山でのバテ対策になる。

体力に応じた適切な登山ペースとは?水分・栄養補給の必要量はどのくらい?効果的なトレーニング方法は?といった疑問に、具体的に答えてくれているので、自分の若さだけで乗り切っていた弾丸登山の反省と戒めになった。

 

 

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そしてこの本のせいで心拍計付きのスマートウォッチを購入してしまった(汗)

疲労はピーク近くなるまで意外と実感しにくい。特に集中していたり、時間に追われていたりすると尚更だ。

そんな時は、本書にあるように心拍数を確認することで、実際の運動負荷を知ることができる。そこからペースを調整すれば、バテずに登山が続けられるというわけだ。

もちろんこれには栄養や水分摂取のタイミングなども重要になってくる。

少々難しい本ではあるが、バテずに登山することは安全にもつながるので、登山する人にはぜひ読んでほしい本だ。

 

 

その他の運動生理学オススメ本

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

 

こちらは人間の生活や運動について書かれたベストセラー。

現代の生活が如何に人間らしくないか、また現代人の食べる物が如何に体に良くないかが書かれている。

登山をする人は自然で体を動かすのが好きな人がほとんどだろうが、なぜあなたが山に向かうのかがわかってしまう結構刺激の強い本でもある。

大雑把に言うと、「人間は狩猟採集生活に適応するようできている」ということだ。そこから運動や食事、ライフスタイルを見直すよう諭してくれる。この中では、トレイルランニングや登山についても詳しく書かれているので、登山趣味家には頷ける内容が多い。

この本についてはまた深く掘り下げてみたい。

 

 

山病本~なぜ人は山に惹かれるのか?

割とお固い本が多かったが、ここからは山の危険や山に取り憑かれた人間を描いた名著を挙げてみよう!

 

ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫)

ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫)

 

遭難本といえばこちら。

世界でも最難関といわれる中国のミニヤコンカで遭難した松田宏也の手記。

数ある遭難本でも屈指の極限状態であり、著者の幻覚が詳細に描かれているので非常に怖い。

ミニヤコンカ登山のアタック隊であった松田は、頂上付近で遭難してしまう。しかもあろうことか、ベースキャンプにいた仲間たちはすでに遭難死したものと思い、装備どころか取り付けていたロープまで撤収してしまう。

酷い凍傷と極度の疲労の中でも何とか下山していく松田は、キャンプや荷物がデポしてあった地点にたどり着く度にこの事実が突きつけられる。

これは遭難本をいろいろ読んだ中でも、一番心が折れてしまいそうな状況だ。

題名にもあるように、このような極限状況でも、人間は強い意志で打ち勝つことができた。その闘いはとにかく凄まじいので一見の価値あり。

個人的には昔の単行本の表紙のほうが好きですね。

 

他にも超人山野井夫婦の遭難を描いたノンフィクション「」、山に取り憑かれた男といえば「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」、この三冊を読めばきっとますます登山にハマっていきます!

 

 

サバイバル登山入門

サバイバル登山入門

 

K2を登頂したような大登山家が、なぜか今、サバイバル登山をしている。

サバイバル登山とは、最低限の装備と食料を背負い、あとは山中で狩猟採集しながら生きる事をいう。

服部文祥先生は、銃とテンカラと野生動植物の知識を武器に、山でサバイバルして生きるのだ。現代人が忘れていた人間本来の生き方がそこにある。

鹿を撃ち、その場で捌く。残酷なようにも思うが、我々がスーパーで買うパック入りの肉は全く同一である。要するに現代人はそういったことを金で済ましているのだ。

サバイバル登山は、もはや哲学の世界に入ろうとしているが、とにかく刺激的な本なので一度手に取ってもらいたい。

登山装備はハイスペックになってきているが、その分失ったものもあるわけだ。登山について非常に考えさせられる本でもある。

でもモグラは食えないと思う(笑)

 

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まとめ

登山は自然を相手にしている。

そのため、世界は無限に近いほど広い。科学的に分析することもできるし、精神的に取り入ることもできる。

ただ登山するのも良いことだが、少し(というかだいぶ)違って視点を持つことで、さらにその奥深さを感じることができるだろう。

わかろうとするのは簡単だが、その広さに閉口するのは意外に難しくもある。

なぜこんなに山の本を読んでいるかというと、この酷暑と休みが取れなかったせいで鬱屈しているからである!

この秋は絶対テント担いで山に行くぞ!

 

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