世界一周ランキング~都市・町・村~
旅で出会ったあんな町こんな町。
旅とは町と町をつないでいく行程ともいえる。
僕らが出会ったたくさんの都市や町や村。そこで暮らす人、建物、料理、そのすべてが驚きと感動とを巻き込んだ思い出になっている。
今回はそんな都市や町にスポットを当ててランキングにしてみた。
もう一度行ってみたい町ランキング
第1位、この世のすべてが生きている聖地バラナシ(インド)
0を生んだ国インド、カオスといえばインド、神様だらけな国インド、旅するならやっぱりインド。
特濃のインドの中でひときわインドなのがガンジス川のほとりにある聖地バラナシ。
ここには本物の生と死がある。
ここは人間が一生で経験できることのすべてが詰め込んである。
ここでは喜怒哀楽、富と餓え、生と死、何もかもがリアルに横たわっている。
バラナシでは人々の日常がこれでもかというくらい生めかしい。
汚い路地を歩き、寄りたかる詐欺師やボッタクリ、野良牛と野犬の合間を縫って歩き、火葬場でそのまま焼かれる死人を眺め、ラッシーを飲んで、ラリったバックパッカーを横目に、ただただガンジス川を感じる。
すべては小さくて他愛もないこと。ガンジス川を沐浴する人たちを見れば誰もがそう思うだろう。
もう2度と来るか!と毎回思うんだけど、また行きたくなるんだろうなあ~バラナシ。
インド最大の聖地バラナシ「神と共に生きる人々」 - tabing 世界一周
2位、青い!青すぎる町シャウエン(モロッコ)
とにかく青いの一言に尽きるシャウエン。
そんなメルヘンチックな町でうろつくのが猫やジュラバを着たじいちゃんなんだからもう大変!
青い壁にドアに窓に道。
狭い路地にはたくさんの観光客。それをただ眺めているネコ。
モロッコらしくないゆったりした雰囲気が風の様に流れる。
これも青色のおかげかな?
テーマパークっぽい感じもするがこの町意外と住みやすい。
キッチン付きでWIFIも微妙に早い宿を見つけてしまったところ1周間ものんべんだらりと過ごしてしまった。
これも青い町の効力?
モロッコの美しすぎる「青い街シャウエン」の風景 - tabing 世界一周
3位、ドラクエの世界がここに!チェスキークルムロフ(チェコ)
「世界一美しい村」だとか「世界一かわいい村」だとかいわれているが、僕なら「世界一ドラクエな村」と名付ける。そうすれば日本から自称勇者たちがマドハンドのように押し寄せるだろう。
中世ヨーロッパの雰囲気を残したチェスキークルムロフはドラクエ好きにはたまらないだろう。
ここでドラクエごっこして遊びてえ!たぶん4人で並んで歩いているだけで1日潰れそうだ。
もちろんモンスターはいない。
でもモンスター級にやっかいな敵がいる。
そう、チェコビールだ。これに引きこまれたらもう抜けられない。
だって2Lで200円とかなんだよ。
世界一美しい町チェスキー・クルムロフは、ドラクエとディズニーを混ぜたようなステキなところ - tabing 世界一周
美しい古都ランキング
1位、千塔の都プラハ(チェコ)
メルヘンすぎるプラハの街角を覗けば、そこはどこもかしこもお伽話のような景色。
第2次世界大戦で奇跡的に被害をほとんど受けなかったプラハは、ヨーロッパでも数少ない、日本人が想う「ヨーロッパ」がそこにある。
とにかくキレイなんだけど、東洋人の団体観光客があまりにも多すぎて、何だか東京ディズニーランドみたいな気もする。
そんな中で僕らは花より団子精神で、ビールを飲みにまっしぐらだったけれど・・・
チェコはプラハで絶景とビールを満喫! - tabing 世界一周
第2位、インカ帝国のかすかな記憶が残るクスコ(ペルー)
3800mにあるクスコ。
茶色の屋根とアンデスの空とのグラデーションが美しすぎていつまでも見ていたくなってしまう。
マチュピチュへの面倒臭すぎる準備に追われ、思いの外長く過ごしたが、この景色は全く飽きなかった。
しかもペルーって南米の中では断トツで料理が美味しい。とにかく焼いて塩コショウぶっかける料理が多い豪快な南米の国々だが、ペルーは味付けの幅も広くて美味しかった。
でもね。クイだけは食えなかった。市場で生きているやつ見ちゃったから。
あ、クイはネズミです。クソでかいやつね。
第3位、アドリア海の真珠ドブロブニク(クロアチア)
夢だったアドリア海。
なんてったってあの「紅の豚」の舞台だから。
青い海に浮かぶような要塞都市ドブロブニクはまさに真珠のようにポッと咲き誇っている。
でもドブロブニクはこの辺じゃあ有数な観光地。だからホテルもレストランもおったまげるほど高い。
しかし按ずる無かれ。ソベという民宿があるのだ。
バスステーションで豪快なおばあちゃんに誘われ、おばあちゃん家で3泊した。
頑なに自分をクロアチア人ではなくユーゴスラビア人だと言い続けるじいちゃんや、まったくなつかない犬達もいい思い出です。
「紅の豚」の世界が広がるクロアチア・ドブロブニク - tabing 世界一周
沈没しちゃった町ランキング
第1位、ヒマラヤが見えるポカラ(ネパール)
アンナプルナの雄姿が湖から見える・・・そんな景色がポカラにはある。
ポカラはアンナプルナなどのヒマラヤへトレッキングに向かう人達のベースキャンプみたいな町だ。
気候は温暖で景色も素晴らしい。それだけでもうれしいのに、ポカラは世界中の料理まで食べられる。
ということで、アンナプルナトレッキングの前後10日余も過ごしたポカラ。
昼過ぎに宿の近くの中華料理を食べたあと散歩。そして感じのよいカフェでゆっくりコーヒー。ネパール人のスタッフはとても親切だ。
ポカラは写真を取るのも楽しい町だ。観光地なのにネパールの人との距離感が近いので、人々の生活の中をひょいひょいっと歩いて行く感じ。
ああ、ポカラでゆっくりしたいなあ。
第2位、アンデスの麓ワラス(ペルー)
沈没したところを思い返してみると、(物価が安くて治安が良いのが大前提だが)なぜか山の麓が多い気がする。
それも一年中雪が被っているような大きな山だ。
ここワラスもそんなところ。
ここではクスコやリマと違って本当のアンデスの人たちの暮らしが見れた。市場で並ぶ大きなジャガイモ、色とりどりのフルーツ、血の滴る生肉、元気な巨大ネズミ。
ワラスでは毎日マンゴーばっかり食べていた。巨大なマンゴーが1個50円位。それとコカ茶。遠くを見通せば白いアンデスの山々。もうこれだけでよくない?
