登山で最高のコーヒーを飲むためのオススメ『アウトドアコーヒー道具セット』
登山とコーヒーはこれ以上ない組み合わせ。
少々荷物が増えても、絶景を眺めながら山の上で飲む淹れたてコーヒーの味は格別!
ということで、近所の山から北アルプスは劔に槍に水晶岳、白峰三山やトムラウシ山、気づけばエベレスト(の手前)やパタゴニアまで堪能した登山歴8年の僕が厳選するアウトドアコーヒー道具。
アウトドアコーヒーセット
目指すのは、淹れたてのドリップコーヒー。
コーヒーはとにかく淹れたてが格別だ。
山の上という環境で、自宅やカフェで飲むコーヒーに近づけるならば、コーヒーミル、ケトル、ドリッパーが必要だ。
コーヒーミル
美味しいコーヒーのいちばん重要な条件は、「新鮮な豆を淹れる直前に挽くこと」だ。
いくら良質な豆でも自宅で挽いてから持ち込むと、肝心の香りや味の成分が劣化してしまう。
そもそもなぜコーヒーミルを使うかというと、コーヒー豆を挽いて粉状にすることで表面積を増やし成分を抽出しやすくするためである。
表面積が増える分、いくら密閉しても空気に触れてしまい、一気に劣化してしまう。
だからカフェはもちろん、セブンイレブンのコーヒーさえも、飲む直前に豆を挽くのだ。
ということで、コーヒーミルはとても大切な道具となる。
僕が買ったコーヒーミルは、E-PRANCE手挽きコーヒーミル(1587円)
登山で持ち運びする場合、基本的に手挽きのセラミック刃のコーヒーミルになる。その他のタイプは重すぎて候補にならない。
このE-PRANCE手挽きコーヒーミルは重さが304gとなっている。市販のコーヒーミルでは、とても軽い部類に入る。
セラミック刃は、劣化しづらく、また摩擦などの熱が発生しないので、豆を挽く際に雑味がつかないので特にオススメだ。
E-PRANCE手挽きコーヒーミルは、好みの粒の大きさを調整でき、エスプレッソ用の極細挽きも可能なので味の調節ができる。
挽き具合はなかなか硬いがそこまで強い力はいらない。一人分(15g)なら1~2分で挽くことができる。
Amazon売上一位で、評判も上々、値段が1500円代と格安なので、最初の手挽きコーヒーミルとしてはかなりおすすめできる。
他にもセラミック刃の手挽きコーヒーミルはたくさんの商品が出ている。
手挽きコーヒーミル界で一番評判が断トツで良いのは、メイド・イン・ジャパンのポーレックスセラミックコーヒーミル。
こちらは250gとコーヒーミル最軽量クラスで、しかも挽き具合は手挽きコーヒーミルで最高といわれている。
だが、 値段が6264円と高価過ぎる。E-PRANCE製より4倍も高い。
ケトル
コーヒー豆を挽いたら、次はケトルの出番だ。
左の謎アイテムは後述・・・
ケトルは、trangia(トランギア) ケトル 0.9L。
正直なところ、登山用のクッカーでも代用できなくはないが、注ぎやすさと雰囲気はケトルには勝てないだろう。
コーヒーを淹れることは、儀式であるため、雰囲気も大変重要な要素である!と断言しておこう。
山の上でケトルを使うという行為こそ、アウトドアコーヒーの醍醐味なのは使ってみないとわからない。
(ちょっとずれているが)ケトルはストーブで直接かけることができる。
底が広く安定しているため、登山用ストーブとは相性が良い。
だが、ケトルを散々崇めておいてなんだが、ケトルの注ぎ口は湯切りが悪い。
ちょっと揺れるだけで、ドボドボっと湯が飛び出やすい。
コーヒー好きならわかるだろうが、ドリッパーに湯を注ぐ時は「細く糸のようにゆっくり」が基本中の基本。
ケトルは注ぐ際の微調整がしにくいのが、唯一の弱点であった。
ここで先程の写真にあった謎アイテムの登場だ。
ちょっと写真を撮りながらなので勢い良く湯が出ているが、注ぎ口先端に御注目。
これはきゅうすスキッターといわれる救世主。
注ぎ口に挟み込むだけで、コーヒードリップに理想的な「細く糸のようにゆっくり」と湯を注ぐことができる。
100円ショップでも類似品があるので、とても安くカスタマイズできる。
ドリッパー&カップ
(左)ドリッパーに(右)コーヒーミルから、挽いた豆を投入。
この見慣れないドリッパーは、アウトドアコーヒー界に突如現れた新星だ。
クラウドファンディングで誕生したMUNIEQ Tetra Drip。
何がすごいかというと、まずはその軽さ。1人用ならたった25gだ。
3枚のステンレス板を組み合わせるだけで、円錐型ペーパー用のドリッパーに早変わりする。
ちょっと言葉で説明するのが難しいので、オリジナルサイトの動画で使用方法を確認。
難しそうに見える組み立ても至って簡単。
ステンレス製なので、頑丈かつ衛生的に利用できる。
大きさはこのくらい。ついでに左は先程のコーヒーミル。
ボールペンと同じくらいで、厚さは数ミリなので、超軽量で持ち運びしやすい。
実際に使ってみた。
HARIO (ハリオ) V60用 ペーパーフィルター がぴったしと収まる。
3点でしっかりカップに固定できるので、薄い割りに安定感がある。
カメラ片手なので湯が勢い良く出すぎているけど、これだけ注いでもビクともしないし、ペーパーの隙間から湯が漏れることもない。
蒸らし作業も可能。
円錐型ペーパーフィルターなので、湯が落ちるスピートは速い。
15秒程度の蒸らし作業の後、真ん中の方に少しずつゆっくりと注いでいくのが基本だ。
少し見づらいが、ポタポタと抽出中。
ペーパーフィルターの側面から、湯が滲み出たりはしない。
完成!
