ライカM3とズミクロン沈胴型の作例 キタムラデータ化
ということで、作例です。
使用したのは「Leica M3」と初代「Summicron 50mm F2 沈胴」
フィルムは「FUJIFILM カラーネガフイルム FUJICOLOR C200」
カメラのキタムラでネガフィルム現像し、そのままCDデータ化してもらいました。
それでは「見せてもらおうか!ライカの性能とやらを!」
いやすごいね。
F5.6くらいだったと思うが、キレキレのシャープさと高尚なボケが両立している。
そもそもライカレンズが欲しくなったのも、最近のレンズが地方公務員志望の優等生って感じがしてつまらなかったというのもある。
ズミクロンは非常に個性的ながらしっかりと景色を写し撮ることができているように感じた。
M3は露出計がないのでスマホのアプリで適当に撮っていたが、そこまでひどくはならなかった。
やはりこれが「フィルムはラティチュードが広い」ってやつなのだろうか?
デジタルでいうダイナミックレンジで、カラーネガフィルムはわりと露出をごまかせるらしい。
あともうひとつ言えることはカメラのキタムラのデータ化。
友人にあまり良くないと言われていたが、たしかに500KB前後でサイズ1840 x 1232はどうなんだろう?
しかしお店で失敗写真もフォローしてくれているらしいし、初心者は最初は店でデータ化が良いかなあと。
ということで、自宅デジタルスキャン化計画中。また金が飛ぶぜ!
でもフィルムはやっぱりプリントしないと駄目ね。自家現像?プリント?ぐハッ!!!
しかしこの青をごらん!
グフカスタムみたいな青じゃないの!ライカ様、自分は死に場所を見つけました。
見慣れた近所の散歩コースでもこんな写真が撮れるんだなあと。
よくよく考えると、
「フィルムという一発撮り」という緊張感から、
「周囲を50mmという画角で探索する」
「露出を常に考えながら歩く」となり、いつも以上に集中して世界と向き合っている。
デジタルカメラだと取り敢えず撮ってから後で軌道修正すればよいという感じなので、普段よりすごい集中して撮影している。
そんな格好良いことを言っても結局のところは、
「一枚撮るのにいくらかかっているのかという重圧」が一番すごいのは言うまでもない。
今回もフィルム代500円(36枚)+現像代660円+データ化550円=1710円かかっている。
ということは一枚47.5円かかっているのだ。
これはプリントしていないにもかかわらずである。
人間追い込まれれば本気出す。
ボケの感じが知りたくて、ガッツリ開放して前ボケ後ボケやってみた。
「Nikon AI 50 f/1.2S」とはまた違ったボケ感。
ズミクロンはシャープさが際立っていると聞いていたが、たしかに全体がボケつつもきっちり写っている。
個人的には周辺光量落ちも好きなんだけど。
意地悪な完全逆光撮影してみた。
フレアが広いがふんわり感も出ているけどもシャープ。
モノクロだと面白そう。
我が娘のファッションセンスは置いておいて、色合いがけっこうビビットな感じ。
このフィルムは子供撮るのに良いかも。
順光だとくっきり写る。
青の感じが良いので、シャウエンで使いたい。
日差しが強い夏日だったが、ピーカンだとコントラスト抜群。
これぞフィルムっぽい写真。
こういうのが狙って撮れるようになりたいものだ。
逆光気味で暗い場所というまたまた意地悪な環境だが、木の影の部分もしっかり撮れている。
これはちょっと驚き。
この質感のリアルさはたまらん。
以上、M3とズミクロンの作例でした。
いやいやこりゃ噂以上だね。
最高の自己満写真製造機。
しかしキタムラデータ化ではあまり芳しくなかったので、これから大本営より自家スキャン計画を発令する。
これ買うぞ!マクロレンズも買うぞ!もうどうにでもなれや!
もうここまで行くと「地獄の黙示録」のウィラードたちがベトコン巣食うジャングルの奥へ奥へと進むうちに狂気にとらわれていくのと同じ構造だ。
そう、ライカは『闇の奥』なのだ。
闇の奥の先に何があるのか?ノクチルックス?ブラックM3?ウルライカ?
※追記「買いました」
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