標高3000mの町ワラスは買い物天国 - tabing 世界一周
第3位、ごちゃごちゃ感がたまらないカトマンズ(ネパール)
またネパールかよ!とお思いのあなた。ネパールはそんなところなんで仕方がないっすとしか言いようがないんです(汗)
だって修羅の国インドから来てみりゃ、もうここは天国としか言いようが無いからね。
そんなネパールの首都はカトマンズ。日本の地方空港みたいな玄関口からタクシーで30分位で現れるのは、バックパッカーの聖地タメル地区。
そこは安宿、安食堂、安○○であふれている。迷えるバックパッカーのために風変わりな神様が作ってくれたような町。
別にすることなんか無くて良い。起きて飯食って本読んでコーヒー飲んで暗くなったら寝る。こんなことが何よりも幸せだって教えてくれるのがカトマンズ。
でもここから直で日本に帰ると高確率で逆ホームシックになっちゃいそうな怖い町でもある。
もし住むならどこの町?ランキング
1位、楽しいことが何でも詰まっている町バルセロナ(スペイン)
住むなら絶対日本が良い。だって日本人だから。
でも「お前は労働意欲が低いし沢庵が嫌いだから出て行け!」と言われたらどうするか?
めちゃくちゃ悩むがやはりスペイン。
スペインは経済がガタガタでうだつがあがらないけれども、その生活スタイルは本当に人生楽しむためだけに生きているって感じがする。
「家族と友人、それに美味しい料理と酒があれば良いね!」
そんなライフスタイルが羨ましくもある。たとえ貧乏でもね。幸せってのはそういうことかもしれない。
そんなスペインの中でも選べと言われたらバルセロナ。
町中が美術館みたいな町。ガウディの建築やピカソの絵画といった偉大な芸術作品が所狭しと詰まっている。それがバルセロナだ。
もちろん料理も酒も格別。それに都会なのに昼間っから酒飲んでのんびりしているじいちゃんたちが多い。
そしてサッカーの聖地。カンプ・ノウで見たサッカーは今でも鮮明に思い出せるくらいの感動があった。
とにかくバルセロナはおもちゃ箱みたいな魅力がある。
ありとあらゆるものが思いっきりこれでもかと詰め込まれている。
1週間しかいれなかったので、まだまだバルセロナの魅力の1割も舐めていないはずだ。
でもスリには気をつけよう。
第2位、タイらしさも残るクラビのビーチ(タイ)
タイが好きだ。
衣食住すべてが安くてクオリティもいい感じ(とくにビール)
親切な人が多いし、なんてったって微笑みの国(微笑み詐欺師も多い)
田舎に行けば行くほどみんな笑っている(もしくは酔っ払っている)
そんな中でも、もし住むならクラビかなと思う。
リゾート地というのはどこも混むし目が金になっている人ばっかりで嫌気が差すけど、ここクラビはタイっぽさが残っている。
特にクラビタウンなら地元向けの市場もあるし、人がポケーっとしてていかにもタイな感じがする。
でも確実に言えることは、ここに住んでしまったら僕はそこいらの飲んだくれタイ親父の仲間入りしてしまうだろう。
第3位、ステーキとワインに導かれてブエノスアイレス(アルゼンチン)
「結局、食いもんと酒かい!!」ってランキングになってしまった。
でもそれが一番幸せなようだ。僕は。
ブエノスアイレスは治安がすこぶる悪いが、それを差し引いても大いにお釣りが来る。
なんせ肉が安い。スーパーに行けば1kg500円くらい。それでいて美味い。もちろんワインも安くて美味い。僕が旅で一番太ったのはこのアルゼンチンという国なのだ。
町は南米のパリなんて言われるくらい綺麗、そこかしこでタンゴを踊り、おしゃれな喫茶店でコーヒーを飲み、サッカーを見ながらステーキ、締めはワイン。
僕の理想って・・・無職アル中な肥満親父なのか?
「南米の巴里」ブエノスアイレスの美しい街並み写真集 - tabing 世界一周
衝撃的な事実がわかったところで世界一周ランキング~都市・町・村~は終わります。
ランキングはまだまだ続くので乞うご期待!