山コーヒーの定番カップであるスノーピークのチタンシングルマグでいただく。
ハリオ式のように、すっきりとした味わい。
酸味や香りが際立つタイプなので、グァテマラコーヒーなどが合うと思う。
MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Dripでアウトドアコーヒー
写真だと伝わりにくいこともあるので、実際にキャンプで使ってみたところを動画にしてみました。
その他のコーヒー道具
コーヒー豆は生鮮食品と言ったが、保存や持ち運びもしっかりと対策しておこう。
ナルゲンボトルのような、しっかりと密閉できて、バックパックなどに入れても潰れないタイプがおすすめ。
Klean Kanteen(クリーンカンティーン) ワイドインスレート ボトルカフェキャップ2.0 16oz 19322025202016 ディープシー
- 出版社/メーカー: Klean Kanteen(クリーンカンティーン)
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
寒い山の上では、せっかく入れたコーヒーもすぐ冷めてしまう。
気になる場合は、保温性の高いボトルを用意。
荷物になる場合は、保温性の高いダブルウォール構造などのカップが良い。
「荷物が多くなるのは困る」「山の上でコーヒー淹れるの面倒くさい」けど、美味しいコーヒーが飲みたい時もある。
僕もさすがに裏銀座縦走コースの時は、コーヒーセットは持っていかなかった。
・・・が、お湯だけあれば最高級のスペシャリティーコーヒーが飲めるアイテムが有る。
ちょびっとだけ友人のをいただいたが、とても3分くらい湯を入れるだけで想像できる味ではなかった。
かなり高いのが難点。
コーヒー豆
忘れてはいけないのがコーヒー豆。
美味しいコーヒーの基本は、良質なコーヒー豆を使うことである。
美味しさを左右する目安として。コーヒー豆8:淹れ方2といわれている。
なので、どんなバリスタが淹れても、安物のコーヒー豆だと意味が無いのである。
最近は良質でコスパの良いコーヒー豆がネットで気軽に購入できるようになったので、ぜひともオススメだ。
オススメのネットコーヒーショップをまとめたので、リンクを貼っておきます。
まとめ
山コーヒーは究極の贅沢である。
素晴らしい景色の中で飲むコーヒーは、苦労して登ってきた達成感とともに味わえる至福の時間だ。
昨今のウルトラライトブームで軽量化ばかり騒がれているが、ただコーヒーを淹れるためだけに無駄な荷物をガチャガチャいわせながら一歩一歩登っていくのも、そんな至福の時間を作り出す儀式の一つでもある。
パーコレーターや他のペーパー式ドリッパーも試してみたが、今回の組み合わせが今のところベストな気がする。
もちろんこのコーヒーセットは、世界一周旅行などでも使える旅仕様でもある。
海外ではネスカフェのインスタントコーヒーだらけで、都会じゃないとあまり良質なコーヒー豆とは出会えない。
スターバックスは世界中で展開しているので、豆を調達しながら自分で入れたほうがコーヒー中毒者にはオススメだ。
追記
ついに『エアロプレス コーヒーメーカー』を導入!
詳細な抽出方法やアウトドアで使えるかの考察を書いています。
アウトドアコーヒーの風景を撮ってみましたので、よろしければ御覧ください。
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